コンテンツマーケティングの記事数、5割減らしてもPVが伸び続けた理由

  • 更新 | 2019.11.02 公開
コンテンツマーケティングの記事数、5割減らしてもPVが伸び続けた理由

コンテンツマーケティングを行うと、コンテンツを継続して作っていく必要があります。

しかし、月に何記事作ればいいのか、何記事作れば効果が高まるのか、記事数を目安に目標を立てることが多いのですが、これはコンテンツマーケティングとしては本質的ではありません。

コンテンツマーケティングは記事数ではなく、いかにユーザーの想いに応えられるか。

そんな中で、私が月20〜30記事作っていたところ、5割の10記事に変更しても、PVが伸び続けた経験があるため、記事数の目安を一緒に見ていければと思います。

コンテンツマーケティングの記事数、5割減らしてもPVが伸び続けた理由とは?

コンテンツマーケティングの記事数、5割減らしてもPVが伸び続けた理由とは?
時期月間PV平均月間CV平均詳細
約8,0000月2〜5記事
約12,000約25月20〜30記事
月20〜30記事
約110,000約250月5〜10記事
約150,000約320月5〜10記事

これは、私が仕事で携わっているマッチングサイトの成長グラフになります。

結果的にPVが46倍になりましたが、コンテンツマーケティング初期の頃は、1人で月に約30記事は書いており、そのあとは月10記事ペースに落としたのに関わらず、PVとしては伸び続けました。

SEOを意識するのであれば、たくさんのキーワードを対策する、つまり記事数を多くすることが求められますが、コンテンツマーケティングではキーワードの対策数よりも、記事の内容を重要視します。

SEO
→記事数(キーワードの対策する)

コンテンツマーケティング
→情報品質(ユーザーとのエンゲージメント率)

コンテンツマーケティングの考え方は、結果的にSEOも取り込んでいるため、コンテンツマーケティングを高めていけば、コンテンツでの集客は可能。

SEO単体ではなく、コンテンツマーケティングの思考で取り組んだため、記事数を減らしてもPVとして伸び続けていった結果でもあります。

記事数の目安はどう考えればいい?

「記事数は100記事を目安にしてください」
「100記事書いても効果なんか出ない」

色々な意見が世の中にはあります。

それは人それぞれで、

  • オウンドメディアの運営方法
  • コンテンツの作り方
  • テーマ選び
  • 掛けられる時間
  • 体験、経験値

など、状況が全く異なり、状況が異なれば結果の出方が違うのも当然と言えます。

では、記事数の目安はどうやって決めればいいのか。

記事数という単語で見てしまうと、どうしても数への意識が生まれて、記事を何記事書けばいいかの議論になりやすくなってしまうのですが、記事数を以下の形で決めていただくといいかと思っています。

記事数の最適な目安

記事数の目安を確認するために、まずはあなたが1記事1万文字を書くのであれば、どのくらいの時間が必要かを考えます。

1万文字の情報を作るのに3日間。※ 情報収集なども含めての時間。

20日間(1ヶ月分の仕事日数)分にすると7記事分。

全て1万文字レベルにはならないことも考えて7〜10記事は作ることができます。

こうなると、7〜10記事が限度だと分かるので、毎月10記事くらいを目安にすればいいことが分かります。

1万文字を想定しているのも、他の記事を見渡しても1万に達する記事が少なく、量より質を重視するのであれば、必要な情報を盛り込むのに1万文字レベルの説明が必要だと判断したので、この数値で計算しました。

記事数から考えるのは本質的ではない?

記事数から決めてしまうと、コンテンツマーケティングの本質から外れます。

「記事数」という記事の数から考えてしまうと、書き手の能力や品質を完全無視して、ただ単に数量だけを追う形になってしまいます。

コンテンツマーケティングでは、継続して記事を作り続けていく必要があり、書き手のモチベーションが非常に重要になってきます。

もし、記事数という数だけに固執してしまうと、書き手の意思を無視した目標となり、それが結果的にコンテンツの品質低下を招き、どれだけ記事数を作ってもアクセスが上がらないことに繋がってくるんです。

記事数から決めて、その目標に向かって頑張る。

こういったことであればいいですが、無理して書いた記事には、その無理したなりの内容になってしまうため、あまりオススメできません。

コンテンツマーケティングはユーザーのためのもの

コンテンツマーケティングを行う際に、記事数に囚われることはしばしばあります。

しかし、実際に見てくれるユーザーには、記事数は一切関係なく、求めている情報が「ある」か「ない」か、それが「有益」か「不利益」か、これだけです。

記事数という考え方は、完全に書き手側の都合なので、記事数を何も考慮せず決めて走り出さないようにするのがいいかと思っています。

数を大量に作ることに時間を使うのではなく、その時間もユーザーのためになる情報を用いて、どうコンテンツを作るかに当てた方がオススメです。

記事数を気にしているあなたへ

「記事数」という言葉には魔が宿っています。

特に企業がコンテンツマーケティングを行う場合は、社内での評価を出すために記事数という数を用いて評価をすることが多いと思います。

しかし、この数が本当にユーザーのためになっているのかを改めて考えて、数の目標を取り入れてほしいです。

1つでも多くの記事を作るのではなく、1つでも多くのユーザーとのエンゲージメントを高められるコンテンツをどう作るか。

ここに注力してもらえると嬉しいです。

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