「今日も残業か…」
と思ったら、いつも一緒に残業していた人が、突然すぐ帰るようになった。
頑張って仕事を終わらせたからかもしれませんが、その心境や行動の変化の裏には別のことが隠されている場合も。
そのきっかけの一つとして、ミイダスを使った市場価値診断で、もっと活躍できることを知ったからこそ、行動変化が起きている方もいます。著者:osugi
残業しなくなった人の心境・行動の変化
あなたと同じく残業仲間だった人、または社内で「いつも残業している」と認識されていた人が、ある日を境にピタッと残業をしなくなった。
ポジティブな発想をすれば、仕事を分散したり効率化したことで対応する量を減らしたり、本人のスキルが高くなったからこそ早く仕事が終わるようになった、と考えますよね。
しかし、その逆が起きている場合もある。
残業しなくなった人には注意が必要
お金を稼ぐために残業をしている人も中にはいますが、仕事の量・難易度によって残業をやらざるえない状況に追い込まれてしまっている人もいます。
やりたくないのにやらないといけない…。
そんな状況が続いていたのに、突然残業をしなくなった人の中では、ある変化が生まれている可能性も。
問題ない変化
・量を調整して軽くした
・納期を伸ばした
・誰かサポートに入ってもらった
…etc
仕事の仕方を変えたり、周りに相談しながら能動的に残業しない状態へ変えようとしたことで、結果として残業が無くなったパターンであればいいですが、そうでない次の場合は注意してその方を見てあげてください。
問題ある変化
・会社に見切りをつけた
・もう次の転職先が見つかって頑張る必要がなくなった
・どうせ終わらないのだからやらない
…etc
仕事・会社に対する絶望、そして誰も手伝ってくれないメンバーなどに、負の感情を抱いているからこそ、残業してまで頑張る意味を見失っている可能性があります。
やらないといけないのに、もうやることもできない。
もしくはやらなくていい状況に自らしている。
残業をしなくなったら退職の前兆である
あまり悪い方に捉えたくないですが、やはり今までの仕事スタイルを変えてきたのであれば、ご本人の心境が変わっているとみていいと思います。
なによりぼくも同じく、残業ってすごくエネルギーを使うんですよね…。
・周りに誰もいない中一人だけで残っている孤独感
・仕事が終わらない焦り
・なんで自分だけこんなに忙しいのか
・誰も助けてくれないさみしさ
・残業帰りに周りが楽しそうに飲み歩いている姿を見る
…etc
など、残業をしている自分と、残業をしていない周りとのギャップに心が折れそうな時が多々ある。
したくてしているのであればいいですが、したくないのに残業をしなくてはいけない状況は、百害あって一利なし。
何もメリットはありません。
残業に使うエネルギーもばかばかしく感じられて、退職・転職へ意識が向けられるのは必然ですよね。
心境の変化が転職活動のキッカケになる
あなたも経験したことがあると思いますが、心が弱っている時に限って、体調が悪くなったりしませんか?
熱を出す、体がだるい、頭痛がするなど。
これは心と体が密接に繋がっているからこそ、心のマイナスが増えてしまったために、体にも悪影響を及ぼしている状況です。
悪いことを考えれば、どんどん悪いことばかりを考えるようになるため、負の感情がキッカケとなって会社を辞める判断を下すようになりやすい。
残業しなくなった人の心には負が溜まり、転職活動へ導かれてしまっている。
残業をしなくなった人の行動変化
残業をしなくなった人の、その後の変化に注目してください。
こんな変化が起きていませんか?
- 身を引くような発言が多くなる
- 積極的な人付き合いを避ける
- 長期的な仕事を受けなくなる
- 服装がキッチリした格好に変わる
- 急な半休や休みが多くなる
これは、ぼくが以前書いた「会社を辞めそうな人の特徴あるある」から、特徴を一部抜粋したリストですが、これはほんの一部で退職を決めた人には、行動変化が必ず起きます。
会社を辞めて仕事を他にしないのであれば何もせず辞めればいいですが、そんなことはできず生きていくため、稼ぐためには働き続ける必要がある。
そのため、辞めたあとにすぐ別の会社で働けるように転職活動を行わなくてはいけません。
確保した時間を転職活動へ当てる
転職活動には、ものすごく精神的なエネルギーと、ある一定の行動量が求められるので、それなりの時間が必要です。
そもそも残業してなんていられない…転職活動を決めた人は、残業しなくなるのは必然だと言えます。
- 求人票を探す
- 自分の条件に合うか検討する
- 応募する
- 通れば面談/面接する
- 提出物を用意する
- ダメならこの繰り返し
生活・人生も掛かっていることなので慎重に進めつつ、すぐには希望の転職先も見つからないので、ある程度の情報量も探さなければいけない。
行動が変われば意識も変わってくる
残業しなくなった人で、なおかつ転職活動を進めている人の中では何が起こっているのか。
それは、転職に対する意識量の増加です。
次の転職先や仕事へ意識を向けているため、普段仕事をしてても、辞めることを考えている人は、仕事に集中はできなくなる。
以前と今では、意識がまるっきり違うのです。
だからこそ、発言内容も行動内容も併せて変化し、さらに残業をしなくなるループになっていきます。
残業をしなくなった人にこそサポートが必要かもしれない
ご本人にモチベーションがある状態なら、仕事を工夫したりサポートを頼んだりと、仕事を頑張るために色々動いた結果、残業がなくなったのであればそれでいい。
その反対で、マイナス感情が引き金となり「残業しなくなった人」は、転職活動や退職行動の兆候でもあります。
「あの人、残業しなくなったな~、なんか安心した」は、むしろ逆効果。
気にかけてあげたり、サポートが不要そうだけどサポートを申し出てみたりと、入り込んであげる必要性があるかもしれません。