あなたの職場は大丈夫?仕事ができない上司の15の特徴

  • 更新 | 2021.10.29 公開
あなたの職場は大丈夫?仕事ができない上司の15の特徴

「ホント、この上司とは合わないな…。」

仕事では必ず役職が付けられるので、下の立場にもなれば、上の立場にもなりますよね。

しかし、どうしても耐えられないのは、仕事ができない上司の下につくこと。

あなたは大丈夫でしょうか…。

状況にもよるのですが、仕事ができない上司の特徴をまとめてみたので、一度照らし合わせて確認頂けると「うんうん、当てはまってる!」と納得いく項目もあると思います。私が実際に体験したことをまとめています。著者:osugi

1. レスポンス遅い上司

確認をお願いしたのに、一向に返事がない…。
「なる早」と言われて対応したのに、何も言ってこない…。
催促をしても、やっぱり返事を返してこない…。

私は何度も経験があったのですが、催促するのが嫌になるくらい、返事を返さない上司もいますよね。

「返事が返ってこないことで、こっちは仕事が止まってるんだ!」(心の声)

と思ったことは何度もあり、上司としてどうなんだろう?なんでこの人を役職者に置いたのだろう?と、会社に対する不信感も増えていった時期があります。

なぜ、返事を返すのが遅いのか?

たしかに、役職者は仕事領域も広がって、部下を何人も持ち、裁量も与えられて大変かと思いますが、それでも早い人は返事が早い。

上司が変わった途端に、レスポンスの速さが変わったのにビックリした経験があります。

当時の上司はなぜ、レスポンスが遅くなっていたかというと、こんな特徴がありました。

  • 自分が一番いそがしいと勘違いしている
  • 返事の遅さが仕事を止まらせている感覚を持っていない
  • 自分の仕事ばかりに集中して上司としての役割が全うできていない
  • 現場の仕事を自分事に思っていない(部下がやるものだと思ってる)

今思い出しただけでも、「あぁぁー!!!」と叫びたくなる当時の感覚が残っています。

連絡を返さない上司への対応

連絡を返さない上司に対して、私が行った対応がいくつかあります。

1. 数時間後ごとに追いをかける
→ 余計に連絡が返ってこなくなり逆効果
2. 先を見越して長文を書いて送っておく
→ 見ていなかったのか改めて聞かれる機会が多かったので失敗
3. 返事が返ってこないのをそのままにした
→ 結局自分があとで苦しくなってこの方法は止めた

会社の雰囲気や、上司の特性によっても、物申せるのか申せないのかが変わってくる。

私の場合は物申せる状態だったのでよかったですが、すぐ怒るような上司の場合には、言いたくても言えませんよね。

社内サーベイを活用

従業員満足度や組織診断のためのツールを導入している会社さんも多いと思いますが、私の場合も導入されて、月ごとと半期ごとにアンケートの回答を行っていました。

そこで、複数同じ境遇にあったメンバーと一緒に、アンケートに対して現状を訴えるコメントを送信。

そのおかげか指導が入って、少しずつ解決に向かっていきました。(結局その上司は退職していった)

実は上司の立場の人は、現場メンバーの声を上にあげていないことも多く、このようなトラブルが隠されている場合もあるため、声を上げられるタイミングがあったら、迷わず言ってもらうのがオススメです。

2. なにか忙しそうにしている

なんだかいつも忙しそうにしている上司、いませんでしたか?

  • いつもスケジュールに予定が詰め込まれている
  • そのくせ部下との予定は守らない
  • 毎回長時間、電話で誰かと話している
  • 予定は入っているのにどこにいるのか頻繁に所在が分からない
  • メールやチャットの連絡を返してないので直接話しにくる人が多い
  • 毎回決められたMTG時間を伸ばす

何かの仕事はしていると思うのですが、実際に何をやっているのか分からないことの方が多い。

私の場合は、上司と共通のお客様がいて、ある日その方への訪問予定が入っていたのでお客様に何をするのか聞いてみたところ「え、そんな予定はないですよ」と。

空予定の実態を知ってからは、上司のスケジュールや忙しさについて、一切信じなくなりました。

あなたの上司のその予定、実は空予定かもしれません。

3. 部下の状況を把握していない

共通の仕事をしているはずなのに、上司から指示が入って対応している仕事なのに、部下の状況を何も分かっていない上司もいますよね。

  • 1on1で毎回同じことを聞かれる
  • 以前伝えた仕事の進捗を何度も聞かれる
  • 状況を伝えていたのにそれに合わせて動く気配がない

同じ部署・直属の上司なのに、部下の状況を何一つ分かっていない。

何のための上司なのか本当に分からない…。

このような上司は、だんだんと部下からの信用を無くし、上司部下間のコミュニケーションも薄くなっていきます。

状況を知らないのに手柄だけは持っていく

現場のことが何も分かっていない上司でも、部下から結果の報告は必ず上がってきます。

私の場合は、成果をあげていたのにも関わらず、なぜか給料が上がらない時があったり、逆に上司のランクが上がっていた時もありました。

不思議に思っていた時、私の上司のさらに上の役職者と話す機会があり、思い切ってきいてみたところ、直属の上司が成果を「自分のおかげ」だと伝えていたことが発覚。

……………本当に何も言葉が出てこず、こんなにひどい人もいるのかと愕然としました。

直属の上司ではなく、その上の役職者へ成果を報告

不当に、自分の成果が歪められていたのをキッカケに、直属の上司ではなく、その上の役職者へ成果を報告するようになりました。

本来であれば、正当な評価を直属の上司が行わなければいけませんが、それが行われていない方も多いかと思います。

そのため、必ず自分の成果をまとめたデータや資料を用意しておき、いつでも提出できるようにしておくこと。

こんな手間をかけなくても本当はいいのですが…辞めればこんな煩わしさもないのですが…やっぱり悔しいので、やれることをやっていました。

4. 知っておいてほしいことを知らない

上司となる方は、上司としての役割が果たせるからこそ、役職を持たされています。

行動が早い、判断が的確、仕事におけるスキルはもちろんですが、社内回りの制度やお困りごとの解決も多少は知っていて当然ですよね。

しかし、仕事はまだいいとして、社内回りのアレコレが何も分からず、逆に部下へ聞いてばかりの上司もいませんか?

中途入社で入ってきたばかりならしかたありませんが、何年もいるのに、役職を付けられてからも長いのに、社内のことを全然分かってない場合もあります。

上司への期待の一つに、社内トラブルのお困りごとの解決があると思いますが、全く役に立ってくれない上司もいますよね…。

上司以外に頼れる存在を作っておく

通常は、同じ部署である直属の上司に、社内関係のことは聞くと思いますが、それで解決しないことも多い。

そのため、他部署で頼れる存在を、地道に作っておきます。

特に普段仕事で関わりがない人とは、疎遠になりがちなので、一度関わった時は「楽しいな」「この人と波長が合うな」このようにちょっとでも好印象を残しておく。

または、頼み事をされた時は快く引き受け、自分の時も助けてもらう。

社内に上司以外の頼れる存在を見つけておくのがオススメです。

5. 直属の部下から実は「ポンコツ」と呼ばれている

他の部署から見たら、売上も上げているし、組織としても大きくて順調そうな部署ってありますよね。

しかし、その中の人に話しを聞いてみると、見えている部分と実際が大きく違っている場合もある。

私の場合は部下に「ポンコツ」と呼ばれている上司の話しをよく聞きました。

話を聞いていくと、それはダメだよね、部下が付いていかないよ…というエピソードが出るわ出るわで驚いた経験があります。

表面ではなく、実際に話を聞かないと上司の本当の評価は分からない典型例かなと思いました。

勝手な思い込みで判断しない

すごく仕事ができそうに見える上司、部下との関係性も順調そうに見える上司、実は上司部下間にドロドロした感情が渦巻いている場合も多い。

内情を知らずに勝手な思い込みで「この人、いい上司そうだな」と思っていると、実際には違うこともあるので、勝手な思い込みで評価をしないのがオススメです。

6. 今の状況ではなく過去の経験や体験を優先して判断しようとする

役職者として上司役を任命された方は、ある程度仕事のスキルが高いと判断できます。

経験があり、多くの仕事をこなしてきた実績もあり、そのスキルを認められている。

しかし、スキルがあるからこそ、自分の経験や体験を優先して、間違った判断をしてしまう方も多いですよね。

自分の非を認めない上司

何か案件でトラブルが発生した時、今起きている状況から考えるのではなく、過去に自分が体験した思考を当てはめて、無理に解決を図ろうとする方もいます。

スキルや経験がある人ほどその傾向があり、結果的に間違えた解決をすることで、現場や回りに迷惑をかけてしまう。

それは、自分が正しいと思う心から来るものでもあり、非を認めたくないから、過去の成功体験にしがみつく上司いませんでしたか?

何をしても自分の正当性を守ろうとするため、このような上司には一人で立ち向かわず、回りを巻き込みながら進めていくのがオススメです。

7. 「認識違いがあった」が口癖

上司から指示を受け進めて途中経過や結果を報告すると、「え、頼んでいたことと違うよ!」と言われること、ありませんでしたか?

どう考えても、受け取った指示から考えれば、このような結果になることは目に見えているのに、上司が出した指示と、求めていた期待値に差があるのはよく発生するトラブルの一つ。

極めつけた「認識違いがあった」と言われる始末。

毎回「認識違い」で済ませている上司、何も改善を図ろうとしておらず、ただただ部下を困らせる上司もいますよね。

「認識違い」を起こさせないために

部下からしたら、受けた指示と期待する結果に毎回「認識違い」を起こされていては、たまったものではありません。

その場合は、上司から受けた指示をそのまま鵜呑みにするのではなく、まずは自分なりの解釈を伝えて、期待する結果が合っているかを確認します。

  • こういう意図でよかったですか?
  • このような結果を期待されていますか?

受ける指示をそのままではなく、一旦オウム返しで聞き返し、さらに詳細を詰めておく。

もし、詳細を確認したあとに「認識違いがあった」と言われたら、きちんと証拠が残っているため、ここで反撃していきましょう。

8. 迷惑をかけているが売上を上げているスタッフばかり昇給・昇格させる

自分は今回頑張った、昇給・昇格を期待していたのに何も変更がなくて、回りで迷惑をかけているのに売上を上げているスタッフが、昇給・昇格した経験ありませんか?

理不尽さを感じたり、悔しい思いでいっぱいになりますよね…。

回りに迷惑をかけているスタッフ、それはあなたや回りがサポートしたからからこそ、仕事が回せている状況なのに、その事実を上司は知らずに、売上を上げている部分だけを評価していることもある。

3. 部下の状況を把握していない」と似ていますが、部下の状況を把握できていない上司は、上司失格だと思います。

9. 上司は変わらず部下の入れ替わりが頻繁にある(退職や異動)

私の会社だと、ある部署でずっと上司役をしている方がいるのですが、そこは変わらず部下ばかり退職・異動の多い部署があります。

売上もあげており、順調そうには見えるのですが、これは私が何も知らなかった故に勝手に思っていた虚像でした。

実際に現場スタッフに話しを聞くと、

  • 上位部下間のコミュニケーション破綻
  • 上司のマネジメント力の無さ
  • 機械的で感情を感じない関係性
  • 部下の退職を自分のせいだと気づいていない
  • あとから意見を覆してきたり信用がゼロに等しい

散々な状況だと知り、役職者は辞めずに部下ばかりが辞めている理由がはっきりしました。(何人辞めていったことか…)

あなたの会社にも、上司役の人はずっと変わらずに、その配下ばかりが変わる部署ありませんか?

もし、そのような状況なら、現場は冷え切った関係で、いつ誰が退職してもおかしくはない状態だと思います。

役職者のマネジメント不足を認めない会社に未来はない

上司として役職者のポジションを与えられている人は、意外と社内でもその問題行動を把握されていない場合が多い。

何かを訴える前に、部下が先に辞めてしまうからです。

結局は「あの人はやる気がなかったんだよ」「なんで辞めたのか分からない」といった具合に、本当の原因がうやむやになったままそれが続き、結果的に組織としての競争力を失わせてる。

会社としても、マネジメント力の無い人を上司にさせておくのは不都合しかないのに、一向に改善しようとしないのは、会社に対する不信感がメンバーの間で膨らんでいき、いつビックリ退職が発生するか分かりません。

ほんと、そこんと私の会社はどう思っているんでしょうか…。

10. 責任を取ろうとしない

上司と部下の仕事量と求められるレベルは全然違いますよね。

部下は実行して成果を出すことが大事であり、上司は複数人を管理しながら全体的に成果の最大値をあげていくことが求められています。

思い切りのいい仕事をするために、部下への責任は少し軽くしながら、自由に動いてもらった方がいいと思いますが、何か起こった時に全部部下任せの上司、いませんでしたか?

責任を取りたくない、自分のキャリアに傷が付くなど、様々な理由はあると思いますが、責任をとりたくないからこそ、判断が遅くて優先度も付けられない上司がいます。

責任を取りたくない上司は行動が遅い

これは私の実体験ですが、責任を取りたくない上司ほど、その行動がとても遅いです。

会社には炎上の火消し役として、毎回参加させられる人がいたりしますが、その人のせいでさらに炎上するといったことが多かったです。

それが私の上司でした。

優柔不断?と言えばいいのか、すぐにお客様へ連絡すればいいのに、何かずっと情報を集めているようで、結局連絡した時にはもっと怒っている。

絶対に責任を取らない上司

何かトラブルが発生した場合、上司として問題の解決に当たり、お客様への説明を求められる場合もありますよね。

しかし、頑なに上司が前にでず、部下に対処させる人もいます。

「君が今回の件を解決できれば、もっと成長できるよ」と、成長という隠れ蓑を使い、自分が対応しない上司もいませんか?

どんなに炎上してトラブルになったとしても、責任を取らない上司もいます。

11. 仕事を抱えすぎて自分のことで手一杯になっている

上司だからこそ、自分の仕事だけではなく、周りの雑多な仕事も増えていきます。

また、部下の新しいプロジェクトが立ち上がった場合は、上司も必ず加えられたりと、倍々に仕事と関係先が増えていく。

断れればいいですが、上司としてのプライドや、さらに上の役職者からのプレッシャーもあって、抱えきれない仕事を持っている場合もありますよね。

それならまだいいですが、勝手に自分の仕事を増やして、仕事の仕事を増やすような非効率もして、自分のことで手一杯になっている上司、いませんか?

あなたの上司が、断れない、何でも引き受けるタイプだと、結果的にそのしわ寄せがあなたにくるため、このような上司は危険だと言えます。

12. 会社のルールを守らない、約束事を勝手に破る

会社は一種のコミュニティーであり、一定のルールや方針が定められた中で、みんな一人ひとりが自覚を持って行動しています。

しかし、「自分は今まで会社に対して身を粉にして働いてきた」「これだけ仕事をしてきたんだ」と、会社よりも自分の立場を勝手に上だと認識している上司、いませんか?

会社と同格、または上位の存在だと勘違いすると、コミュニティーのルールを守らなくなります。

  • 決められた報告をしない
  • 時間を守らない
  • 言うことを聞かない

まるで子供のような状態となって、わがままし放題に。

そのような上司を反面教師で捉えられればいいですが、中には「上司がしているから、自分も」と真似ようとするスタッフも出てきてしまいます。

いきすぎたルールは反発を起こしますが、基本のルールも守れない上司の下につくと、本当に苦労します。

13. 上司部下間のコミュニケーションが滞っており連携ミスが連続して発生している

上司部下の間に、信頼関係が築けていないと、連携ミスが多発します。

よく社内の連絡網や、メール・チャットなどで、連携ミスが発生している報告を見かけませんか?

表面上はうまくいってそうな部署でも、その中身はコミュニケーションが破綻しており、仕事への影響も出ている場合があります。

14. 部下から相談される場面が少ない

「組織」に「チーム」に配属されている上司役の人、部下から相談される場面を見かけるのが少ない人もいますよね。

実際に、あなた自身が上司ではなく他の人に相談をしている場合もあるかと思います。

部下と上司の会話場面は、そのままコミュニケーション状態を表すパロメーターにもなっている。

相談できない・したくない状況

本当は相談したいこともあると思うのですが、下記のような状況で、話す機会が無くなっている場合もあります。

  • すぐに怒るので話したくない
  • 何でも聞いてと言いながら聞くと嫌そうな顔をする
  • 忙しそうにして話しかけづらい
  • 聞いても的確な回答が返ってこない
  • 自分より仕事ができない人に話しを聞いても無駄だと思っている

相談される場面が少ないのではなく、「できない」「したくない」状況が発生している。

そもそも信用がない上司と、話なんかしたくありませんよね…。

15. 仕事の指示だけをして意図を伝えない

上司は指示をして、部下を動かすのが仕事だと思っている人もいますが、実際はそうではないですよね。

そもそも、指示があいまい、なぜするのか分からないまま、言われたことだけをする仕事なんて楽しくありませんし、そんな会社で働き続けたいとも思えません。

しかし、現実問題として指示通りに動く部下は好きですが、指示通り動かない部下は嫌いになる上司はたくさんいます。

指示の意図が分からないからこそ、無駄な時間を使うことに気づいていない

実際に実行するのは部下ですが、指示のあいまいさは、このような弊害を引き起こしていませんか?

  • 指示から外れたことは対応できない
  • 指示と実際が違う場合に何度も質問することになる
  • 質問の返答がないと仕事が止まる
  • 指示通り動かないと怒られるので指示以外はしない
  • 指示通り動いたのに結果が違うと怒られるのは部下の方

これらで発生するやりとり、時間など、本来必要なかったものなので、全てが無駄と言えます。

そこに気づかず、未だに「指示をする自分が偉い」と思っている上司がいる。

全ては上司の力量次第で、部下が出せる成果が変わってくることに気づけていない、ダメな上司がいると本当に苦労しますよね…。

最後に。

まとめている時、当時を思い出して心が苦しくなりましたが、今思い出しただけでも様々な上司がいました。

上司だからといって完璧な人はおらず、会社の方針・メンバーの特性・上司の特性など、様々な要因が絡んでくるので、その度に求められている上司像は変わってきます。

常に一定の上司タイプがいいのではなく、現場へ臨機応変にタイプを変更できる人が、どの職場にもほしいところです。

もし、あなたの職場に、このページに該当する上司像の人がいるのであれば、相当苦しんでいらっしゃると思います。仕事ができるだけが良い上司ではなく、悪い上司もたくさんいるので、参考にして頂けると嬉しいです。著者:osugi

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