コンテンツマーケティングは、個人・法人関係なく、継続的に利益を確保しつづけるためのマーケティング施策です。
しかし、コンテンツマーケティングを、ただ単に利益を増やすためだけの施策だと思うのは間違えだと私は思っています。
ユーザーのこと、コンテンツの作り手のこと、そして事業のこと。
利益へと繋がる道筋全てが見える化できるのが、コンテンツマーケティングという存在。
コンテンツマーケティングとは、利益の可能性を探る大切な行いなので、見える化できるそれぞれのポイントを、私と一緒に詳しく見ていければ嬉しいです。
コンテンツマーケティングで「見える化」できる5つのポイント
お金を稼ぐためには、継続的な利益を稼ぎ出す仕組みが必要です。
その中でもインターネットでビジネスをすることを選んだあなたには、コンテンツマーケティングがオススメだと思います。
コンテンツマーケティングとは、コンテンツ(情報)を使って、自分たちの目的(利益確保)を達成するためのマーケティング施策ではありますが、その過程で様々なことが見える化できる。
- 見える化1:ターゲット
- 見える化2:事業の戦略
- 見える化3:コンテンツの品質
- 見える化4:組織強化
- 見える化5:成果
この5つは利益を増やすために重要なポイント。
全てが課題の発見と、改善をするための情報となります。
コンテンツマーケティングをするだけで、これだけのことが見える化できると言ってしまうと、少し大げさだと思われてしまうかもしれませんが、利益を増やすために必要な情報が得られることには変わりありません。
事業を始める前に、どれだけ情報収集をしたとしても、得られる情報はほんの一部。
コンテンツマーケティングを継続的に行うことで、さらに踏み込んだ情報を取得できるようになり、その情報こそが利益を拡大するためのカギとなります。
5つそれぞれ、どんな情報が見える化できるのか、詳しく見てみませんか?
見える化1:ターゲット
コンテンツマーケティングをしなくても、ターゲットとなるユーザーさんのことを調べるのは当然だと思いますが、コンテンツマーケティングの思考を持つと、さらに深い情報に気づくことが多いです。
例えば、「関東県内のIT会社で仕事をしている方々。」
ターゲットとなるユーザー層を想定し、どんな人たちが含まれるのか調べる・想像すると、大まかですがどんな人たちか当たりをつけることができると思います。
しかし、コンテンツマーケティングの思考を持ってターゲットを考えると、さらに深く「誰に」対してかを考えるようになります。
関東県内→東京都
IT会社 →web制作の会社
仕事 →クリエイター
さらにここから、
関東県内→東京都→渋谷区→マンションに住んでいる
IT会社 →web制作の会社→主任→新卒入社
仕事 →クリエイター→デザイナー→デザインは当初未経験
このように、特定の「誰か」になるまで、想定または実際にインタビューやアンケートを取りながら、顧客となってくれそうな方々への理解を深めていきます。
コンテンツマーケティングは、情報を探し求めているユーザーさんに対して、最高の形で情報提供を行い満足度と信用を得て、そこから自分たちの目的としている行動へ誘導。
まず、ビジネスの基本として、顧客を知らなければ始まりません。
そもそも相手を理解しなければ、相手が求めているコンテンツ(情報)も作れません。
また、あなたが自分の利益だけしか考えていない状態だとしたら自分勝手な「悩み」に止まってしまうものを、相手のことを考えると途端にどうしたら喜んでもらえるのか「知恵」や「思考」に変えることができます。
その「知恵」や「思考」がさらにビジネスを加速させるための力にもなる。
ターゲットを理解することが、おもてなしの精神の精神を育み、送った気持ちの分が利益として返ってくる。
コンテンツマーケティングでは、ターゲットの本当の姿を見える化してくれます。
顧客のフェーズも見えてくる
全てのユーザーさんが顧客となってくれる訳ではありません。
- 全く興味がない人
- 少し興味がで始めた人
- 検討し始めている人
- すぐに何かをしたい人
事前の調査だけでは、顧客を想像している方が強いと思うので、漠然としたターゲットしか分かりません。
しかし、コンテンツマーケティングを始め、顧客への理解を深めて、実際のユーザーさんとの接点も多く持っていくと、利益が発生する顧客のフェーズが見えてきます。
顧客の意識決定のフェーズの情報を掴むことで、どのターゲット層に対して集中すればいいのか、気づくことができるんです。
見える化2:事業の戦略
利益は、相手の満足があって初めて得られるもの。
コンテンツマーケティング初期の頃は、あまり見えてきませんが、続けていくうちにターゲットが鮮明に見えてくると、ビジネスの進め方や戦略も見えてきます。
戦略は1つ1つの止まった施策ではなく、全体を通してストーリーを見ているかのような、動きや流れとして表すべきものです。
例えば、月額課金のツールを売りたいために、コンテンツマーケティングでターゲットが見えてきた場合。
コンテンツによって顧客となる前・なってくれる方を集客する
→コンテンツで信用を増やすことでツールを導入する心理的ハードルが低くなる
→→心理的ハードルが低くなった状態でツールの良さをアピールする
→→→ツールの導入が決まる
→→→→ツールの新しい機能(オプション)を提案する
→→→→→新しい機能を付けて月額の単価をUPさせる
→→→→→→継続的な満足を感じてもらうことで事例としての掲載許可をもらう
→→→→→→→事例によって新たな顧客のツール導入が決まる
これはあくまで例ですが、コンテンツマーケティングによってターゲットが見える化できると、ターゲットの悩みや不安を理解し、インサイトやニーズにも気づけるようになる。
気づいたことを戦略として形にし、利益が生まれるまでのストーリー(仕組み)として作り上げていきます。
そのストーリーが太くて頑丈であればあるほど、骨太のビジネスにもできるようになり、継続的な利益の創出にも貢献してくれます。
コンテンツマーケティングは事業戦略を、ストーリーという形で見える化することに役立ってくれます。
見える化3:コンテンツの品質
コンテンツマーケティング思考で、ターゲットと戦略を見える化したら、次はコンテンツの品質を見える化させます。
コンテンツ作成で多いのが、キーワードを選定し、そのキーワードに対する情報をまとめて掲載するだけ。
この方法は間違いではないと思いますが、私はコンテンツとしては足りないものがあると思っています。
コンテンツマーケティングの品質は、
- 1つ目:SEO
- 2つ目:オリジナル性
- 3つ目:ユーザーさんの満足度
- 4つ目:目的への誘導率
- 5つ目:誘導先での決定率
この5つを元に判断したいと思っています。
もし、キーワードに対する情報だけをまとめたとしても、1つ目のSEOだけしか達成できていません。
2〜5つ目が達成できなければ、コンテンツマーケティングとしては1/5の効果のみ。
だからこそ、1〜5つの品質ポイントを可視化するために、見える化の1つ目でもあるターゲットの見える化が重要となってくるんです。
ターゲットの見える化がもたらす、コンテンツ品質の見える化
ターゲットに対しての解像度が非常に高いと必然的に、
- 2つ目:オリジナル性
- 3つ目:ユーザーさんの満足度
- 4つ目:目的への誘導率
- 5つ目:誘導先での決定率
この4つをどうすればいいのか見えてきます。
オリジナル性
ターゲットが誰か分かれば、その人の意識へ突き刺さる情報を提供することができます。
例1:コンテンツマーケティングを知りたい人
例2:仕事でメディア運営を担当して新卒3年目のコンテンツマーケティングを知りたい人
例1では、ただ単にコンテンツマーケティングを知りたい人に対しての情報となりますが、例2ならもっと詳細な人物をイメージできるので、その人物に合った内容でコンテンツを作ることができ、それがオリジナル性も高めてくれます。
100人に届く情報より、1人だけに届く情報を目指すことで、強烈に相手の意識へ情報を届けることができ、それがオリジナル性以外の、満足度の向上などにも繋がってきます。
ユーザーさんの満足度
オリジナル性が高くなれば、ユーザーさんの満足度を高めることができます。
インターネット上では同じような情報がたくさんありますが、ターゲットに強烈に突き刺さるオリジナルコンテンツにすることで満足度が向上。
「誰かの情報」ではなく、「自分の情報」だと認識することで、興味関心を高め、他のページへの回遊を促したり、満足度がユーザーさんの行動力を高めることに繋がります。
目的への誘導率
ユーザーさんの行動を高めるトリガーとなっているのは、あなたのコンテンツへの満足度の高さからくる信用です。
コンテンツマーケティングでは、CTA(コールトゥーアクション)と呼ばれる、目的を達成するための誘導施策が取り入れられています。
- LPへの誘導文章
- 電話の表示&ボタン
- フォームページへのリンクボタン
これらがCTAです。
コンテンツを見てくれたからといって、そのユーザーさんが必ず申込・依頼・登録をしてくれる訳ではないんです。
初めて会った人に、ひょいひょい付いて行かないのと同じで、信用がなければ何をされるか分かりません。
特に、インターネット上の取引には皆慎重になる、まずは疑いを持ってコンテンツを見ているため、どうにかして自分たちを信用してもらうために頑張る必要があり、それが品質の高いコンテンツによって勝ち取ることができます。
コンテンツが良ければ良いほど信用は高まり、あなたが目的としている先へと誘導しやすくなります。
ユーザーさんの満足が信用を生み、目的への誘導率を高めることに繋がります。
誘導先での決定率
目的の場所へ誘導できたとしても、最終的に申込・依頼・登録などをしてくれる訳ではありません。
ゲームで例えると、
コンテンツ → モブキャラ
CTA → 中ボス
誘導先 → ラスボス
サッカーに例えると
コンテンツ → フォワード
CTA → ディフェンダー
誘導先 → キーパー
が待ち構えている感覚かもしれないですね…。
やっとたくさんの壁と言う名の心理的ハードルを乗り越えて、目的のページ・目的のイベント先まで誘導できたとしても、結果的に目的のアクションを起こしてもらえない場合が多いです。
その最後の一押しをするためにも、コンテンツによっていかに信用を積み重ねてこれてきたかが重要。
もし、フォームを用意するだけで、誰もが申込・依頼・登録をしてくれていたら、今頃たくさんの企業が利益を手にしています。
実際はそうではないので、みんなが試行錯誤している状況。
しかし、コンテンツマーケティングによって品質の高いコンテンツが作れれば、誘導先への決定率を高めることができるため、コンテンツの品質をそれぞれ見える化し、最終的な利益へ繋げられるようにしましょう。
見える化4:組織強化
ターゲット、事業戦略、コンテンツの品質が見えてくると、組織の強化ポイントが見えてきます。
利益が発生する前の最初の入り口から、利益が発生するゴール地点まで。
この一連の道筋が見えてくることで、組織のどの部分を強化すればいいのか見えてくる。
一定の信用が得られると、スムーズに顧客化できるのであれば、信用を早期に作り出せるコンテンツ製作者の強化を行う。
または、すでにコンテンツによって信用が得られており、ユーザーさんからの問い合わせは多いが、実際の顧客になりづらい場合は、オペレーションの部分を強化する。
コンテンツマーケティング思考を持っていると、事業を俯瞰して見ることもできるため、注力すべきポイントが見えてくるんです。
見える化5:成果
成果としては、PV・売上・利益などがあると思いますが、コンテンツマーケティングで得られる成果はそれだけではありません。
コンテンツマーケティングを行うと、社内のチームなど自分たちでコントロールできる範囲や、ユーザーさんなどコントロールできない外部的な要因などの情報が大量に入手でき、それらの暗黙知を貯めることができます。
暗黙知を貯めることで、事業に関しての些細な変化にも気づけて、いち早く対策が取れます。
- 問題への気づき
- 課題への気づき
- 改善への気づき
この3つの気づきが見えてくることによって、成果をさらに伸ばすことができるようになります。
コンテンツマーケティングを考えているあなたへ
コンテンツマーケティングは、コンテンツの品質を高めるだけでなく、事業全体のストーリーを見える化することができます。
部分的な見える化ではなく全体。
全体を俯瞰して見ることもできるようになり、利益を生むポイントを見える化してビジネスを加速させることができるため、コンテンツマーケティングはぜひオススメです。