残業代が出ないのに残業している人の特徴とは

  • 更新 | 2023.09.10 公開

「カタカタカタ…」

キーボードをたたく音だけが聞こえるオフィス。

昨日、または今日もあなたは残業代が出ないのに、残業になっていませんか?

もし残業代が出ないのに、みんなが帰っている中、1人で残ってやっているのなら、辛さはさらに増えていく。

すぐ帰れる方もいれば、残業が週2回以上の方では、何が違うのか。

5つの特徴を抜き出してみました。

1. 他人のエゴを満たす仕事をしている

社会人=会社に属すれば、その多くが複数人のチームや組織など、自分以外と共に仕事を進めることになりますよね。

あなたもきっと、誰かと一緒に働いているはず。

何人も集まって、同じ目的・目標に向かって動きますが、それぞれ違う存在であるため、どうしても合わないことは出てきます。

知識や働くモチベーション、目的に対する理解度なども違う。

そのため、ある一定の組織系統が作られ、たとえば上司から部下に指示を伝達するような流れの中で仕事をしていると、残業が多い原因になっている可能性があります。

上司の目的のために働かされている

社長を頂点とする、一般的なピラミッド型(ワンマン型)の組織であれば、上から下に指示が下りてくる。

社長(会社)の意向に沿った指示で動いていきますが、途中途中の指示出しの役割を担っている、部長・課長・主任次第で、あなたの仕事の大変さも変わってくるんです。

たとえば上司が売上3倍達成、こんな目標を掲げていた場合、それを実際に達成するには現場のメンバーが頼りになる。

しかし、

「必ず達成しろ!」
「今日も顧客にアポを取れ!」
「売れるまで帰ってくるな!」

上司として外せない成果を掲げていると、そのしわ寄せがすべて現場のメンバーにくるため、どれだけ頑張ってもさらに頑張りを求められる状況になりやすい。

会社ではなく、上司の目標達成のために、ただただ作業者として扱われていることで、仕事が山のように増えて終わることがなく、残業として表れている状態。

上司のエゴに付き合わされている

厳しい上司、優しい上司、無関心な上司、さまざまな上司はいますが、エゴの押し付け上司のもとで働いていると、仕事は辛くなるだけ。

たとえば、お客様はそこまで求めていないのに、上司が自身を良く見せたいからと、どんどん要求して過剰な仕事になってしまっている。

他にも、絶対的に上司のスタイルに合わせて仕事をしなければ、すべて指摘で返ってくるので、真似らざぬえない。

上司のエゴを満たすために仕事をさせられている場合、自分という存在意義がなくなり、モチベーションも低下しやすく、仕事でミスに発展することも。

上司が言ったことは絶対、そんな環境では良い仕事はできないので、余計に時間がかかり、残業になっている可能性も大。

会社の目標達成ではなく、上司個人の目標達成のために、あなたのスキルや時間が使わされている場合もある。

2. 社内イイ人になりすぎて苦しくなっている

社内の立ち回り方がよいと、仕事の成果や周りからの評価も上がりやすくなります。

簡単に言えば、社内イイ人になること。

「あ、その案件やろうか?」
「時間見つけて対応しておきますね。」
「自分がやるから大丈夫だよ」

どんどん自らの仕事に変えていってしまう。

仕事内容がありすぎて、何から手を付ければいいか分からなくなり、結果としてどれも中途半端で完成が遅くなることで、さらに時間的負を解決するために、余計な働き方をしなくてはいけない。

社内イイ人になってしまう方ほど、仕事時間の多くは自分ではなく社内の誰かのための仕事で埋まってしまうため、本来やろうとしていることも出来なくなります。

「大丈夫?」と聞かれて「大丈夫」と自然に答えてしまうほど危ない

自分の仕事量の限界値を分かっておらず、さらには断れない性格の持ち主さん。

どんどん仕事が溜まっていってしまいますよね。

それらの仕事は、すべて過去の経験や知識で対応できるならいいですが、毎回新しいことだらけだと、調べ直したり学びが必要なので、余計に時間がかかるものです。

自分が出来る範囲だけの仕事をすればいい…という話ではありませんが、過去の経験で対応できる内容と、新しく覚えなければ進められない仕事のバランスが崩れると、しんどい仕事が多くなります。

仕事の受けすぎは毒にもなる。

3. 最初から残業時間をあてにした働き方をしている

「終わらなそうだから、少し残ろう」
「今日中に終わらせたいから残業していこうかな」
「この量がすぐ終わらない…残業コースかな」

最初から残業こみで仕事をする意識を持っていると、時間として毎日2~3時間ほどは、増えていきます。

しかし、残業をあてにした働き方が身についてしまうと、時間が無くなった時に、この戦法がすぐ使えなくなる。

時間の余裕がなくなるほど、ミスが起きたり「これでいいや」と中途半端にもなりやすい。

残業をしない前提で、仕事の進め方やスケジューリングしなければ、このまま残業と友達になるレベルで、いつもみんなが先に帰るのを、羨ましそうに眺めるだけになります。

4. 成果を出せていないから率先して周りの雑務を巻き取っている

目標達成ができない、ミスが続いている。

自身が会社にとってのお荷物になっていると感じれば、正直焦りますよね。

悲しくもあれば、みじめでもあり、そんな状態は精神的にも悪いので、なんとか解決しようとします。

しかし、簡単に何か成果を出すことは難しく、時間がかかる場合も。

そこまで待てない状況もあるため、周りから良く見られるように、または挽回できるように、どんどん他人の色々な仕事を巻き取ってしまう。

「これ、やりますよ」
「あ、それやりますね」
「どれをやればいいですか」

細かい仕事を抱えすぎてしまって、自分自身が求められている成果をさらに出せない状況を作ってしまっている。

結果が出せない状況を、別の何かで補おうとすれば、本来やるべきことから外れてしまい、さらに苦しさが増してしまいます。

5. 段取りが悪くなっている

上司から仕事をたくさん渡され過ぎて、何から片付けていいか分からない。

毎回、一から調べなければ進められない仕事が多い。

一つのことに集中して他の仕事ができず、遅れを取り戻そうとする機会が多い。

他にもありますが、仕事の段取りが悪くなっており、時間がいくらあっても足りない環境が作られてしまっているかもしれません。

  • 物理的に仕事量が多すぎる
  • 優先順位が決められずにいる
  • 目的が分からず作業している

これらも原因になっている。

たとえば、上司からの返答が毎回遅いのであれば、先に連絡の一本を行っておき、別の作業をしながら返答を待つ。

このように、止まらず動き続けられる状態が作れると、時間をムダにせず仕事ができるため、残業してまで残らなくて済むようになります。

最後に

残業代が出ないのであれば、長く残業するほど損をした気分にもなります。

日ごろの意識や行動の仕方で、残業しなくて済むようになるなら、そちらの方がいいですよね。

残業してしまいやすい特徴を5つまとめたので、参考になれば幸いです。

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