「あの人、会社辞めるんだって。」
毎日の仕事の中で、ビックリする出来事のトップに入るのが退職・転職・転社です。
辞められて羨ましいと思うのか、それとも平常心で受け止められるのかは人それぞれ。
もし、羨ましいと思ってしまった場合、あなたの心の中では何が起こっているのか。
もしかしたら「羨ましい」と思う心は、あなた自身の退職願望の現れかもしれないので、どんな気持ちが隠されているのか見てみましょう。そして少しでも転職したいと感じたら、まずはミイダスを使った市場価値診断をしておくのがオススメ。著者:osugi
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同僚が退職していき羨ましいと思った方
一番インパクトがあるのは、普段一緒に働いてきた同僚の退職ですよね。
たとえば新卒で入った時の仲間、または、たまたま同じ部署に配属されて仲良くなった方など、出会い方は色々ですが、自分の身近な人が会社を去ることは悲しいものです。
その気持ちとは裏腹に「辞められていいなぁ」と思う自分もいる。
同僚が辞めて羨ましいと思うのは?
同じ釜の飯を食う、ではないですが、仲がいい方ほど大変な思いを一緒に経験したり、嬉しいことも分け合ったりするので、退職になれば心のよりどころが無くなるため、心に隙間も生まれてしまう。
不安や悲しみを感じるのは当たり前だと思います。(そりゃ悲しいよ…。)
しかし、そこで「羨ましい」と思うのは、自分が止まっている感じがしたり、キャリアに不安も覚えている中で、退職していく同僚がキラキラ見えてしまうから。
自分の不安だけではなく、無意識に感じていた同僚への嫌悪感があったら、それらが混ざって妬みや羨望など、複雑な感情が生まれる場合もあります。
単純な羨ましさではなく、言葉にできないような感情が「羨ましい」の正体。
立ち位置の変化も影響
辞めていく同僚が羨ましい…。
あなた自身の不安もそうですが、停滞感などから恐れも感じているのかもしれません。
辞めていく方の多くは、気持ちがガラッと気分も180度変わる勢いです。
今まで同じ位置にいた同僚が、辞めるとなった途端、自分よりも気持ち的に上に立った感じがして、少し見上げるようにもなる。
そういった瞬間があるため、羨ましさを感じるのだと思います。(一つの要因として)
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部下(後輩)が退職していき羨ましいと思った方
入った時から仕事を教えてきた、または組織変更によって一緒になった部下(後輩)が辞めていく。
辞める理由を聞けば、キャリアアップや年収アップなど、貪欲に上を目指している感じが、あなたを焦らせてそれが「羨ましい」という感情にもなる。
特に、自分より年下だった場合は、楽しそうに次のことを話すものだから、余計に良く見えてしまいます。
年齢の焦り
部下・後輩が必ずしも年下になるとは限りませんが、多くの職場で年齢が加味された人員配置を行われているため、この図式に当てはまることは多いです。
人は年齢でも自分と他人の位置関係を作ろうとするので、年上の自分の方が上であり、年下の部下の方が下だと位置づけている。(無意識的にも)
しかし、退職を決めた部下・後輩の、ホッとした表情や気分的な向上を感じ取り、その位置関係が逆転しやすい。
今まで下に思っていた人物が、突然退職をキッカケにして自分の上にまで上がってくる。
そうなると必然的に「羨ましい」と感じてしまいます。
役職の重圧
部下や後輩を持つあなたは、会社でも役職を持たされたり、何かしら現場の指揮権を与えられて、人を導く立場にあると思われます。
もしあなた自身が辞めるとなると、連携している他部署へ引継ぎを行ったり、自分の代わりになる人材を育てたりして、なかなか勝手には辞められない。
それなのに部下や後輩は、自由に身動きが取れて、たとえ辞めても周りに大きな影響を与えないため、気持ち的にも気軽に進められる。
身動きの取りづらさや、責任を持たされたことによる不自由を感じているため、自由に退職ができる部下・後輩を羨ましく思ってしまう。
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上司が退職していき羨ましいと思った方
上司が辞めて「羨ましい」と思う方より「せいせいした」と思う方の方が多いかもしれませんね。
それほど世の中間管理職は、現場に嫌われていることが多いのですが、それでも辞めた上司が羨ましいと思うのは、上司の苦労を知っていたから。
たとえば、現場がトラブル続きでいつも混乱していた、上司が駆けずり回っていた、いつもお客様や上司の上司に上司が怒られていた。
そんな状況であれば、上司が辞めることで次はあなた自身が対処をしなくてはいけない。
不安の増加により羨ましさが出てきている。
羨望による羨ましさ
仕事ができる上司もたくさん世の中にはいますので、部下として後輩として憧れを抱いている方も多いと思います。(そんな上司に巡り合えれば)
キラキラと活躍している姿をいつも見ていたので、退職となった場合でも、自分が見てきたような活躍を別の会社でも出来ると考えれば、羨ましいと思ってしまう。
自分は仕事ができない、ミスが続く、こんな状態であれば尚更、辞めたくても次の会社でも同じように迷惑をかけてしまうのではないかと考えれば、退職行動は起こせません。
そういった自分と辞めていく上司の立場・状況違いを比較してしまって、かなり差を感じると羨ましさになるのかと思います。
後々、退職した人が羨ましいと感じた方
辞めていった後輩・同僚・上司に、何も感じるものはなかったのに、ある日突然「羨ましい」と思うこともある。
辞めていく人たちの多くは、次にどんな仕事をするのかは言えても、会社名自体は明かさずに辞めていき、こちらとしても次の会社名は聞きづらいため、転職先の会社は分からない状態が多い。
それが、SNSで楽しそうな情報が発信されていたり、人伝に「〇〇さん、大手の〇〇に入ったらしいよ」とか「なんか辞めた〇〇さん、給料がこんなにも上がったらしい」こんな情報が入ってくると、自分の今の立ち位置と比較して羨ましいと思ってしまいます。
隣の芝生は良く見えてしまう
見ようとしなければ分かりませんが、見ようとしてなくても何かの拍子に見えてしまった時、どうしても自分と比較をして違いを探してしまう。
楽しんでいる雰囲気や環境・状況の向上(待遇や給料など)している情報が、あとであなたの耳に入った時に、その雰囲気に飲まれてしまって羨ましさを感じてしまう。
隣の芝生は良く見えてしまうものなので、気にしないのが一番ですが、人間はどうしても比較する生き物なので、自分と相手を比較して、一つ一つは小さいものだったとしても、羨ましさを感じてしまいます。
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辞めていった人は本当に羨ましいのか?
年収が上がった、待遇が良くなった、劣悪な環境から脱出できた、辞めた人たちを羨ましいと思うポイントはいくつもありますが、それはあなたにとって本当に羨ましいことなのか?
普段はそんなこと考えないのに、他人の退職イベントは日常から非日常へと変わるスイッチとなるため、突然意識が辞める人に向けられます。
気になってしまう、聞きたくても聞けない、そんな意識やもどかしさがどんどん膨らんで、勝手に辞めていく人たちを羨ましいと感じてしまっているだけかもしれません。
楽しそうにしている、気分が吹っ切れたようだ、こんな姿を見れば、誰だってそっちの道を選んだ方が正解だと思ってしまいがちですが、よくよく考えてみると自分の幸せとは結び付かないことも多いです。
自分の幸せと向き合う
たとえ今の仕事がちょっぴり大変でも、上司との仲が悪くても、同僚など人間関係が良かったり、仕事内容も好きなことができて本当は幸せを感じているかもしれません。
それが他人の退職をキッカケにした不安の増加で、一時的にモチベーションを失ったり、道が見えなくなって迷ってしまっているだけの場合も。
辞めていった人は、それなりの理由を元に辞めていきますが、自分と他人が感じる幸せは違う。
改めて仕事をする上で自分の幸せとは?を考えてもらうと、何も羨ましいと思うことはなかったりします。
何を考えても辞めた人が羨ましいと思ってしまうなら
それは、今の会社が合っていない可能性が高いです。
あなたとしても頑張れないし、毎日の仕事が不安しか感じないのであれば、転職・転社が必要な心のサインを出されている。
羨ましさが止まらないのであれば、退職タイミングだと思って、まずは転職サイトなどを見回ってどんな会社があるのか調べることから始めるのがオススメです。