退職前後の出来事あるある

  • 更新 | 2023.03.05 公開
退職前後の出来事あるある

今の会社を辞めたい!と思い、思い切って行動に移す。

何度も経験することではないので、辞める前後のことって、あまりイメージできないものですよね。

3度の転職と、今の会社で10年以上辞めていく方々を見てきた経験から、退職前後で起こるあるあるをまとめてみました。

退職前に起こること

「お話があります…」にすごい反応される

たぶん世の中のリーダー・役職者の方々は、この言葉は恐怖でしかないと思います。

「お話があります」
「少しお時間いただけないですか」

これがくると「きたきた!!!」となるのですが、大概は悪いこと。

つまり退職です。

そのためこのキーワードを伝えると、相手が過剰に反応してくる場合も。

引継ぎ関連に多くの時間を使う

退職する人の光景あるあるですが、現在の業務を誰かに任せないといけなくなるので、さまざまな引継ぎが発生します。

  • 退職の説明
  • 引継ぎ者の選定
  • 引継ぎ情報を残す

正直、もう辞めちゃうので、引継ぎ情報を残すことも、実は億劫だったりするんですよね…。

あとは、引継ぎしたくても、結構無意識でやっていたことや、流れの全てを書き出すと、すごく大変なので全部をまとめきれない。

不備が出たりします。

意図的ではなく、むしろ自分が当たり前にやっていた仕事なので「これは分かるだろう」という前提のもと、引継ぎ書を作るため不備が出てしまうんです。

タイミング的に辞めることを周りに言えずモヤモヤする

退職が正式に決まった場合でも、ちょっと周りにいうのは待ってくれ!と上司に止められるケースも。

それは、会社として報告するタイミングを見計らっていたり、その前に体制を整えたりするため、大っぴらに言えない。

直接仕事で関係する方にも言えないので、自分がそのままこれからも担当としてやるような雰囲気で進んでしまうこともあり、結構モヤモヤします。

「言いたくても言えない」そんな状況。

辞める報告をしたら周りから質問攻めになる

実際に辞める報告がきた時、結構周りからは質問を受けます。

みんな現在の立ち位置への不安や、今後のことで悩んでいるため、一歩を踏み出した方へ好奇心旺盛になる。

  • 次はどこいくの?
  • 給料どのくらいあがるの?
  • 誰がいやだったの?

などなど、自分の状況とも照らし合わせながら聞いてきます。

吹っ切れて気持ちが穏やかになる

辞めたい理由にもよりますが、結果的に辞めることがハッキリしたタイミングで、心の荷が下りたような、スッキリとした気分になれます。

  • 上司がいやで…
  • 仕事がいやで…
  • 会社がいやで…
  • 顧客がいやで…

嫌々ポイントはたくさんあったと思いますが、一気にそれらストレス原因から解放されることによって穏やかになる。

これは実際に体験しないと分からないかもしれませんが、気持ちのゆとりが持てて、精神衛生上とてもいいです。(不満が多い方は特に)

最後の有給期間は正直かなり暇

有給が多く残っていると、最後にまとめて使いますよね。(使わせてくれる会社でよければ…)

一週間とか二週間とか、長い方であれば数か月分あるかもしれません。

今まで仕事ばかりしてきた場合は、突然大量の余剰時間が生まれるので、正直持て余すと思います。

会社に未練がなければ全然いいですが、未練があったりすると、ついついメール・チャットなどを覗いて周りの状況を確認してしまう。

辞めるなら、浮いた時間の使い方は、予め決めておくのがお勧めです。

上司がそっけなくなる

これはもうあるあるなのですが、辞めると伝えてから、または辞めると決まったタイミングから、上司がそっけなくなる。

そもそも関係値を築けていなかった上司であればいいですが、仲がいいと思っていた上司からも態度を変えられてしまう場合も。

少し不安になるかもしれませんが、お互い進みたい道が違っていただけの話なので、あまり気にしないようにしましょう。

「もう辞めるから」何を言っても怖くなくなる

普段仕事をしていて、言いたい事が言えず、我慢した経験はありませんか?

退職が決まると、今までブレーキをかけていた感情が動き出し、スーパーマリオで言うスター状態になります。

反抗しても怖くない(もう辞めるから)
何を言っても怖くない(もう辞めるから)

正直、こんな感覚になります。

だって、もう我慢しなくていいんですから、そうなるのも当然。

退職前に面談あるけど辞めたい本当の理由(本心)は言わない

かな~りあるあるですが、みんな辞める本当の理由は言わずに辞めていきます。

理由は結構色々あって、

  • まだ残り日数あるからトラブルにならないよう
  • 何を言っても変わらないと思ってるから言い損にならないため
  • そもそも今の会社を良くしたいと思えないため何も言わない

今の会社が嫌いであれば、なおさら労力をかけたくはない。

たとえば「キャリアップ」「給料アップ」「家庭の都合」など、よく言われる理由を言って辞めていきますが、結局みんなの辞める理由の大半は人間関係になってくる。

上司がいやだ、メンバーがサポートしてくれない、お客様がたいへんすぎる。

ネガティブな理由は本心へ隠しながら、当たり障りない理由で辞めていきます。

辞めることを伝えてやっと周りが優しくなる

中には、辞めることを伝えないと、現状に気づいてくれない場合もある。

  • それだけ追い込まれていたのか…
  • それだけ大変だったのか…
  • それだけ負担だったのか…

言わないと伝わらない。

みんな普段からなんとなく「この人は大丈夫だろう」と思っていますし、「大丈夫?」と聞いて「大丈夫じゃないです」と言えない状況もある。

結構、弱さって人に言いづらいんですよね。

あとは優しい性格の方ほど、相手に心配をかけたくないと思って、心配をかけるようなことは言えない。

だからこそ、退職の気持ちを伝えると、周りが優しくなってくれます。

退職後に起こること

直近のやり残しが発覚して鬼電・メールがくる

事前の引継ぎが甘いと、残された方がそれを対応する時に、不足がたくさんでてきます。

何かメール・チャットで情報が残っていればいいですが、本人の頭の中にしか残っていないことも多いので、結局は直接聞かないといけない。

たとえば不足していたことが、大事なことだったりすれば、前の職場から鬼電・メールが届くこともあります。

そのため、相手が何も分かっていない前提で、引継ぎ情報を残しておくのがお勧めです。

やり残しがあとに発覚して連絡がくる(当時のことはもう覚えてないので何も言えない)

退職当時はよかったのですが、後から重要な部分の抜け漏れに現場で気づき、前任者でなければ分からないことがあると、改めて連絡がきます。

やり残しを防いで、お互い関わらないようにしたいものの、そうさせてくれない場合も。

退職時に引継ぎ書を作るのであれば、必ず抜け漏れがある可能性を考えておくのもいいかもしれません。

前の会社の人とは疎遠になる

会社に行って出会う方々は、仕事上の付き合いが大半です。

たとえば、プライベートでも毎回交流がある方なんてものは、数少ないですよね?

そのため、一度会社を離れてしまえば、もとの同僚たちとは疎遠が普通。

よく飲み行っていた、プライベートでも交流があった、このような関係があれば退職後もコミュニケーションは続きますが、それ以外は疎遠になることは予め覚悟しておきましょう。

今まで使っていた連絡ツールが使えなくなり寂しくなる

結構あるあるなのですが、普段使っていた連絡手段がパタッと使えなくなると、結構寂しいものがあります。

そこに多くの時間を割いてきたのだから、当然かもしれませんね。

次に入った会社でうまくいかないと前の会社の良い部分に改めて気づく

退職したいと思う理由はそれぞれですが、社内だけを見ると悪い部分もよく見えてしまう。

違う会社の方が、もっと働きやすくて給料も上がって、理想の上司がいるかもしれない。

確かにそのような場合もあります。

しかし、急いで決めてしまったり、次の会社でどんなことが出来るのかあまりイメージが沸かないまま、今の会社を離れることだけを優先した転職では、次の会社にもトラブルのタネがいっぱいの可能性も。

結果的に「前の会社よかった…」と、良いポイントに改めて気づくことが多い。

まず、転職する場合は社内だけでなく、社外も十分見てから決めるのがお勧めです。

戻りたくても逃げるように辞めたので戻れない

逃げるように辞めたり、誰かといざこざを起こしてトラブルによって在籍できなくなり辞めた場合は、あとで戻りたくても戻れません。

・次に入った会社が悪かった…
・前の会社の方がやりたいことができてた…
・自分を認めてくれるのは前の会社だった…

そんなことが普通に辞めた後で気づいたりします。

本当にあるあるなのですが、何か負を残して辞めてしまうと、戻りたくても戻れないため、退職の引き際はすごく気を付けなければいけません。

トラブルを起こさない、現場との仲を良い状態にしながら辞める。

最低限の礼儀は忘れず、転職を進めていきましょう。

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