「御社の理念に共感しました!」
「一生懸命がんばります!」
「事業を成長させたいです!」
入社前の面接で、たくさんの想いを伝えたものの、入社後は結果として離れていく方もいる。
仕事を辞めたいと思うのは何年目が多いのか、まとめてみます。
結論、何年目とかは存在しない
仕事を辞めたいと思う共通年数は、そもそも存在しない。
たとえば、世の中の一般常識として「3年間はせめてがんばれ」と言われるため、3年間が世間的な認識になっているかもしれません。
しかしこの3年間って、何も根拠がありませんよね?
なぜ3年間は最低限、同じ会社で働かないといけないのか、具体的に論理的で納得できる解説をできる方は、そう多くいないはず。
つまり、仕事を辞めたいと思う年数は存在しておらず、本人が辞めたいと思ったタイミングがすべてと言えます。
いつ辞めたいと思うのか
仕事を辞めたい時って、感情が大きく動いた時だと思うんですよね。
- 上司が全然仕事できない
- 仕事がつまらなずぎる
- 社長がワンマンでついていけない
- がんばってるのに昇給も昇格もしない
- お客様が理不尽すぎて我慢できない
いろんな想いがある。
理由はそれぞれですが、どれも怒りや不満が、本人にとって許容できる範囲を超えたタイミングが、退職という行動を起こす引き金になります。
辞めるための行動はすべて不安が引き金
15年以上社会人として経験し、3度の転職と今の会社が10年目なので、自分の退職経験に加えて、さまざまな同僚・後輩・上司が辞めていくのを見てきました。
そのおかげで、辞めたいと思うまでには、それなりの段階を踏んでいくことに気づきました。
STEP1 日常の中で小さな小さな不安が生まれる
STEP2 不安が解消されないと不満に変わる
STEP3 不満が抱えきれなくなる
この流れがあり、結果としてみんな仕事を辞めていく。
最初お伝えしたように、誰もが何年目に辞めていく、などの共通点はなくて、どなたも自分のタイミングで辞めていきました。
ただし共通しているのが、不安の蓄積頻度の多さによって許容量が超えたタイミングで辞めていくこと。
〇年目で考えた場合
もし期間をベースに説明するなら、こんなケースがあると思います。
下記は、本当に素直で心優しい方を例にした表。
年数 | 退職角度 | 詳細 |
---|---|---|
0~1年目 | 低め | 嫌なことはあるけど「自分が悪いんだな」と自責の念があるため不安はあるけど不満は抑えられている |
1~2年目 | 普通 | 自責はありつつも会社・上司・先輩・同僚などに不満が向くようになる |
2~3年目 | 高め | 2年分の不安と不満が一旦許容量を超えそうなタイミングになるため転職活動へ動くキッカケが多い |
3~4年目 | 普通 | 転職意欲はあったものの仕事にも慣れていると他に行く方が不安に感じるようになる |
4,5年以上~ | 低い | 会社に期待しても何も変わらないため無難に過ごそうとする |
最初に感じた不安が不満へと変化して、数年間蓄積されることで、爆発寸前までいくのが丁度2~3年前後あたり。
ここを過ぎると、その気持ちはありつつも、仕事への慣れや、時間の経過とともにある程度の仕事を任せられるようになり、役職なども手放せなくなってくる。
退職への気持ちが一旦高止まりし、それからどんどん下がっていきて、結局は今の会社へいる楽な道へと進もうとします。
辞めたいと思った時がタイミング
それぞれ、辞めたいと思ったタイミングが、仕事の辞め時だと言えます。
ただし、辞めたいと思った方でも、辞めてはいけない状況がある。
辞めるのを踏みとどまった方がいい場合は、
① 不満に感じる状況が改善されそうな職場である
② 味方がいる職場である
③ 頑張りを認めてもらえる職場である
これらは、仕事のやりがいを作り出し、本当に仕事をしている意味をくれるため、給料以外の部分で大きな恩恵を受けられます。
逆に言えば、これとは正反対の職場で、何をやっても怒られたり、仕事をしていて何も楽しくないのであれば、辞めた方がいいサインだと受け取った方がいい。
判断はあなた自身にはなりますが、自分の直感にしたがって辞めたいと思ったタイミングがきたら、辞めるための行動を起こしてみるのがお勧めです。
そうはいっても行動を起こすのが不安…
仕事は辞めたいと思うものの、やはり実際行動するとなったら不安ですよね。
それもそのはず、今の仕事をしながら、空いた時間を見つけて転職活動をしなくてはならず、かなり半端ない苦労が伴います。
転職活動をスマートに行っている方は、
- 転職サイトを徐々に使う
- 転職エージェントに頼る
一気に進めるのではなく徐々に勧めたり、転職のプロに相談しながら進めていく。
誰かに頼れる方ほど、転職を有利に進めているので、そこらへんは頼る前提で考えるといいかもしれません。
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転職の前に市場価値を確認する
転職するなら、自分のスキルは、他の会社からどのように評価されるのか知っておきたいですよね。
そこが分かっていないと、給料交渉で不利になってしまうこともある。
転職の診断アプリを使ったり、面接ではなくカジュアル面談などを通して評価をもらっていき、自分の市場価値を確認していくのもお勧めです。