「なんかあの人の当たりキツイな…」
「あれ、私って嫌われてる?」
「私だけ誘われないってことは…」
職場には、新しく入ってきた方、またはすでに何年もいる方、色んな人が入り乱れて存在していますよね。
そんな環境の中でうまく立ち回っていくのは、とんでもなく難しいこと。
ただ、うまいこと他の人とも連携しなければ、仕事がうまく進められないので、人間関係を築くスキルは必須と言えます。
…とは言っても、そう簡単なことではなく、良好な関係を築ける人もいれば、なかなか職場の人との距離が詰められず、間に入っていけずに苦労している人も。
その違いは何なのか、職場で人間関係を築くのがうまい人が無意識にやっている、3つの共通点をまとめてみました。
① 話しかけてもいい雰囲気を出す
人間関係を築いていくには、まずお互いが話しても大丈夫な環境が必要です。
たとえばお店を例に出すと、営業しているのに店内が薄暗くて入り口も閉まっていれば、入っていいのか分からないので、とても物好きや怖いもの好き以外は、行こうとしませんよね。
これは人間関係も同じことで、話しかけてもいい、聞いてもいい、そんな状態になっていないと、人が近づいてこないし呼び込まれてもきません。
周りを見ると、よく話しかけられている人っていませんか?その人は職場でも楽しそうにしているし、結構周りにも助けてもらっている。
それは、人間関係を築くための、最初のハードルである「話しかけてもいい」を突破しやすい状態にしているから。
話しかけてもいい状態をすぐに分かってもらうのは難しいので、やはり時間はかかりますが、常にそのような状態で居続けることで、周りからも「話していい人」認定されて、仕事の話からたわいもない話まで、色んな人から話される状態を作り出せています。
「話していい人」認定されるには?
自分から話しかけられない方ほど知っておきたいのは、相手から話しかけてもらう環境作りのこと。
その方法としては、
- 話されたら笑顔で返答する
- しかめっ面で仕事をしていない
- デスク周りに1人で閉じこもるような防壁を作っていない
普段の行いによるところが大きい。
大丈夫?などの心配されて行われる声掛けではなく、もっとフランクに掛けられる声を受けられるか。
人間関係を築くには、普段からの地道な「話しかけていい人」認定される、その行動がとても大事になります。
② フィードバックをする
職場の人から話しかけられた時、どんな態度・行動をとっていますか?
たとえば夫婦(または彼氏彼女のカップル)に置き換えると、毎回話しかけているのに「うん」「あぁ」しか返答がこない、またはそっぽを向いたまま返事をするような相手に、何度も話しかけたいとは思わないですよね。そんな状態が続けば離婚か破局は確実。
どれだけ愛し合っている、好き同士で両想いの間柄でも、話しかけて何も反応が得られない状態は、相手にとってみれば苦痛でしかなく、今後も一緒にいられるか不安にさせる要素です。
それよりも関係性が薄い、職場の人間関係で同じようなことをすれば、人間関係が築けるどころか、疎遠になることは間違いなし。
職場の人間関係を良好に保っている方ほど、話しかけられた時のフィードバックが早いしステキな返答が返ってくるものです。
どんなフィードバックをすればいの?
上司・部下の間柄であれば、評価することをフィードバックと言いますが、職場の人間関係に対して言えば、相手の行動に対して、反応を返してあげることを指します。
- 表情を変えながら返答する
- 気持ちに共感してあげる
- すばやく返答してあげる
- 興味があることを示してあげる
- 身振り手振りを交える
すごく簡単なものばかりですが、要は「ちゃんとあなたの話を聞いているよ」という、雰囲気を出せればいい。
反応がない会話ほど苦痛はありませんので…。
職場の人間関係が良い人ほど、細かくこまめにフィードバックを行い、相手から「話を聞いてくれる人」認定されています。
③ 自己開示を混ぜる
職場のことなので、ビジネス的な関係性が強いと思いますが、だからと言っていつも仕事の話だけをしていては、人間関係は築けていけません。
たとえば、仕事では頼む側と対応する側に大きく分かれると思いますが、いつも「これをお願い」「かしこまりました」と同じようなコミュニケーションで、人間関係が良くなると思いますか?
回数を重ねることで、それなりの人間関係は作れると思いますが、それはあくまでお互いに慣れてきただけのこと。
人間関係といった意味では、あまり進んでいません。
また、仕事の話だけをしていると、本当に仕事の話ばかりになって、本人に対しての興味も沸かず、せっかく仲良くなれるチャンスが閉ざされてしまう。
そのため、あえて自分のことを少し混ぜ入れながら会話をして、相手に自分を知ってもらう機会を、徐々に作っていきます。
自己開示をするには?
会話の基本は、相手の話を聞くことですが、相手が話したいことだけを話せる関係性は、一方的な都合のいい話し相手で止まってしまいます。
そのため、お互い会話のキャッチボールが行えるよう、自身の身の上のこと(プライベート)を織り交ぜて返答をしていく。
たとえば、趣味や家族のこと、または相手の話の中で感じたことを「感情」で表現したり。
自己開示をすることで、徐々に話し相手の中にも、あなたの情報が蓄積されていき、ふとした会話の中でその話題に触れた発言が出てくるようになります。
隠したいことを無理に話すのが自己開示ではなく、本当にささいな身の上のことを話すだけでよく、さらに自己開示することで、相手からも自己開示が返ってきやすくなるため、さらに会話に幅が出てきます。
職場の人間関係作りがうまい人ほど、適度な自己開示を行い、距離を詰めながら相手からも共通した会話を引き出しています。
人間関係を良くするには今からの態度・行動が大事
いきなり相手との身体的・心理的な距離を縮められる人はそう多くいませんよね。
誰もがコミュ力おばけになれません。
ただ、今から一歩踏み出して、職場の人間関係を良くしていく行動を起こさなければ、それ以上は進んでいかない。
また、今の職場では仲良くしたいと思っていても、どうしても無理な状況もあると思います。
今の職場に止まり続けるなら、人間関係が良い人の特徴を真似ていき、今の職場に居続けたくないのであれば、社内の部署移動や転職などを考えてみるのもお勧めです。