「やっぱりそうだよな…」
薄々感じていたものの、ある出来事によって、上司との相性が悪いと気づくキッカケってありますよね。
何気ないことだからこそ、気づいてないだけの場合もありますが、上司が変わることがなく不遇な毎日を過ごしている場合、この先も会社や仕事への希望が見えてきません。
どんなことが、職場の上司と合わないと確信するキッカケになるのかまとめてみました。
上司との相性が悪いと感じるキッカケ
職場の上司との、馬が合わない、相性が合わない、性格が合わない、このまま関わってはいけない反応は、私たちは無意識に出しています。
しかし、それを自分の中で言葉にできず、言語化ができないままでいると、精神的にも身体的にも辛いだけ。
どのような状況があると、自分と今の上司が合わないと言えるのか、そのキッカケを確認してみましょう。
1. 建前と本音のギャップが大きくなってきた
上司と話す時、相手の方が役職も上で、社内的にも権限が上であれば、話す内容にはそれなりに気を使いますよね。
怒らせてはいけない、気分を害させてはいけないと思えば、建前を使うケースも多くなる。
まだ上司との関係性が作れて、少しでも好きになっている、または信頼を感じているなら、その建前で発した言葉のあとでもあまり自分自身は落ち込みません。
しかし、建前を言ったあとに、自分自身の本音とのギャップが大きくなりすぎて、本音がネガティブなものばかりになっていれば、上司との関係に亀裂がある、またはすでに決裂している状態と言えます。
普段のことなので、あまり気づいていない人も多いですが、上司に対しての建前と本音の差が開きすぎている場合、上司との相性は悪いことを示しています。
2. 上司のやることなすこと気に食わなくなってきた
あまり感じなかった上司の言動・行動、その一つ一つにイラつきを覚えてきた。
それは上司と合わないことを示すサインでもあります。
たとえば、上司もしていることなのにあなたがやると注意を受けたり、言っている事とやっている事が違う場合は、上司に対する印象は悪くなっていきますよね。
最初はちょっとした印象の悪さだけだったものが、日に日にあなたの中で許容量を超えてしまって、ネガティブ感情をこれ以上溜めこめなくなっている場合、仕事ができない上司認定してもいいのと、相性がそもそも良くないと言ってもいいかもしれません。
上司の何もかもが癇に障る状態になっているなら、もう確信的に相性が悪いと断言できます。
3. 自分がないがしろにされていると感じてきた
上司のマネジメントの仕方にもよりますが、あなた自身が上司から「ないがしろにされている」と感じている場合、上司との関係性の中で満たされていないことが多くなっている状態。
仕事なので当然、自分自身が求めていることを全て満たしてくれる上司などは存在せず、会社の方針や上司の特性によって、上司・部下の関係性は十人十色と言えるくらい色んな形を見せます。
しかし、普段の仕事の中でサポートをしてもらえなかったり、あなた以外のメンバーばかりを相手にしている場合は、あなたに対するマネジメントが間違っている。
何も伝えず、距離も詰めようとせず、上司からのアクション待ちなら、まずは自分から向かっていくことが大切ですが、それをしても自分のことを分かってくれていない上司であれば、今後も関係性が良くなることはありません。
それが積もり積もって、あなた自身が「ないがしろにされている」と感じてしまっているので、その上司とは合わないと言えます。
4. 上司に当たり障りない話しかしなくなってきた
仕事上の会話は、お互いの業務をうまく進行させるために必要なものであるため、主な会話内容は業務に関することですよね。
その中で、精神的な距離が近づき、人間性にも興味が出てくるとプライベートな話もしたくなってきます。
仕事以外の情報交換が進むと、上司との関係性も良くなってきますが、その反対で自分のことは話したくないと思っている場合、当たり障りない話しか上司としなくなります。
たとえば、プライベートな内容を突っ込まれたくない場合もあるので、仕事上の会話だけを好む方も一定数いると思いますが、それを抜きにしても上司に対して当たり障りない話しか「したくない」と思っているなら、それは上司との相性の悪さを示している。
プライベートな話は、自分の弱みをさらけ出すことにも繋がるため、警戒心から無意識に話したくないと思っているのかもしれません。
そんな状態が続いて変わらないようであれば、上司と合わないことは確実だと言えます。
5. 転職サイトやエージェントの広告に反応するようになってきた
普段は気にならなかった、転職サイトや転職エージェントの広告に目が留まるようになってきたら、気持ちが会社・仕事から離れている状態かもしれません。
転職のキッカケは色々なので、確実に上司との相性の悪さを原因にはできませんが、会社・仕事から気持ちが離れるキッカケには、必ずと言っていいほど上司の存在が関わってきます。
- 仕事内容を割り振るのは上司
- 普段の業務を報告する相手は上司
- 成果を判断するのは上司
事あるごとに上司の存在があるため、原因がないと言ったらウソになる。
転職の意識が強くなっていく例
仕事に不安がある
↓
仕事でミスをしたり成果が出ない
↓
上司のサポート不足を感じる
↓
仕事が嫌
↓
会社が嫌
↓
もう離れたい
たとえキャリアップが理由の転職だとしても、上司の存在がネックになって、転職意識が高まっていることには違いありません。
転職に関する情報に、よく反応するようになったら、職場の上司と合わないと思った方がいいと思います。
職場の上司と合わないと感じた時の対処方法
職場の上司と合わない・離れたい、そんな感情に気づいたとして、すぐ社内異動が出来たり他社へ転職できない場合もあると思います。
次が決まっていなくても、思い切って辞めてしまう方も中にはいますが、稼げる場所がなくなってしまう不安はかなり大きいはず。
焦って次の会社を見つけて、また同じような状態になるのは避けたいので、まずは今できることから取り掛かってみましょう。
1. 上司を改めて見極める(チェック)
すでに職場の上司と合わないと確信してしまっている状態だとしても、本当にそこから何も改善できないのか。
あなたの行動次第では、今の状況が変えられる可能性もあります。
そこで冷静になって、改めて上司を見極めるためのチェックをしてみましょう。
〇・× 上司のやり方に納得できない部分は多いか
〇・× 上司へ気軽に話せる関係性があるか
〇・× 半年後も今の上司とやっていける自信があるか
好き嫌いは人それぞれ違い、そこに重きを置いてしまうと冷静に見極められなくなるので、過去・現在・未来の3つの視点から、上司を見極めてみる。
仕事には好調な時もあれば低調な時もあるので、それに連動して感情のバロメーターも上下に動いていると思います。
そして、上司が影響して一向に上向きにならず、下がり続ける状態なら、上司を何とかして変えるか、自分自身が上司から離れる2通りしかありません。
過去・現在・未来の視点から上司との関係性を改めて振り返ってみて、状況を改善できる見込みがなければ、転職という判断もとれます。
2. 社内異動または社内で可能な職種変更を申請してみる
どんなに直属の上司と合わない状態だとしても、あなたの今の役職や権限では、上司を変えさせることが難しいケースは多いと思います。
それこそ、もっと上の役職者や社長の決定が必要であり、日本においては簡単に降格や辞めさせることはできないので、ほぼほぼ自身の力で上司を変えることは難しい。
できることは、社内の別部署への移動や、仕事内容の変更にともなったキャリアチェンジです。
人を変えられないのであれば、場所や環境を変える。
せっかく働きやすい場所、または給料などの条件面がいいのであれば、上司のせいであなたの人生を悪くするのはバカげているので、今の会社に残りつつ上司と離れられる選択を試してみましょう。
上司と合わなくてもしてはいけないこと
職場の上司と合わない…そう確信すると、どうにか離れられないか行動を起こしたり、上司に対する態度が変わって攻撃的になってしまう場合も。
しかし、最初に言っておきたいのは、社内で問題児と思われる行動・言動を起こしてしまうと、社内異動ができなくなったり、査定にも影響して、立場が悪くなってしまうかもしれません。
あなたのせいではなく、上司のマネジメントが悪いからこその状況であっても、会社は権限の強いあなたの上司側の味方になってしまうことがある。
そのため、たとえ上司と合わなくても、やってはいけないことを覚えておき、あなたの立場を悪くしないための情報が大事となります。
1. 上司への情報提供をSTOPさせてしまうこと
上司との関係が悪く相性がダメダメだと気づいたとしても、仕事をしている以上、情報の連携が必要になるので、どうしてもコミュニケーションを上司ととらなければいけません。
しかし、反抗的になってしまったり、攻撃的になってしまったりすると、そもそも上司と話したくなくなる関係で、適切な情報伝達ができなくなってしまう。
必要な情報のやりとりができないと、上司はもちろん、メンバーや他部署にも迷惑がかかってしまうため、あなた自身の評価が落ちてしまう場合も考えられます。
最低限、必要なことは上司へちゃんと伝えて、仕事を円滑に進められる状態は維持しておきましょう。
2. 退職をちらつかせること
上司が嫌になると、かなりの確率で退職・転職を考えるようになると思います。(だって一刻も早く上司と離れたいですもんね…)
たとえば上司との会話の中で「辞めます」「辞めようと思っています」と、退職・転職をちらつかせていると、あなた以外の別人材で業務補完をしようと早々に動かれてしまいます。
また、それらの発言は、上司の上司にも必ず届いてしまうので、悪い印象から正しい評価がされず、昇給・昇格もしづらくもなる。
すべてあなた自身の悪影響になって返ってくるため、どんなに上司との関係性が悪くても、退職・転職が確定的ではない段階では伝えないようにしましょう。
その一言が、今の職場環境を悪化させる火種になる可能性もあります。
3. メンバーや他部署へ不平不満ばかりを言うこと
会社は複数人が同時に動き、別部署も関係するため、組織・チームとして連動した動きが求められます。
そんな中で、周りに不平不満をばらまいたり、悪影響を与えるような行動・言動をしていると、社内を乱す異分子だと認定されてしまうことも。
一度悪い印象で認識されてしまうと、ひっくり返すことは簡単ではなく、仕事がやりづらくなったり立場的にも悪くなっていく一方に。
愚痴を言いたくなってしまうのは分かりますが、本当に言っても大丈夫な相手や、飲みの場で言えるような状況の時に発散するのがお勧めです。
全ては、あなた自身の社内的な状況を悪くしないためにも。
4. 直属の上司と他部署の上司を比較すること
「隣の芝生は青く見える」と言われるように、あなたが上司と合わない場合、他の部署の役職者(他のメンバーにとっての上司)の方が良く見えてしまうことがあるかもしれません。
実際にはいいと思っている役職者でも、そのもとで働いている方は苦労している可能性はありますが…。
ただ、直属の上司と他の上司を比べることばかりをして、常に減点で上司のことを見てしまうと、悪いことばかりが目に付くようになり、今よりもっと上司と一緒に仕事をしていることが苦痛に感じてしまう。
そこからは坂道を転がるように加速し、上司に対する不平不満だらけに。
一切話したくない、視界に入ることすら嫌になる。
この状態では、いい仕事ができなくなるので、パフォーマンスが落ちて、できることもできなくなってしまう場合もあります。
あまり比較ばかりをしないのがお勧めです。
5. 全てのミスを上司のせいにすること
仕事でミスするのは上司がサポートしてくれないからだ…
仕事で成果が出せないのは上司の指示がないからだ…
何か悪いことがあると、やはり誰かのせいにしたくなってしまうものです。
自分の心を守るためには、自分にばかり責任を押し付けず、周りへ分散することも大切ですが、全てを上司のせいにしてしまうと、仕事もうまくいきません。
結局、上司は仕事を行ううえで要の存在でもあり、そこを飛ばしては業務を遂行することが難しくなる。
しかし、うまく上司を使って、成果を出していければいいですが、信頼のない上司に何かしてもらっても、指示を聞こうとは思えませんよね。
かなり精神的な部分になってきますが、悪い出来事の全ての原因を上司のせいにしてしまうと、あなた自身のパフォーマンスも発揮できず、負の循環になってしまいます。
どれだけ上司と相性が悪くても、全ての責任を上司に押し付けるのではなく、一部に止めてもらうことが、合わない上司とも仕事をしていくコツです。