ふぅ……上司にイライラが止まらず平穏を保てない方の対処方法

  • 更新 | 2022.07.04 公開
ふぅ……上司にイライラが止まらず平穏を保てない方の対処方法

「ほんと、何言ってるのこの人!?」

理不尽なことを言われたり、すぐにダメ出しをしてくる、言動・行動の何もかもがイラつかせる上司っていますよね。

もっと言い方に気を付ければいいのに、と思ったことは100回じゃきかない。

そんな相手に、あなたがイライラするのは時間も気持ちも無駄にしてしまいます。

少しでもその湧き出したくない感情が出てこないよう、イラっとする上司への対処法をまとめてみました。著者:osugi

イライラさせる上司から身を守るためには?

上司ガチャという言葉があるほど、「悪い上司」「良い上司」のどちらと出会えるかは神のみぞ知る状態。

せっかく望んで入った会社なのに、やりたいと思って入った仕事なのに、上司が悪いと地獄へ落とされる気分にもなる。

上司にもタイプがいくつかあり、

  • すぐ不機嫌になる上司
  • ネチネチ攻撃してくる上司
  • みんなが見てない場所で嫌味を言う上司

まだまだイラっとさせる上司はたくさんいますが、自分の感情を見せつけることであなたや周りをコントロールしようとするか、役職者だから何をしても言ってもいいと思っているか。

どのタイプにも、こんな特徴が当てはまってきます。

会社という狭い世界の中でしか活動できない上司

会社の中で起こりがちな上司の勘違い行動の多くは、与えられた役職に対する「権限」を「権力」だと勘違いすることから始まります。

  • 上司なんだから厳しいことを言ってあたり前
  • 上司なんだから部下を使うのは当たり前
  • 上司なんだから下の者が敬うのが当たり前

役職を持たされた方は、必ずとは言えないものの、どこか優越感や万能感を感じてしまい、それが悪い方向へ行くと、どんどん自分勝手な理不尽上司が出来上がっていきます。

構図としても上から下に降ろしていくようなイメージ。

ずっとこんな状況が続いてしまうと、意図せずとも「上」と「下」のような上下関係が上司・部下の中で精神的に作られてしまい、上司の行動を増長させることにも。

イライラ上司と決別するのは簡単ではない

たとえば、小学校・中学校・高等学校・大学などの教育現場でも同じく、好きな人と好きなクラスを自分で選べることは少ないですよね。

会社も同じく、好きな部署に好きな人と好きな上司を選んで組織づくりを、個人の観点から行えません。

一般的に上層部の人たちが「人事戦略」という名で、人員配置を考え作ってしまいます。

会社的にも個人の意見を全部聞いていては、何も動かせなくなってしまうのと、会社の都合によって配置したい位置があるため、そう簡単に要望を通すことはできない。

だからこそ、イラっと上司と遭遇する可能性を見越して、その対処法を誰もが覚えておく必要があります。

イライラする上司への対処方法

イライラした方が負け…こんな言葉を聞いた?覚えがあるのですが、なんで上司のせいでこんなにイライラしないといけないのか。

大事な時間を上司のために使うのは嫌ですよね。

関わらないのが一番いいのですがそうもいかない…。

だからこそ、対処方法を見て、上司と付き合いながら回避する方法を学んで頂くのがオススメです。

タイプ1:無責任な上司

・トラブルが起こった時に、何もサポートしてくれなかった…。
・上司が決めたルールを自ら破っている…。
・言動と行動が合っていない…。

極めつけは、上司のミスをあなたに擦り付けてくる場合です。

一般的な考えだと、部下の責任は上司がとるものですが、怒られるのが嫌だったり自身の評価を下げることを嫌って、責任を取りたくない上司はたくさんいます。

そんな上司を見ていると、イライラが止まらない!

無責任な上司に、なぜイライラするのか?

無責任な上司に、イライラする理由としては、上司としての役割を果たせていないことが一番大きいかもしれません。

たとえばお給料はあなたよりもらっているはずですし、権限もあるので人員をある程度自由に動かせる。

下働きではないので、仕事だって楽しいことが多いかも。

それなのに楽をしようと、評価を気にしてか、責任を取らない行為にあなた自身が失望している面もあると思います。

業務を行ううえで、上司の力量一つで部下の成長や活躍も変わってくる。

上司としての役割を全うできてない現実と、自身の焦りなどもあって、イライラが止まらないのかもしれません。

無責任な上司の対処方法は?

無責任な上司に対しては、以下が有効です。

  • 証拠を残す(口頭ではなくメールやチャットで必ず会話をする)
  • 上司のうえの上司を引き合いに出す(権力を間借りする)

「あれ、そんなこと言ったっけ?」と責任の所在をあいまいにする癖がある上司に対しては、きちんと証拠を残すことであとで追及が可能であり、何かあったとしてもすぐあなたが動ける状態であれば不安や焦りも減って、イライラすることが減ります。

また、責任逃れが常習化している上司は、権力に弱い場合もあるので、上司のうえの上司が「こう言ってました」など権力の間借りをすることで、自制させることもできます。

タイプ2:権力振りかざし上司

権力を振りかざして、何でも思い通りに動かす、または心も体もコントロールしようとする上司がたまにいます。

未熟だからこそ、役職者の権限を権力と勘違いして、傍若無人に振舞っていますが、実は何か指摘を受けたりするだけで心にダメージを負ってしまう小心者な可能性も。

権力振りかざし上司に、なぜイライラするのか?

権力を盾にしてこられると、自分が何か都合のいいように動かされているような、違和感を感じるようになります。

誰だって、思った通りに動けない時は歯がゆくイライラするもの。

不自由が不快感となり、イライラへと変わっていく。

当然、権力上司は言動も強めだったり、相手を攻撃するのが日常的なので、そういった言葉を聞いているだけでも嫌になります。

権力振りかざし上司の対処方法は?

権力が大好きな上司は、その反面権力にはめっぽう弱い。

自分より立場が上の人からこられると萎縮してしまったり、周りの目を気にしています。

上司の上司を味方に引き込み、行動を抑制させることがオススメです。

タイプ3:いつも不機嫌上司

いつもイライラしていたり、不機嫌な上司っていますよね。(ホント話しかけづらい!)

何に怒っているのか分かりませんが、その怒りは周りにも伝染して、環境悪化を真似ている場合も。

どんどん周りも含めて、イライラが発生しやすい環境下となるので、常に誰かが怒っている。

不機嫌上司に、なぜイライラするのか?

誰だって怒りをぶつけられたら、イライラするのが当たり前です。

怒っている人は、自分が怒られる立場だからこそ怒れる。

または、怒るとみんなの意識がこちら側に集まるため、かまってもらえるから、こんな理由もあるかもしれません。

それでも、理不尽に怒りをぶつけられたらたまったものではないですよね。

不機嫌上司の対処方法は?

不機嫌な上司への一番の対処方法は、あなた自身がつられて怒らないこと。

火に油を注ぐ、ではありませんが、怒りに怒りをぶつけるとさらに炎上します。

そのため、まずは冷静になることが大事。

怒りに対して意識を向けると、自分もイライラが高まっていくのですが、「なんでこの人こんなに怒ってるの?不機嫌なの?」とその理由を考えることに意識を向けると、怒りに支配されず冷静にもなれます。

不機嫌上司にのっかって自分もイラついたら、そこでバトルが始まることは目に見えているため、怒りを鎮めて怒りをコントロールする意識がオススメです。(怒ったら相手の思うつぼです!)

タイプ4:優柔不断な上司

「社長がこういっているからさ、しかたないんだよね。」
「あ、やっぱりそう?そっちにしようかな。」

自分の意見や意思はなく、上司の上司、または部下の意見でコロコロと判断を変える優柔不断な上司もいますよね。

あなた自身の意見を取り入れてくれるのもは、もちろんありがたい上司であるものの、責任を取りたくないのか自分ではなく他者の意見をもとに判断を下されるのは、正直仕事がしずらいものです。

優柔不断な上司に、なぜイライラするのか?

意見を聞いてくれるのはいいのですが、たとえば優柔不断なばっかりに、あなた以外の意見でコロッと軸を変えたり、社内で声の大きい人(権限をもつ人)の意見が入れば、すぐそっちにいく。

せっかく進めていたのに、途中で方向転換の嵐にもなって、二度手間三度手間四度手間まで発生。

結果として現場を混乱させて、関係者みんなで闇雲に走っている状態となり、心も体も疲れて限界になってしまう。

そういった上司の姿を見ているからこそ「もっとしっかりしてよ!」とイライラが湧き出てくるだと思われます。

優柔不断な上司の対処方法は?

優柔不断な上司とうまく付き合う方法としては、「こっちがいいかも」「あっちがいいかも」と自分の意見がないからこそ、他人の意見で決めてしまう性格のため、途中で軸をぶれない状態を作る。

たとえば少し時間をかけてでも、事前の調査を行ったり根拠をハッキリさせてから、上司に判断してもらう。

他の意見が入ってきても、事前情報や決定に至った背景があるからこそ、原点に立ち戻って意見を変えることの方が不都合であると、理解してもらえる状況にしておくのがオススメです。

判断できないのであれば、判断できる情報を集めておくだけでも変わってきます。

タイプ5:楽したい上司

とにかく楽をしたい、仕事をしたくない、めんどくさいことはしたくない、そんな上司も中にはいますよね。

こんなタイプの上司は、自分都合主義であり、楽をすることばかり考えている。

部下ばっかりが大変な思いをしているチーム・部署・組織であれば、このタイプの上司かもしれません。

丸投げや業務の押し付けが常習化しています。

楽をしたい上司には、なぜイライラするのか?

誰だって、自分ばかりが頑張って上司が何もしていなかったら、気分が悪いですよね。

会議で忙しい、書類を作るので忙しい、重要なことを決めるから他は考えられない…上司にも正当な理由はあるかもしれませんが、そうだとしても誰か特定の人だけが忙しい状況は、上司の役割を果たしていないとも言えます。

そんな上司のもとで働いていると、イライラ…とは違くて「今後もこの上司のもとで働くのか…無理だよ…」と、絶望の方が近い場合も。

楽をしたい上司の対処方法は?

何をするにも部下に任せて、自分は定時帰りや会食三昧。

そんな甘い蜜ばかりを吸っているような上司に対しては、まずハッキリと「できません」「今は手一杯です」と断る勇気を持つことが大事。

自分が楽をしたい上司は、部下が弱い立場だと勝手に誤解釈して、何でもやってもらえると思っています。

一度甘い顔をしたら、何度も繰り返し依頼してくる…。

ちゃんと強い気持ちで仕事を断ることで、楽をしたい上司に対して「断れる人なんだぞ」と理解させなくてはいけません。

断ったことで、上司が怒ったとしたら、それは上司自身の力不足を認めているようなものなので、ダメな証拠を集めつつ、上司の上司へ経緯含めて共有しましょう。

癖のある上司へ対処するには?

1人1人みんな顔が違うように、性格も違う、上司のタイプだって千差万別です。

たとえ以前対処できた方法だとしても、今度の上司には効かないことも。

また、入社したての場合は、上司の行為がハラスメントに当たるのか判断が付かない場合もあったりして、ズルズルと毎日精神的なストレスが増えていき、心も体も壊れてしまう場合もある。

そうならない前に、どんな上司だったとしても、個人で対応できる対処を普段から行っておくのがオススメです。

個人で可能な対処方法

イライラするのは悪いことではありませんが、それが過剰なものだったり、毎日発生していたら心・体にも毒になります。

そのため、まず個人でできる対処の一つに、自分の怒りをコントロールするアンガーマネジメントの考え方を、普段から取り入れていくのがオススメ。

アンガーマネジメントとは、怒りと向き合うことで、精神・感情に対して過剰な反応をさせず管理すること。

  • 瞬間的にイラっとしたら深呼吸
  • イラっとした瞬間に発言/行動しない
  • 言葉や行動ではなく紙に書き出してみる

誰だって精神・感情が高ぶった時に何かをすれば、余計に炎上したりトラブルをさらに増長させる場合もあります。

被害を大きくするかもしれないので、イラっとしたら落ち着かせる思考・行動を起こすことで、冷静な判断を取り戻すのが大切。

怒りのコントロールは、ビジネス現場にとって欠かせない考え方です。

集団でできる対処

個人の対処では、どうしようもならない時、集団の力を借りることも考えましょう。

今であれば、社内の従業員満足度調査が行われたり、何かしらの社内アンケートが実施されていることもあるので、そのタイミングで複数人の協力を得て、同じ不満や困っている状況を公表する。

1人では無理なことも、被害にあっているのは、あなただけではなく周りも一緒だと思うので、集団の力で対処することも一つの手です。

どうしたって対処ができない場合

個人の対処でも、集団の対処でも効き目がない。

または、言った・お願いした・相談したのに、何も対応してくれない場合は、第三者機関を活用することも考えていいかもしれません。

たとえば、パワハラ・セクハラ・マタハラなど、さまざまなハラスメントが社内で起こった際には、厚生労働省が委託しているハラスメントセンターへ相談することも考える。

そのままだと、あなた自身の心と体が蝕まれて、仕事ができなくなってしまう場合も。

こうなってしまっては、休職や退職などにもなるため、そうなる前の対処をする。

もしかしたら、見切りをつけて転職活動を始めてもいいかもしれませんし、今は会社だけの給料に頼っているからこそ、無理して嫌な上司のもとで働かなくてはいけない場合は、副業などを通して、別収入源を持つことも、現状を変えるキッカケになります。

最後に。

気難しい上司、嫌いな上司、好きになれない上司、上司ガチャと言われるほど、自分に最適な上司と出会えることは奇跡ともいえる状態です。

無理をすればするほど、つらくなるだけなので、対処方法はもちろん、きちんと逃げ道も作っておくことで、気持ちが楽になるかもしれません。

方法も一つではないので、あなたの状況に合う方法を見つけるための、そんな情報の一つにこの記事がなれれば嬉しいです。

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