仕事のミスは、防ごうと思っても、どうしても発生してしまう場合も。
程度によりますが、上司・先輩・お客様が厳しすぎて、生きた心地がせず、毎回恐怖を感じてしまうことだってあります。
失敗に寛容なチーム・会社であればいいものの、とことんミスを責任追求する社風であれば、怒られることはしたくありませんよね。
なぜ仕事でミスをしてしまうのか、ミスが続く人の特徴(原因)と、対策をまとめていきます。
ミスが続く人の特徴あるある
たとえば、あなたに対して指摘をくれる上司・先輩だって、もとはペーペー社員だったころに、やらかしたことは数知れない。
今だからこそ「それはダメだよ」と言えるものの、当時は本人たちも上司・先輩に怒られながら育ってきています。
そのため、まず改めて認識しておきたいのは、誰だってミスをしてきた事実。
ミスをしない人なんて存在せず、大小関わらず、みんながミスをしてきたので、あなただけではありません。
しかし、ちょっとした思考、取り組みの仕方で変わるのですが、ミスを続けてしまう方がいるため、どのような状態になっているのか、ミスを続ける・誘発してしまう方の特徴を見てみましょう。
1. 一人で仕事をしていると思ってしまっている
あなたが会社に所属し、チームや組織の中で働くなら、周りには必ず自分以外の存在がいます。
自部署の上司・先輩はもちろん、他部署のメンバーなど、それぞれが自分たちの役割をこなしている。
自分だけで、または身近な存在だけで仕事をしていると思っても、実はその背後にはもっとたくさんの人が関わっています。
そこを認識できておらず、自分のためだけに動いていると、視野が狭くなって抜け漏れが多くなってしまうのです。
狭まった視野の弊害
たとえば営業で考えてみた場合、お客様から契約をとってくるお仕事だと思います。
どんな形であれ、契約をとってくれば仕事としては十分な活躍ですが、契約・請求など契約獲得以外にも作業がありますよね。
しかし、契約をとるだけしか頭になく、その後の処理が不十分になっていた場合、本人はやりきったと思っていても、必要なことが抜け落ちていたため、あとで自分のミスが返ってきて余計な時間がとられてしまうのです。
ミスの多くは気づけず大きくなって返って来る
その時は、自分がミスをしていると思っておらず、順調だと感じています。
しかしながら、そのミスに気づいてくれる方が後で出てくる。
気づいた時は、時間も経っており、急ぎで対応しなくてはならず、焦ってミスがミスを呼び込んでしまう状態に。
一つのミスは、雪だるま式に大きくなって、結果として怒られる生きた心地がしないような大きなミスへ育ってしまいます。
対策:全ての過程を把握する
「誰」が「なに」を「いつ・どこ」で「どう」するのか、自分が受け持つ仕事の一連の流れを、せめて把握しておくことが大事。
専門的なことを全て覚える必要はありませんが、仕事の流れを理解することで、ミスに気づくキッカケが増えていきます。
ミスをしていないように思える人も、ちゃんとミスをしているのですが、ミスを小さい段階で潰していたり、リカバリーしやすい状態にしているだけ。
組織が大きかったりすれば尚更、自分の仕事範囲以外をやってくれている方が必ず存在しているため、その方々のことも理解できると、仕事の質がワンランク上がっていきます。
2. 臨機応変な動きが取れる状況が作れていない
仕事の取り組み方が大きく影響しますが、言われたことだけをしていたり、すでに決まり切った仕事ばかりになっていると、いざという時のミスが取り返しのつかないことにも。
たとえばマニュアルが存在し、ある程度その内容を読めば解決できると、仕事はらくですよね。
だって誰かに聞かなくても、すでにマニュアルへ対応・対策なども書いてあるのだから。
しかし、マニュアルに頼り切りの場合、変化が少ない仕事であればいいですが、変化が多い仕事であれば、マニュアル外のことがしばしば起きます。
そうなった時、普段から考えることをせず、与えられた情報だけで仕事をするスタイルになっていると、突然何かが起きた時に、とっさの判断・行動ができず、どんどん対応が遅れていく。
とっさに動けないからこそミスが大きくなる
最初に何かしらの対応をしていればよかったものの、時間が経つにつれて問題が大きくなっていく。
例:お客様からの連絡が入ってきた
NG→質問に対する回答をするため3日後に返答
OK→質問を受けたことに対する返答を即日
これは一例ですが、お客様は待たされれば待たされるほど、怒りのボルテージが上がっていきます。
丁寧で十分な回答を出すのはもちろん大切ですが、お客様からしたら「質問を見たのか?見てないのか?」そもそものことが判断できないため、ずっと返答がくるまでヤキモキする。
感情が動き、怒りへと変わって、結果として他の小さなミスに対しても過敏になって、お客様は怒ることが増えていく。
対策:誰かの判断軸ではなく自分の判断軸をもっておく
常に誰かが決めてくれる仕事であれば簡単ですが、実際は自分の判断でうごかざるえないシーンがとても多いですよね。
その度に、誰かの判断を待つのは非効率で、すべての対応が遅くなります。
ある程度、自分の判断でいける場合は自分で判断して、誰かに確認すべきことは確認する。
その線引きをしつつ、自分で判断できることを増やしていくのがお勧めです。
3. やるべきことを後回しにするクセがある
自分のしたい事だけができる仕事であれば、どんなに楽しいことか。
しかし、実際には自分のやりたいこと以外の仕事内容も、必要になってきますよね。
やりたいことがすぐ取り組めるのに、やりたくないこと、またはやっておくべきことはあまり気がのらず、ついつい後回しにしてしまうものです。
後回しにしたものからミスが増えていく
後回しにした仕事、実はあとでミスの発生率が高くなっていきます。
すぐに対応すればよかったのに、少し寝かせてしまうことで、何をすべきか忘れてしまったり、対応が遅くなったことで周りに迷惑をかけてしまい、結果としてあなたのミスとなって返ってくる。
自分ではなく、メンバーのミスを誘発してしまうのも、あなたの責任として扱われます。
対策:やるべきことは早めに終わらせる
やりたくないこと、やるべきことは気がのりませんが、こんな内容こそさっさと終わらしてしまいましょう。
後になればなるほど、やる気を失いスピードも下がってしまう。
思い立った時にやるくらい、やりたいことのために他のことはすぐ終わらせることで、後から発生するミスの多くを減らせますし、結果としてミスが起きたとしても時間があるためリカバリーだってできます。