みんな会社を辞めたい理由はシンプルなもの

  • 更新 | 2022.08.20 公開
みんな会社を辞めたい理由はシンプルなもの

自分が退職するのも、同僚・先輩・後輩が退職するのも、ここ15年以上の社会人生活でいろいろ見てきました。

仲がよかった人が辞めていく、あまり関わってない人の辞めた理由を噂で聞く。

直接もあれば間接的なものもありましたが、みんなが会社を辞めていく理由は結構シンプルなものだと考えています。

「自分はなんで辞めたいと思っているのか」と複雑に考えていると、何も答えが出せず前にも進めないため、シンプルにまとめてみました。

私自身は1年で辞めた会社もありましたが、今は同じ会社に10年弱勤めています。そして少し長めだからこそ分かることもあるので、みんなが辞めていく理由を参考にして頂けると嬉しいです。著者:osugi

みんな会社を辞める理由は単純明快

あなたもきっと、最初は友人・知人・家族が働いている姿を見て「自分はこうなりたい」と思い、転職サイトや求人票を見て今に至っていると思います。

最初のころは明確に「自分が何をしたいのか」「どんな仕事なら力を発揮できるのか」と、希望があいまいだったものが、少しずつ働き始めていくと「自分にとって働くとは」どんなものか理解が深まっていく。

  • 仕事を通じて誰かを助けてあげたい
  • 夢ができた
  • 興味ある仕事を見つけた

どんどんハッキリしていく。

そういった内面的な希望もですが、やはり生活環境を守るためにお金・時間を工面する必要があるため、働く条件も気にしだす。

  • 給料が高い会社がいい
  • 周りとの人間関係が良好でいられる職場がいい
  • 定時であがれる会社がいい

膨らんだ希望が、会社を探すうちに、実際に仕事をしていくうちに狭まって、自分自身が求めている会社・仕事が分かっていきます。

建前とホンネ

会社をこれから辞める人・すでに辞めた人たちに話を聞くと、キャリアアップやら給料アップなど、ポジティブな意見を聞く機会は多いものの、今まで私が実際に見聞きしてきた経験から言えば、全てネガティブ体験が引き金になっていると感じています。

例)同僚エンジニアAさん
直接話を聞いてみた → 将来的に就きたい仕事があるから辞める 
Aさんの周りの状況 → 激務で回りに味方は誰もいない

勝手に私自分が本人の感情や退職理由を推測するのはよくありませんが、やはり発言内容と当事者の周りの環境の温度差にかなり開きがあって、建前とホンネを感じる。

誰だって、自分の弱い部分、情けない部分は見せたくありませんし、そういったことを気軽に言えない相手では、濁した言い方になったりネガティブを理由にしないケースが多くある。

ネガティブを突き詰めると退職理由はシンプルになる

世の中には会社が数百万社(日本だけでも)あり、従業員が辞めていく問題は常に取り沙汰されてきた。

この問題が無くなったと聞くことはなく、常に誰もが関心を寄せていることです。

今もなお、新たな手法で離職防止や従業員満足度を高める思考・施策・ツールなど多く出てきていますが、それでも継続した問題として扱われているのは、それだけ難しい問題なのだと思っています。

しかしながら、原因を複雑化しすぎている可能性も感じたので、もっと人間の感情をベースにした考え方が必要だと感じています。

そこを突き詰めていくと、結果として退職理由になる3つのネガティブな感情に行き当たりました。

会社を辞めたいシンプルな理由

会社を辞めたい理由、実はすごくシンプルなんじゃないかと思っています。

今まで私自身が退職した理由(3度経験)、周りの人達が離職していった理由を元に、3つに分類してみました。

分類①:仕事
入社理由:希望の仕事ができるから
退社理由:希望の仕事ができないから辞めた

分類②:待遇
入社理由:待遇面の良さに惹かれた
退職理由:待遇が悪くなってきたから辞めた

分類③:環境
入社理由:人間関係が良さそうで安心した
退職理由:人間関係が悪くなったから辞めた

もっと複雑だと思いますが、この考えはある意味間違ってはいないと思っています。

入社=自分の希望が叶えられる、または大事にしていることが守られるからこそ入社を決意できるのであって、いわば本人と会社の約束が守られる前提で入社が進められます。

それなら、約束が守られないと感じた、または守られていない状況は約束を無かったものにされている状態であり、本人が辞めたいと思う、または辞めていくのは当然のこと。

会社を辞めたいシンプルな理由、それは会社が約束を守っていないから。

会社にいてくれる人は約束が守られていると感じてる

入社時の理由=会社との約束が守られていると感じてる人は、ネガティブな感情が発生しにくい状況。

たとえネガティブがあったとしても、自分の目的・希望が守られているので「辞めたい衝動」に駆られることは少ないと言えます。

もし、約束が守られていなくても、働いているうちに本人にとって自分の目的以外にも大切なことができると、揺らぎづらくなる。

  • 仕事は嫌だけど信頼する上司に巡り合えた
  • 激務が続くけど自分の居場所だと感じている
  • 給料は少ないけどすごく働きやすい

働いている間に、どれだけ大切なモノ・コトが作れるかによって、辞めたい理由探しに時間を割かないようになります。

逆に言えば、辞めたい理由探しの時間や口実を与えない環境さえ会社が作っていれば、みんな満足しながら働いてくれる可能性が高い。

それができてないのであれば当然、働いてて不安にもなりますし、そんな会社に居たくないと思うのは当たり前ですよね。

今、約束が守られてないなら今後も同じこと。

あなた自身が困っていることを上司・会社に伝えて、改善してくれる従業員想いのいい会社であれば、とくに悩んだり不安に感じることは少ないと思います。

しかし、言ったのに何もしてくれない、改善する気配がないような会社だと、今後もそれは続くと考えられます。

人の性格が簡単に変えられないように、会社の風土も一朝一夕では変えられません。

もし、会社との約束が守られていないと感じているなら、その辛い状況がこれからも続く可能性があるため、転職を考えて頂くのもオススメです。

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