これがタイミングか…転職・転社を考えた根本的な3つのキッカケ

  • 更新 | 2022.07.10 公開

「はぁ…転職しようかな…」

そう思うのは突然ではなく、毎日の仕事で嫌なことがあったり、日常茶飯事ではあるものの、重い腰が上がらず続けている場合もあるかもしれませんね。

転職・転社には、自分の中から大きなエネルギーを出さなければ進められず、正直言えばめんどくさい。

しかし、そのめんどくささを上回って、「もうこんな会社にいられない!」と次を目指す意識へ完全に切り替わると、会社にいたくない気持ちによって強いエネルギーが出て、どんどん進めていけます。

私自身は3度の転職・転社を行っています。他にも転職していった同僚からは、その理由など幾人からも聞いているため、それらをまとめて10のキッカケとしてまとめました。著者:osugi

まずは転職と転社の違いを理解しておく

私たちは普段、キャリアアップのため、または家庭の事情などにより、一つの会社にとどまり続けて仕事をする機会は多くありません。

事情はそれぞれあるものの、何かのキッカケで変わっていく。

しかし、それらの流れをだいたいの人が「転職」と呼んでいますが、実は「転社」の方が多いんです。

転職とは、職と会社を変えること。
転社とは、同じ職業で会社を変えること。

たとえばアパレル販売員からwebデザイナーになることは、職そのものが変わるので転職となりますが、同じ職業を次の会社でも行う場合は会社を移動するので「転社」となる。

職を変えたいのか?会社を変えたいのか?

「もうこの会社にいられない!」「上司がひどすぎてやっていられない!」「もっとスキルを向上させたい!」こんな理由から、今の会社を辞めることは全て転社。

状況によって、転職よりも転社で語らないと、つじつまが合わなくなってくるんです。

また、転職と転社でも何をした方がいいのか変わってくる。

転職:未経験でもOKなのか、またはある一定のスキルレベルがないといけないのか
転社:今よりも待遇がいいところへ移る

当然、職が変わるのであれば変えたい職業の能力は必須であり、事前習得に時間をかけなければいけない。

先に学ばないといけないのか、または働きながら学ばせてもらえるのか、そういった観点も必要になってくる。

逆に、会社自体を変えたいのであれば、人間関係・給料・職場環境などが、今よりも良くなければ会社を移る意味がないため、条件を確かめたり移りたい先の企業内部を調査しないといけない。

転職と転社で、動き方も考え方もまるっきり異なるため、失敗しないためには違いを理解しておくのがオススメです。

キッカケの全ては小さな不安・悩みを溜めこみすぎたせい

今の仕事を辞めたい…違う会社で働きたい…みんな何かしらキッカケがあって、職・会社の変更を考えるようになります。

よくある理由としては、給料・仕事内容・人間関係などですが、本当はこのように単語として出せることが理由ではなく、もっと内面的な気持ちに変化を起こすような出来事があったから。

突然発生した、というよりも、積み重なりどうしようもならなくなって、実際の行動にまで出てきた、の方が正しいかもしれません。

普段感じている小さな不安・悩みが、どんどん大きくなって自分では抱えきれなくなった時に、転職・転社の決意をする。

みんなも転職・転社を考えたキッカケ

私自身の経験もそうですが、今まで転職・転社していった同僚・先輩・上司から聞けた話をまとめていきます。

まずはおさらいとして、一般的に言われている転職・転社理由を見てみましょう。

一般的な転職理由
・お金
・キャリア
・評価
・人間関係
・職場環境

大きくまとめるとこの5つだと思うのですが、辞めたいと思った理由を正直に回答している人なんて一人もいない?と思ってます。

それも、今まで辞めてきた人の大半がやはり内面に抱えた負が原因となっていることが多かったから。

もっと日常的で、そして内面的なことが破綻した結果、転職・転社の道を選んでるため、それらの理由を下記にまとめています。

居場所がない

あなたは今、会社に所属しながら仕事をしていて「ここに居ていいのだろうか」と不安を感じたことありませんか?

たとえば自宅に帰ると、完全なあなたのテリトリーの中なのでくつろげますよね。普段誰にも見せられないようなだらしない姿でいても、怒る人は誰もいません。

それが仕事の時になると真逆のことが起きて、全然くつろげない…。

仕事なのでくつろぐ、こんな表現は違うかもしれませんが、心理的な安全性を感じられていないと、自分の居場所とは程遠い場所になっている可能性も。

居場所がないと感じる原因とは?

会社に居場所がないと感じているなら、こんな状況があるのかもしれません。

  • 自分のやることがハッキリしていない
  • 自分の仕事が誰の役に立っているか分からない
  • 自分の仕事の成果が見えづらい
  • 自分がどこを目指しているのか分からない
  • 仕事ができない人と思われてそうで不安になる
  • 気を許して話せる人が1人もいない
  • ミスをし続けて周りに迷惑をかけすぎている
  • この会社にいることの後ろめたさを感じている

他にも、誰でもできるような単純作業を繰り返していたり、日常的に会話(口頭・メール・チャットなど)もないと、時間をただただ無意味に消費しているだけに感じる。

居心地の悪さを感じ続けると、そんな不安から逃げるように転社を考えるキッカケになっています。

これは甘えでもなんでもなくて、安心できない環境に居続けることによるストレスが徐々に心を蝕んでいき、精神的な不調を感じるようになる原因です。

自分の「居場所」だと感じられる重要さ

会社は仕事をする場所・環境なので、居場所になるのかどうか、そんなことは不要だという方もいるかもしれません。

しかしながら、自分が仕事をしている意味を見失い、周りからも期待されず、ただただそこに存在するだけの状況は耐えられるでしょうか。

存在しているのに、存在していない錯覚も感じて、心がおかしくなってしまいます。

心臓に毛がはえているような、精神的にタフな方であれば、周りの目も気にせずお金がもらえることに喜ぶかもしれませんが、あなたを含めて大半の人は「真面目」で「優しく」て、仕事に対して何かしらの責任感を持っています。

居場所=存在してもいい理由が、みんなほしいのです。

どうしても自分の居場所だと感じられないのなら

それは、転社するには十分すぎる理由となります。

1人1人は違う人間ですが、そんな違う人間たちが集まって一つの会社を運営していくなんて、簡単なことではありません。

その中に合う人もいれば、当然合わない人もいる。

むしろ、合わないことに早めに気づけたので、あなた自身の幸せを考えるなら転社のキッカケとしては好都合。

無理して居続けることは不要なので、会社を変わる選択肢や勇気を持つことが大切かなと思います。

仲間だと認められていない

仕事を進めるうえで、他人と一緒に目標へ向かって進めることは避けては通れません。

1人でも可能な仕事はありますが、たいていは複数人が関わって行われている、または気づいてないだけで自分の仕事の先・先の先には、また別の人が仕事をしてくれている。

そうやって仕事が成されていきますが、チーム・組織・部署で動いているものの、常に孤独を感じて一人っきりで仕事をしている感覚に、あなたは今なっていませんか?

それほどの孤独感を感じているのは、ただ事ではありません。

孤独感の原因は?

孤独感の原因にも色々あって、

  • 仕事をするものの誰にも喜んでもらえない
  • チームで動いているはずなのに連携が皆無
  • 1人仕事ばっかりで誰も助けてくれない
  • 難易度が高くて他の人に回せない
  • 自分の気持ちを分かってくる人が回りにいない

他にもあるのですが、共通しているのが連帯感の欠如。

たとえば会社に出社すれば、同じチームや他の部署などもあって人としてはいっぱいいるものの、1人でいる感じにもなっている。

物理的距離ではなく、精神的な距離が離れてしまっていることで、孤独感を強く感じています。

そんな状況下で、同じチームが他の人と話しているのを見ていると、なんだか仲間として認められていないのではないか…そんな不安も日々増えていく。

仲間だと認められていないとは

「仲間」の定義にもよるのですが、要は必要な存在だと認識されていないことだと思っています。

必要とされているか、そうでないのか、すごく重要なポイントで、心の安心感や満足感が段違い。

仕事はすればするほど、1人では大きなことができないことが分かってくるので、誰かとの協力体制が必要です。

それなのに協力できない、一緒にできない、連帯感を感じられない…そんなの辛すぎる。

チーム・部署の目標なども絡んでくるので一概には言えないものの、上長や代表の考えがチーム編成などに大きな影響を与えているため、今あなたが辛い現状は会社の方針と合わないからかもしれません。

無理な仕事は必要なく、転職・転社のキッカケとしては十分な理由となるはずです。

大事にされていない

仕事の満足感って、なにも個人だけでなく関わるチームや組織の成果・成長だけではありませんよね。

転職・転社しない人の多くは、その会社や職場に自分の居場所を感じたり、ここに居ていいんだという安心感があるから。

もっと簡単な言葉にすると、会社からもチームからも大事にされている感覚を持てているということ。

ビジネス現場では、人の感情をないがしろにした理論は多いですが、給料や環境だけでは残ってくれません。(それはあくまで条件の一つに過ぎない)

個人に対する内面の満足感や安全が保障されていて、初めて能力を最大限活かしてもらえます。

私が15年以上の社会人経験で見てきた事としては、やはり大事にされていないと感じている方は、確実に転職・転社していきました。

大事にされるとは?

人それぞれ感じ方や求めていることが違うので難しいのですが、大事にされているとは、どういう状態かを考えてみます。

  • お礼を言われる
  • 気にして話しかけてもらえる
  • 成果を喜んでもらえる
  • 少し甘えても許してもらえる
  • 理不尽な否定はされない
  • 要望をくみ取ってくれる
  • 思いやりを感じる

など、何か特別なことではなく、本当に些細なことで「あぁ自分って大事にされているな」と感じられます。

怒られたり否定されたりで発生する不安や恐れは、感情を一気に上下させ、とても心が耐えられないのですが、大事にされている言葉や行動を日々受け取っていると、心のバロメーターが一定または右肩で上がり続け、とても平穏に過ごせる。

むしろ、こんな些細なことも感じられない環境になっている会社は、やばい職場だと言わざるえません。

大事にされるから大事にしたい

誰だって、何か良いことを受け取ったら、それを返したくなりますよね。

返報性の原理(または法則)とも呼ばれるもので、心理的な反応の一つに、好ましい感情を受け取ったら返したくなる特徴があります。

常にこの「好意」の循環が回っている会社・職場は、心理的な安全を感じられるので、そもそもネガティブが生まれづらくなっている。

もし、この循環がないのであれば、どこかに負荷が偏っている可能性があるので、職場環境としてはトラブルの発生が副産物的に多くなっている可能性大。

本当にその会社に居続けたいですか?

まずはあなた自身が誰かを大事に想ってあげることが大切であるものの、GIVEし続けるのは難しいですよね。

見返りを求めないとしても、やはり誰もが承認欲求や心の満足を満たす感情を持っているため、大事にされていることを実感したい。

一向にあなた自身が大事にされていないと感じるのであれば、それは転職・転社のタイミングかもしれません。

社内の風土的にそうなっているのであれば、変えるのも一苦労ですし、変えたいと思ってもそこまでのエネルギーをかけていいのか。

もし、それが難しいと感じているなら、その会社に居続ける意味はないと思うので、転職・転社のキッカケ、または他社を見るためにも副業などを考えるタイミングだと言えます。

その他の理由

転職・転社のキッカケの多くは、内面的なものが発動条件となっていますが、それだけではありません。

仲のいい同僚・先輩・上司が辞めた、こんなこともキッカケとして転職・転社を考えることもある。

また、周りが辞めた理由も重要です。

ポジティブ退職
キャリアアップのため、キャリアチェンジのため

ネガティブ退職
会社が嫌、上司が嫌、同僚が嫌、給料が低い、職場が遠い、将来性が不安

ポジティブな理由で辞めたのであればまだいいですが、ネガティブな理由で辞めたのであれば、その理由が何であっても、残されている方は「自分も本当にこのままでいいのか?」と不安が大きくなります。

定期的に退職者が出ていたり、日常的に文句や不満を口にする方が多くなっている場合は、環境悪化がかなり進んでいる。

そのような職場は、上長陣や代表が改善しようと思っていないかぎり、そのまま続いて現場への負担が増していく。

続けられないようであれば、転職・転社のキッカケだと思って、まずは転職サイトから登録するのが第一歩かもしれませんね。

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