上の図は、コンテンツマーケティングが初心者だった私でも、10倍以上の成果を出せた証拠。
計測期間は2016年10月~2017年4月末ですが、たった4ヶ月でアクセスの上昇に成功できた際に行った、私の試行錯誤で得たノウハウを公開したいと思います。
初心者だった私でも出来ましたが、考え方や行った施策については、どれも基本なものばかりなので、あまり参考にはならないかもしれません。
しかし、あなたにもオウンドメディアの成長を楽しんでほしいと思いますので、一つ一つ解説していければと思います。
※この記事は、管理人が仕事で制作・運用・改善をしているオウンドメディアの体験談を元に書いています。あなたが知っている知識とは別の事が書いてあるかもしれませんが、何卒ご容赦ください。
最初に私のお話を少しだけ…。
このページでは、コンテンツマーケティングのことを主にお話していきますが、私自身コンテンツマーケティングは初心者。
何もわからない状態で、コンテンツマーケティングを始めた人種なので、コンテンツマーケティングの基礎やそもそもの概念が分かっていない場合もあります。
私はもともと、以下のようなお仕事をしていました。
- webサイトやLPのデザイン、コーディング、システム構築(WordPress)
- 名刺、パンフレット、ポスター等の紙媒体のデザイン
- ロゴ作成
- キャラクターデザイン
- ゲームアプリのデザイン
などなど制作関連のお仕事を行っていましたが、自社のオウンドメディアの制作・構築を担当していたので、自分の領域を広げるためにも、運営・管理・改善を任せてもらいました。
そこで、オウンドメディアにはコンテンツマーケティングが必要とインターネット上には書いてあったので、コンテンツマーケティングを始めていきました。
ライター経験はなかったので、ライティングの仕方や文章構成なども一から学んだり、自分なりのコンテンツマーケティングを見つけられたことで、結果的に一旦成功といえる成果を出すことができました。
その経験やコンテンツマーケティングに対しての考え方などをお伝えできればと思います。
オウンドメディアにおけるコンテンツマーケティングの役割って?
オウンドメディアにおけるコンテンツマーケティングの役割とは一体何でしょうか。
役割をお話する前に、まずは「オウンドメディア」と「コンテンツマーケティング」に関して少しお話させて頂きます。
オウンドメディアとはあなたやあなたが所属している会社が持っている、webサイト・ブログ・パンフレットなど、情報発信のための媒体のことを指します。
コンテンツマーケティングとは有益な情報を発信することで、求める生活者を引き寄せる手法であり、目的やビジネスを成功に導く方法でもあります。
あなたが目的達成やビジネスの成功を求めているのであれば、目的・目標達成のため人脈を広げたり、商談するチャンスをたくさん作っていかなければいけません。
あなたや所属している会社にとって、ビジネスチャンスが作れる人達を集めるための方法として、コンテンツマーケティングは相性が良いと言われています。
そういった背景があるため、個人・会社関係なく、オウンドメディアを立ち上げて、「伝えたい情報を発信」し「求める人達を引き寄せる」ことで、目的・目標を達成しようとしている人がたくさんいます。
しかし、オウンドメディアを立ち上げたからといって、全てのオウンドメディアが成功する訳ではなく、他社やライバルたちも同じように必死になって、オウンドメディアの力を高めようとしているため、手を抜いたり少しでも気を抜くとすぐに蹴落とされてしまいます。
また、オウンドメディアの運用を間違った形で進めてしまっている事で、失敗している場合もあるため、以下の3つを見てみましょう。
- 魅力やオリジナリティーがない情報になってる
- 見た目が悪い、使いづらい
- 更新が止まっている
この3つとも、失敗する根本的な原因でもあるかのように思ってしまいますが、根本的な原因はコンテンツマーケティングが正しく行えていないからであり、この3つは副産物的に生まれてしまったものです。
オウンドメディアとコンテンツマーケティングは切っても切れない関係であるため、しっかりとコンテンツマーケティングの本質を掴み、あなたにもオウンドメディアの成長を楽しんでもらえたらと思っています。
正しいコンテンツマーケティングって?
あなたが正しいコンテンツマーケティングが行えたら、どういった効果が得られるのか。
私が実際に体験したお話だと、正しいコンテンツマーケティングを行った結果、下記の図のように10倍以上の成果を出すことできました。
この結果も、コンテンツマーケティングを行ったからと言ってすぐに結果が出た分けではなく、コンテンツマーケティング自体初めてだったので、試行錯誤の毎日を過ごし、さらに成果もなかなか上がらず泣きたい日々を過ごしていました…。
社内からは「あの人何してるの?」と白い目で見られながら、結果が出ることを信じて、耐える日々を過ごしていました…。
数カ月後、コンテンツマーケティングの成果を実感!
自分なりのコンテンツマーケティングを実践しながら3ヶ月後、徐々に成果が出始めて、アクセスの上昇と共に成果を実感することができるようになりました。
コンテンツマーケティングを私の中で改めて定義しなおして「継続して選び続けてもらえる方法」と定めてみました。
一般的に言われているコンテンツマーケティングは、有益な情報を発信し目的の人を引き寄せるといった内容ですが、これだけではコンテンツマーケティングとして足らない事に気づき、新たに「継続して選び続けてもらえる方法」としてコンテンツマーケティングを考え直しました。
また、私が実践したコンテンツマーケティングの方法を見てもらえればと思いますが、1にも2にもコンテンツが非常に重要となることを、予めあなたに覚えてもらった上で、見てほしいと思っています。
コンテンツマーケティングにおけるコンテンツとは?
コンテンツマーケティングを行うためには、コンテンツについて深く理解をしておく必要があります。
コンテンツへの理解が、そのまま成果となって反映されるので、非常に重要なポイントとなるため、まずはコンテンツとは何なのかを見てみましょう。
デジタル‐、映像‐、商業‐、素人‐、などといった複合語がある。いわゆる「メディア」の中身の、文字列・音・動画などのことで、それらの内容である著作物を指すことも多い。
wikipediaさんでは、コンテンツとはこういった意味を持つと書かれており、つまりはコンテンツ=情報という事です。
ただ単に情報が入っているだけじゃコンテツマーケティングじゃない?
もし、ただ単に情報を入れただけのコンテンツ作りでコンテンツマーケティングをしようとしたら、果たして成功するのでしょうか。
ただ単に情報が載っているコンテンツは、道路脇でひっそりと誰にも見られないような場所に置いてある看板のようなもの。
インターネット上には、それこそ膨大な量の情報がたくさんあるため、ただ情報があるだけのコンテンツは、他の膨大な量の情報の中に埋もれてしまって、結局は存在すらも認識してもらえないものになります。
また、おもしろ記事・旬な記事・ハウツー記事など、一般の生活者が好みそうなコンテンツさえ作れば大丈夫といった事なく、大事な事が見落とされて、成果がなかなか上がらない状況を作ってしまう恐れもあります。
どんなに素晴らしいテクニック・手法・情報があったとしても、一番大事なことが見落とされていれば、誰にも見てもらえない・選んでもらえない状態となり、コンテンツマーケティングは失敗に終わる可能性があります。
そのため、コンテンツマーケティングを始める際に必須と言える「コンテンツとは何か」を、まずはしっかりとあなたに理解してもらってから、進めてほしいと思っています。
コンテンツって一体何なの?
コンテンツマーケティングを行う上で一番大切なのは、「コンテンツとは何か」をあなた自身でも、はっきりと答えられる状態になることです。
コンテンツ=情報ということは先程見てもらいましたが、この定義だと広すぎてどう解釈したらいいか全くわかりません。
そのため、私がコンテンツマーケティングを行ってきた経験と学んだ知識から、コンテンツを再定義させてもらいました。
コンテンツとは情報を求めている生活者の頭の中を具現化し、それを表現したもの。
生活者の頭の中には、その生活者が今まで体験してきた事・学んできた事など様々な情報で溢れていて、たどってきた人生も違うので、当然知っている事も生活者それぞれで違っています。
このように、個人で持っている情報が生活者ごとで違うことを、まずは理解してもらいたいと思います。
また、人間というのは日常生活において、常に周囲の情報を取得していますが、全てを取得しようとすると人間の処理限界を超えてしまうため、意識している事だけに集中して取得するようになっています。
意識していない情報は取得していないのかといったらそうではなく、意識していないその他の情報に関しては、無意識(潜在意識)の中に全て格納されています。
意識して取得できる情報量をコップだと考えると、無意識で取得している情報はバケツくらいの大きさになり、取得量が大きく変わっています。
このような習性が、そもそも人間には備わっているため、自分が気になっている事や注意・意識を向けている情報に対しては、敏感に反応します。
コンテンツは「生活者の頭の中」を具現化し「それを表現した」ものとしていますが、生活者の頭の中=生活者が注意や意識を向けているものとなります。
例えば、ダイエットが気になっている人にダイエットの情報を与えたらすぐに反応してくれますが、飛行機や乗り物の情報を見せても何も反応しません。
これと同じように、生活者が本当に気にしている・注意して情報をキャッチしようとしている情報を的確に捉えることが、正しいコンテンツを作るための前準備だと、私は考えています。
「そんなの知ってるよ!」と思っている方は、以下でコンテンツについて書かせてもらっている記事を合わせて確認頂ければと思います。
- コンテンツについて
- どうやって「コンテンツの質」を高めるの?忘れてはいけない5つの事
コンテンツマーケティングの失敗には原因がある?
コンテンツマーケティングの失敗に大きく関わるのが、「情報を求めている生活者の頭の中を具現化し、それらを表現したもの」を生活者に提供できておらず、テクニックや手法にとらわれてしまっているため、本質を見誤り失敗をしている可能性があります。
あなたがコンテンツマーケティングに対して、何でもできる魔法のようなもの・簡単にできる・すぐに効果を得られるものだと思っている場合も、間違えた捉え方なので、まずはその考えを正しておきましょう。
コンテンツマーケティングの失敗原因とは?
コンテンツマーケティングを行う際、断片的なテクニックや手法を覚えてしまったり、誤った考え方で進めてしまうことで、失敗を誘発してしまいます。
例えば以下の4つがよくある失敗原因です。
- 文字数は2~4千文字以上が必要
- キーワードは多く入れたほうが有利
- タイトルにキーワードが入ってる方がいい
- 動画を入れた方がいい
この4つはしっかり実践すれば確かに効果があるものではありますが、「なぜそれが必要なのか」を知らないまま利用することで、本来であれば効果がでるものなのに、最大限効果が発揮できないまま、成果に繋げることができなくなってしまっている場合があります
もし、あなたがコンテンツである「情報を求めている生活者の頭の中を具現化し、それを表現したもの」を理解しているならば、以下のような回答が出せるはずです。
文字数は2~4千文字以上が必要?
情報を求めている生活者の頭の中を具現化し表現するには、根拠のある説明をするために必然的に4000文字以上は必要になってくる。
キーワードは多く入れたほうが有利?
情報を求めている生活者の頭の中を具現化し表現するには、一つ一つ丁寧に説明するためキーワードを何度も使うことになり、必然的にキーワードの量が多くなる。
タイトルにキーワードが入ってる方がいい?
情報を求めている生活者の頭の中を具現化し表現するには、タイトルにキーワードを入れることで、生活者が自分自身に関係ある情報だと認識してもらいやすくなる。
動画を入れた方がいい?
情報を求めている生活者の頭の中を具現化し表現するには、文章だけでなく、動画でメッセージ性を強めたほうが生活者の心に響きやすく感情を動かしやすい。
このように、なぜこのテクニック・手法が使われるのか、コンテンツの定義を理解していると根拠を持って実行する事ができるようになります。
実は、それぞれのテクニック・手法が悪いのではなく、「なぜ」それを使うのか、理解をすることが必要だということです。
コンテンツマーケティングにおけるコンテンツの質とは?
コンテンツマーケティングを行うためには、コンテンツの良さの追求、つまり質を高めることが必須となっています。
しかし「コンテンツの質」と言われても曖昧でよく分からないと思いますので、私が考えているコンテンツの質についてお話できればと思います。
コンテンツの質でいうと、SEOや文字量などがよく話題にあがりますが、こういったものは「情報を求めている生活者の頭の中を具現化し、それらを表現したもの」に沿ってコンテンツを作れば、結果的にSEOにも強くなり文字量もそれなりの量となります。
そのため、コンテンツの質を考える上で一番大切なのは、単一的なSEOや文字量といったテクニック・手法ではなく、生活者目線で考えて生活者のことをどこまで深く理解できたか。
質の低さ・高さは、生活者のことを理解「できる」か「できない」かにかかっていると言っても過言ではありません。
生活者を理解するという事はキーワードを理解するという事
コンテンツマーケティングでは、コンテンツの質に注目が集まってしまいますが、コンテンツを作るためには、コンテンツのテーマとするキーワードへの理解が重要となっています。
キーワードとは、生活者の不安・悩みなどの感情が言葉となっているものです。
そのため、キーワードへの理解を深めると、以下の事が分かるようになります。
- 生活者がどういう状況か
- 生活者がキーワードを検索した時の感情
これらの情報が分かることで、生活者への理解を深めることができます。
そのため、生活者への理解=キーワードへの理解となり、生活者を理解することで、コンテンツに対して特別性や重要性を付与することができ、良質なコンテンツが作れるようになります。
- コンテンツについて
- どうやって「コンテンツの質」を高めるの?忘れてはいけない5つの事
生活者への理解を深めるためにタッチポイントを知る
コンテンツマーケティングをするためのコンテンツ作りの前、必ず理解をしておきたい事があります。
それが「タッチポイント」と呼ばれる、生活者とあなたのオウンドメディアの関わるポイントを示すものです。
コンテンツマーケティングにおいては、通常のタッチポイントだけでは生活者への理解が薄くなるため、もっと生活者とのコミュニケーションの経路を広げて見ていきたいと思います。
まずは、タッチポイントを見つけるために、以下のようなペルソナを用意させて頂きました。
- テーマ:外壁塗装
- 築16年目
- 家族6人、夫、妻、子供二人(中学生)、祖父、祖母と同居
- 夫は公務員で課長
- 妻は専業主婦
- 訪問販売が突然やってきた
- 建売で同時期に住み始めた人たちも外壁塗装を行い始めている
経路 | 状況 |
---|---|
1 | 訪問業者がきて外壁のヒビ割れを指摘された |
2 | 家族と相談して「塗装」が必要かもしれないことを話し合う |
3 | 不安になってきたので、早めに調べておこうとスマートフォンを開く |
4 | スマートフォンの検索窓を開く |
5 | スマートフォンの検索窓に、知っている言葉「外壁塗装」を入れる |
6 | 検索ボタンを押す |
7 | 検索した結果がたくさん出てくる |
8 | 入力した「外壁塗装」が入っているタイトルを探して自分に関係ある情報かを確認する |
9 | 気になったタイトルについて補足の説明を見る |
10 | 自分がほしい情報があるかもしれないと思いクリックする |
11 | ほしい情報が書いてありそうだと感じる |
12 | 読み進める |
13 | 情報に信頼性を感じる |
14 | 「不安が解決できるかも」と思った時にお問い合わせボタンや電話番号が書いてある |
15 | お問い合わせをする |
このように、生活者とのコミュニケーションの経路を改めて見てもらうと、コンテンツマーケティングにおける重要なことがたくさん隠れています。
例えば経路の1では、訪問販売が来ているので、訪問販売にデタラメな知識を吹き込まれていたり、生活者の不安が大きい状態になっている可能性が高いです。
次に経路の2では、訪問販売に言われた事を家族で話したりすることで、塗装の必要性を感じたり、訪問販売の業者が言っていた言葉をインターネットで調べようとする可能性が高くなります。
または経路の3では、不安の解決をしたい為、すぐに検索できるスマートフォンを使って検索を始める可能性が高くなります。
このように、それぞれの状況を確かめることで、生活者が行動しようと思ったきっかけ、どのような行動を起こすのかも推測でき、何に対して不安や悩みを持っているかなども見えてきます。
コンテンツマーケティングは、ただの集客術の一つと見られていますが、実際は集客の先、生活者の目的を達成させてあげることが重要です。
だからこそ、ただの集客テクニック・手法の代表であるSEOだけに囚われないようにしましょう。
生活者の行動一つ一つが大事!
当たり前の事かもしれませんが、情報を求めている生活者がどういった気持ちを持ち、どのようなキーワードで、どうやって情報を探そうとしているのかを、一つ一つ細かく状況を分解し、その一つ一つに対して適切な対策をしなくてはいけません。
コンテンツマーケティングでは、コンテンツを作ることだけを指すのではなく、生活者との接点一つ一つもコンテンツマーケティングの一部だと思って、良質なコンテンツを作っていきましょう。
コンテンツマーケティングで生活者体験を向上させよう!
正しいコンテンツマーケティングが行えると、パーソナライズされたコンテンツを生活者へ届けることができ、「生活者の体験の質」を向上させることができるようになります。
コンテンツを受け取った生活者がどういう気持になるのか、どういう行動を起こしたくなったのか、生活者の体験重視の考え方がコンテンツマーケティングには必要です。
ただ単に情報をまとめて公開するだけでコンテンツマーケティングができると思われていますが、それはただの感情を感じられない、心も動かされない説明書と同じ。
コンテンツマーケティングは「情報に価値を加えて」提供し「生活者の想いに応える」手法でもあり、人間同士の関わり合いを忘れないことが非常に重要。
自分目線だったり会社目線(ビジネス思考)のままだと、自分たちの目的・目標を達成させようとする意思がコンテンツに反映されてしまい、生活者にとってはノイズとなります。
ノイズを減らし、生活者のためにといった気持ち、奉仕の気持ちを持つことが、コンテンツマーケティングを成功させます。
誰のことを想って、コンテンツを作っていますか?誰のことを考えて、コンテンツを作っていますか?
全ては、コンテンツを求めている生活者のためです。
目的・目標や利益・収益より、まずは生活者のためになるコンテンツ作りに専念しましょう。
あなたの想いはコンテンツに宿ります。
そのため、生活者体験の向上にはコンテンツ製作者の気持ちも大事なので、あなた自身・もしくはチームでオウンドメディアを運営している場合はチームの意識改革も必要になるかもしれません。
生活者体験を向上させるためには「マーケティング」といった意識を捨てさり、全ては生活者のためになるコンテンツを作りましょう。
生活者体験を向上させ、生活者の想いに応えられて初めて、対価としてあなたの目的・目標も達成させてくれることを知ってもらえればと思います。