「なんで自分がこんな仕事を…」
会社に入ったら、自分の好きな仕事ばかりを回してもらえる約束はなく、会社の都合によって仕事内容が割り振られますよね。
しかし、全て思った通りの仕事ができるとは思わないものの、それでもやりたくない仕事ばかりを回されていれば、愚痴の一つや二つは吐き出したくなる。
やりたいくない仕事の種類と、仮にやりたくない仕事を任された時、どう乗り切ればいいのか方法をまとめています。
10種類の”やりたくない”仕事
会社は、営業・マーケティング・制作・人事・法務・経理・総務など、さまざまやることがあり、細分化すれば数えきれない仕事があります。
そのため、職種に偏ったやりたくない仕事ではなく、共通した内容でやりたくない仕事の種類を洗い出しました。
1. 単調な繰り返しの仕事
種類を探す仕事
シュレッダーをかける仕事
議事録をとる仕事
…etc
小さいけど一つ一つは大切ですが、そもそも人間がやる必要はあるのか?
誰でもできるを延々にさせられると、さすがにメンタルが保てませんよね。
楽な仕事をしたい、望んで誰でもできる仕事をやりたい、簡単な仕事で業務時間を潰したい、と考えているならまだしも、キャリアやスキルを上げたいのにそれができない人にとっては、苦痛でしかありません。
2. 拒否権がない仕事
「これをお願いします。」
「〇〇時までに提出してください。」
「あとは頼んだ。」
仕事なので、あなたが社長ではない限り上司の存在がいて、その人から大抵の仕事が割り振られてくると思います。
しかし、ほぼほぼ命令通りに進めなければならず、拒否権なく引き受けなければいけない場合、あなた自身をないがしろにされているように感じてツライですよね。
会社における役職者は、人を動かす権限を持っているだけであり、それは権力ではありません。
権力化して仕事を依頼してくる上司のもとにいると、やっていられない。
3. 詳しい説明がない仕事
仕事を受け取る時、何をどうすればいいのか、最終的なアウトプットを提示された状態で引き受けると思います。
ただ、説明が下手な人から仕事を受け取ると、何をやればいいのか曖昧になり、その差分をあなた自身で埋めようとしてアレコレ考える。
完了していざ提出してみれば「これ違う」や「求めていたものではない」と、修正させられるような始末。
最初からはっきりと、何を求めているのか背景やイメージを共有してくれれば、こんなことにならなかったものの、説明を怠る人からの仕事は、無駄な時間を費やすケースが後を絶ちません。
4. 依頼者の気分次第で求められる内容が変わる仕事
嫌な仕事の一つに、依頼者の気分次第で、求められる内容が変わる仕事があります。
たとえば、最初は色見を赤にしてくれと言っていたのに、なんか違うから黄色にしてくれと言われる。
依頼者のその時々の気分、または向けられている意識によって、振り回されてしまう。
方針や基準がなく、感情的に動く人と一緒に仕事をすると、かなりの迷惑を被ります。
5. マイナスをゼロにする仕事
やりたくない仕事のランキング5位以内に入るのは、マイナスをゼロにする仕事です。
その代表例がクレーム対応。
他人のミスを帳消しにするような仕事も同じですが、一度信頼を落としたり、ミスによる失敗を相手に見せてしまうと、関係性がマイナスへ急落。
仕事なので、たとえば最後までやり遂げたことで支払いをしてもらうケースが多いと思うので、そうなれば関係性の急落は避けたく、最低でもフラットな通常レベルまで戻したい。
そこからさらに満足度を得られればいいですが、簡単なことではないので、まずはマイナスをゼロに。
ただ、あなたも分かっていることだと思いますが、マイナスな状態からゼロのフラットな状態に戻すためには、相応の労力が必要であり、何個も何回もこのような仕事が続けば精神も肉体も耐えられません。
6. 他人のミスを挽回する仕事
仕事をしているなら、ミスをしてしまうのは避けられません。
どんなに気を付けていても、状況が変わっていく中で臨機応変に対応するのは難しく、どうしても何かしらのトラブルは発生してしまうものです。
ただ、自分のミスであれば、まだあなた自身が原因なので対応するのは納得できますが、それが他人(他のメンバー)のミスであればツライものがある。
逆に、自分のミスではないので、自分事ではないので怒られたりするのは平気という方もいますが、挽回して満足度を高めていくのは難易度がとても高い。
たとえば、信頼度を1レベル上げるのに100%の力でいけていたのが、すでに信頼を失っている状態なので120%や150%の追加労力が必要になってくる。
当然そうなれば、負担が増えるので、さらに頑張るのですが、こじれているとさらに200%300%と異常な無理を要求されるようになってきます。
元を正せば「自分のせいではない」という感情も出てきて、メンタルはもうめちゃくちゃに…。
7. 依頼者が楽をしたいがだめの肩代わり仕事
仕事は、1人ではなく複数人で進めていくものですよね。
スポーツで言えば、チームワークが勝敗を左右する。
協力すればうまく進んでいけるのに、その中の1人が自分だけは美味しい思いをしたいと考えると、楽なほう楽なほうへと流れて行ってしまう。
それが上司や仕事の依頼者であれば、実際に行動を担当する現場社員に配分の多くが割り振られて、仕事量にかなり差が出てきます。
一方が楽をして、一方が大変になる。
中には、肩代わりをしているなんて思わず、目の前の仕事を真面目に全力でこなしている方もいて、その真面目さゆえにつぶれてしまう場合も。
8. 提案や助言を何も聞いてくれない仕事
毎日毎回決まった仕事なんて存在しておらず、常に何かしらの改善をしていくのが仕事でもありますよね。
たとえある程度、流れが決まった仕事があったとしても、さらに良くなる方法があるかもしれない。
しかし、提案や助言をまったく聞き入れてもらえず、従来のやり方に固執して、何も変化させようとしない、良くしようと思わない人がいると、仕事をしている意味さえも見失いやすい。
慣れてしまってそれでもいいと思えればいいですが、自分の意見を何も聞いてくれない職場・上司・仲間との仕事はツライだけ。
9. 望まれることが高すぎる仕事
仕事をしていれば、それぞれ何か目標をもって取り組んでいると思います。
一般的には、四半期で分けて目標を掲げて、その達成度に応じた昇給・昇格をさせてもらう。
誰だって、何も貢献していなければ、昇給も昇格もできないと分かっていると思いますが、あまりにも望まれることが高すぎて、到底超えられないであろう目標を持たされている場合も。
そうなれば、目標達成ができず昇給も昇格も逃しやすくなる。
適正な目標設定ができず、過剰な期待によって、無理な仕事をさせられると、やっていられません。
10. 困っているのに誰も助けてくれない仕事
仕事の多くは、細かい作業内容に分けられて、それぞれを着実に一つずつこなしていきますよね。
簡単に進められる内容もあれば、難しくて進捗が思わしくないのもある。
特に、ミスやトラブルに巻き込まれてしまった場合は、何をするにも難しい判断が求められます。
あなた自身が前例があり、解決経験を持っていれば当たりを付けて、軌道を修正していけますが、何をすればいいか分からない場合もある。
そんな時に、周りからの協力が得られれば心強いのですが、周りも周りでそんな余裕がなかったり、そもそも仲間意識が希薄で助けようともしてくれない職場は、負担が一気にあなたへのしかかってしまう。
負の状態が続き、一向に良くならないと、何をしても前に進まない、暗闇を進んでいるような感覚になり、会社も仕事も仲間にも嫌気がさしてしまう。
やりたくない仕事を乗り切る3つの方法
やりたくない仕事なので、当然何をしてもやりたくない。
しかし、会社に所属している限り、その会社の方針に従わないといけないので、引き受けるしかありません。
多少融通をきかせてくれる場合もありますが、やりたくない仕事もやらねばならない状況もあるので、どのように乗り越えればいいかをまとめています。
1. ゲームに変換する
やりたくない仕事は、まず気持ち的にも嫌なので落ち込むと思います。
それはしかたのないこと、どうしたってやりたくないものは、やりたくない!
ただ、その気持ちのまま仕事を進めようとすれば問題になるのが、ミス・トラブルを引き起こしやすくなること。
注意が散漫になる、手を抜く、確認を怠るなど、マイナスな気持ちから仕事への集中力が下がりやすくなってしまいます。
まずは気持ちをフラットにする、または盛り上げる必要があるため、ゲーム感覚にしてみませんか?
単純作業であれば、タイムトライアルにしてみる。
勝手に目標を作り、終わったらご褒美を付けてみる。
やれることの中で、色々やり方を変えてトライ&エラーしてみる。
仕事を仕事として思うのではなく、ゲームになるよう意識を変換します。
気持ち的にも楽になり、イヤな仕事をしている感覚から、少し遊んでいるような感覚となり、やりたくない仕事でも乗り越えていきやすくなります。
2. やり切った後の報酬を要望する
やりたくない仕事を渡されたら、そのまま渡されるのではなく、相手に交渉を入れてみましょう。
たとえば、やりきった後は昼ごはんをおごってもらう約束をしたり、次はやりたい仕事をもらえるように伝えておく。
または、相手がやりたくないことを肩代わりでやるため、恩を売っておくという考え方もできます。
やりたくない仕事が、むしろあなたにとってのご褒美となるため、苦痛から快楽へと変換。
注意したいのは、やり切った後の報酬を要望できる相手かどうか。
3. 視点を変える
やりたくない仕事とは、視点を変えれば他の人がやりたくない仕事であるため、その仕事をやり切る、または熟練度を高めることで、社内で唯一無二のポジションがとれます。
〇〇なら〇〇さん。
〇〇なら〇〇さんへお願いすればいい。
社内ブランディングにもなってくる。
みんながやりたくない仕事は、むしろお宝仕事でもあります。
視点をかえて、自分のチャンスにできれば、あなたにとっては都合のいい仕事に早変わり。
すぐに「やりたくない」「自分は望んでない」とは思わず、チャンスに変えられれば、飛躍的にあなたの状況を良くしてくれるかもしれません。