自分は何もできないな…。
同僚や先輩・上司、または友達と比較してみても、劣っていると感じてる。
「これだ!」と言える強みや特技、知識もないから、毎日が不安でたまらない。
そんな得意なことがないと思っている方でも、実は得意なことは自分の中にちゃんとあって、それが見つけられていないだけかもしれません。
または、今は無くても作り出すことだってできる。
あなた自身が見つけ出せていない強みを、まずは一つ見つけるための情報をまとめてみました。著者:osugi
「得意なことがない」とは
自分の立ち位置や状況を確かめるためにも、誰かと自分を比較することは多いですよね。
たとえば上司がテキパキ動き活躍しているのを見て、自分はまだまだだと思ったり、SNSでキラキラ投稿をしている人を眺めて「いいなぁ~」と感じたりもする。
あなた自身ができないことを、あなた以外の誰かが簡単に成し遂げている様子を見ると、自分と相手との距離に大きな差を感じて「自分はできないんだ…」と思ってしまいやすい。
得意なことがないと思う状況へ遭遇する回数が多い?
普段生活しているだけなら、別に得意なことがなかったとしても、そこまで悩んだり不安に思うことはありませんよね。
しかし、あなた自身が「得意なことがない」と感じているなら、こんな状況に取り囲まれているのかもしれません。
- あなたよりも仕事ができる人が傍にいる
- あなたの理想を叶えている人が傍にいる
- 常に自分が「できない人」だと刷り込んでくる人が傍にいる
身近な人だけではなく、今は簡単にSNSで回りの人たちの近況を知ることもできるため、そういった人たちの楽しんでいる、または成功している話も入ってきやすい。
それらと毎回比較してしまうと、あなた自身の立ち位置を低く低く、自らを追いやっている状況がある。
「得意なこと」とは、そもそも何なのか?
一般論で言われる得意なこととは、自分自身が胸を張って「これについては自信があります!」と言えるもの。
少し曖昧なので、もう少し具体化してみます。
- スポーツ大会で賞をとったことがある(例:武井壮さん)
- アイドルグループのセンターを務めてた(例:前田敦子さん)
- 日本を代表する会社を育てた(例:孫正義さん)
他人から見てもうらやむ称号・ステータスを持っている方なら、自信を持ってそのことを話せると思います。
しかし、得意なこととは別に、何か大きなことを成し遂げたり、大それたことを実行している人だけが持つ特権ではないと思っています。
むしろもっと身近なものが、私たちが本当の意味で「得意なこと」と言えるものになってくる。
「得意なこと」は比較で見つからない
誰かと比較して、その点は勝っているから「得意」だと言ってもいいかもしれませんが、もし比較を前提にした得意を手に入れても、辛くなるのはあなた自身です。
例:仕事
AさんはBさんよりも仕事ができる
AさんよりCさんの方が仕事ができる
AさんよりDさんの方が仕事ができる
たとえ誰かと比較をして、勝っている部分を見つけたとしても、また違う誰かと比較をすれば簡単に追い抜かれてしまう。
井の中の蛙ということわざがあるように、狭い範囲でしか私たちは見えてないため、ある部分が勝ってても、外をもっと見渡せば、それ以上にできる人がゴロゴロいる状態です。
そんな中で、比較を前提にした「得意なこと」探しに意味があるのでしょうか。
むしろ時間を無駄にしている可能性の方が高い。
あなたが持つべき「得意なこと」
一般論で言えば「得意なこと」は何かしら他人と比較をして、勝っている部分を指しますが、比較を前提にした「得意探し」では幸せになることは難しい。
それならば「得意なこと」とは、一体何を目指せばいいのか。
「得意なこと」とは、あなた自身の心を強く保てる自信に他なりません。
たとえば勉強を頑張れば点数が取れる、部活を頑張ればそれなりの結果が出たりする。
これは単純に知識が身に付いた、スキルの向上が要因だったりもしますが、その頑張ってきた「こと」そのものが、本人の自信に繋がり、よい結果を導いたとも考えられませんか?
いざという時になって、頼れる記憶・経験があるかどうか。
もし何事も途中で投げ出していたのであれば、土壇場になって頼れるものが何もなく、心が弱気になって失敗してしまう。
その反面、頑張ってきた頼れる記憶・経験があれば、乗り越えやすくなります。
記憶・体験による自信が「得意なこと」であるならば、他人との比較には一切意味がないことになる。
これが比較による「得意なことがない」から脱出する考え方の一つとなります。
最初は誰だって「得意なことがない」状態だった
もう一つ考えておきたいのが、「得意なことがない」のは、誰もが同じだってこと。
みんな生まれてきて、最初から特殊能力・自信を持ち合わせてきたのでなく、毎日生きながら進みながら、色々な体験を積んで「得意なことがない」状態から「得意なことがある」状態へと変化させて今に至っています。
これは、小学生・中学生・高校生・大学生・社会人(大人)であっても変わらない。
これは、勉学、仕事、恋愛などジャンルが違くても変わらない。
最初は誰だって「得意なことがない」状態から、進んでいます。
逆に言えば、進んでいれさえすれば「得意なことがある」状態になっていると言えます。
次からは、あなたにとって「得意なこと」を見つける方法を見てみましょう。
得意なことの見つけ方
得意なことを特別視せず、もっと簡単で身近なものとして考えていけば、あなたが一つも「得意なことがない」と思っていても、必ず一つは見つかります。
もっと言えば、あなた自身が歩んできた人生の中に、必ず得意なことが眠っている。
それの見つけ方を見ていきたいと思います。
得意を見つける前に知っておきたい考え方
得意なことがあるのに気づいていない場合、そもそも「得意だと言っていいのか」問題があるのかと思います。
たとえば「早寝早起きが得意です」と周りに言えば、笑われてしまうのではないかと不安に思ってしまいますよね。
他人の目や意見が気になって、得意なことだと言えない問題があるのですが、得意なことは誰かと比較して手に入るものではなく、自分自身の中にあるものが「得意なこと」になるため、他人の目も意見もまったく気にしなくて大丈夫。
自分が大切なものを他人に話しても共感が得られないことがあるように、価値観や経験・意見がみんな違うのですから、得意なことだって違ってていい。
この考え方を前提にすると、スーッと心が晴れたように気分も軽くなります。
2つの得意の見つけ方
あなた自身に眠っている得意を見つけ出す方法として、2つの視点から見つけ出していきます。
① あなた自身が時間をかけてきたこと
② 普段からあたり前のようにやっていること
難しいことは何一つなく、たったこれだけ。
得意=時間をかけてきたこと、またはその思考そのものが、あなたにとっての価値であるため、見つけ方もシンプル。
今まであなた自身で見つけられなかったものでもあるので、探し方そのものを難しくすれば、そもそも探せない可能性も。
簡単に探せるからこそ、強みも見つけやすくなります。
① あなた自身が時間をかけてきたこと
あなた自身が時間をかけてきたことは、それだけでも強みと言えるものです。
「1万時間の法則」って聞いたことありますか?
たとえば会社に入れば3年間は頑張ろうねと言われる、社会人ルールのようなものですが、3年間毎日8時間365日頑張れば、約1万時間になります。
新人だったとしても、3年間フルで頑張れば、プロとしての知識が身に着くというもの。(下記に参考書籍をご紹介)
書籍 | 著者 | タイトル |
---|---|---|
マルコム・グラッドウェル | 天才! 成功する人々の法則 |
時間を使ってきたことは、それだけ価値があるものであり「得意なこと」と言ってもいいものとなります。
時間をかけてきたことの例
時間をかけてきたことって、思い返すと色々ありますよね。
- 部活を頑張ってきた
- 仕事の下積みも投げ出さずやってきた
- 趣味に時間をかけてきた
3年とは言わずとも、2年1年と少なくても、あなたの時間を使ってきたことは、そのまま強みとなっています。
まずはあなた自身が時間をかけてきたことそのものを、ノートなどに書き出してみると分かりやすいかも。
何も特別なものでなくていいので、どんな小さなことでも塵も積もれば山となる。
それがあなたの強みの一つとして数えてあげましょう。
② 普段からあたり前のようにやっていること
自分にとっては当たり前のことなのに、他の人から感謝されたり感心されたことってありませんか?
もし、そういったものがあれば、それ自体があなたの強みであると言えます。
習慣化していたり、当たり前のことって、そもそもすごいこと。
人は誰でも、急に何かやり出したと思ったら、つまらなくなってまた別の楽しそうなことを見つけていく生き物。
続けられないことが当然なのです。
あなた自身が日常的にしていることは、大勢の方ができないことであり、誇っていい。
行動だけじゃなく思考も同じ
たとえば、早寝早起きを続けているのもすごいこと。
行動だったら分かりやすいのですが、見逃しがちなのは思考。
私の同僚で、心からすごいと思っている女性がいるのですが、その方は誰かのネガティブに対して、必ずポジティブに変換して返してくれます。
なんでそんなこと出来るの?と聞いたことがあって、返ってきた言葉が「え、当たり前じゃないの?」と。
その当たり前に出来ている思考そのものが魅力であり、得意なこと、強みといっていいことだと気づいた出来事でした。
分かりやすい行動はもちろん、思考(考え方)にも、あなた自身の魅力が眠っている場合もあるため、むしろ当たり前だと思っていることがあれば、それこそ他人から羨ましいと思える強みの可能性があります。
自分の歩いてきた人生の中に必ず得意なことが眠っている
わざわざ無理やり作らなくても、あなた自身が歩んできた人生を振り返れば、行動・思考から得意なこと・強みが見つけ出せます。
誰かと比較するようなものは「得意なこと」と自信を持って言えず、内面の中に眠っていることほどあなたを強くしてくれる。
改めて振り返ってみて、あなたら「らしさ」を見つけてもらえれば、それをぜひ大事にしてください。
得意なことの作り方
「得意なことがない」と思っていても、実は身の回りや内面に見つからずに隠れているだけだったりします。
しかし「こんなことを誇っていいのか?」「得意だと言っていいのか?」と不安な気持ちは残りますよね。
自分を信じれていない場合は、自信をもって強みを言えない場合もあります。
また、過去のものだと記憶が薄れて得意と言えない場合もあると思うので、これからあなただけの得意なこと・強みを作る方法を見てみましょう。
得意なことが簡単に作れる方法
得意なことって、一般的なイメージではすぐに作れない、身に着かないと思うのが通説かと思います。
たしかに、何かしら「自信がある」と言えるほどの得意なことは、それなりの時間がかかりますので、そのイメージは合っている。
しかし、得意なことは誰だって簡単に作れるので、難しく考えないのがオススメです。
誰でも簡単に得意なことが作れる2つの方法
① 時間をかける
② 量をこなす
もし、いきなり年間1憶の売上を作ってくださいと言われたり、選挙で選ばれてくださいと言われれば、途方もない高いハードルを感じて、むしろ何もできない…。
そうではなく、誰でも確実に「得意」を作るには、そんな大それたことは必要なく、2つの方法で簡単に作れるのです。
① 時間をかける
1日にできることは少なくても、もし365日毎日できたらかなり進められますよね。
ゆっくり、じっくり、無理せず時間をかけて得意なことを育てていくイメージだと分かりやすいかもしれません。
私はブログを書いていますが、最初にブログを始めたときは1記事もなく、時間をかけて出来る範囲で書き続けていたら、今では170記事ほどの投稿になりました。
ブログを書き始めていたころは、こんなに書けるのか?と思っていたものの、今では100オーバーをとうに越してしまっているので、こんな私でもブログが書いていけるんだと、得意なことだと認識できています。
② 量をこなす
量をこなすとは、言葉通り何回もやる、何個もやること。
たとえば、1回2回だったら誰だってできますし、それだけの経験だと深い知識も身に付かないので、みんなと同じレベルで止まってします。
それが100回1000回と桁が変わってきたら、他の人は簡単に手が出せない数になってくるので、あなたしか持ちえないスキル・知識が身についている。
量をこなすことは誰でもでき、要は続けられるかすぐあきらめてしまうか。
何か得意なことを作りたいと思うなら、今すぐ作れるものはたいしたものしか作れないため、量をこなしてあなたしか得られないものを手に入れましょう。
時間と量は誰でもできる一番簡単な得意作り
時間を使うこと、量をこなすことは、誰でも簡単に得意なことが作れる方法です。
これの何がいいかと言えば、時間と量はそのままセットになるので、いわるゆ「継続」って話なのですが、続けることで「時間×量」によって、あなただけの得意なことが確実に簡単に身に着く。
内面から湧き出る自信を感じられる「得意なこと」を作るには、少し時間はかかるものですが、一番簡単な得意作りに繋がるため、ゆっくりと育てていきましょう。
それでも見つからない場合はハードルを下げる
得意なことは、人それぞれで違っていいものです。
たしかに何かのチャンピオンになったり、分かりやすい賞をもらっていれば「得意」だと言いやすいものの、そんな大それたものは必要ありません。
むしろ、もっと身近な小さい自信の積み重ねがあなたを変えてくれます。
たとえば、学校を無遅刻無欠勤していたり、会社へいつも一番乗りしたり、身近で得意だと言えること、これが強みだと言えることのハードルを下げてあげると、ザクザクとあなた「らしさ」が見つかっていく。
わざわざ高すぎるハードルを設ける必要はなく、他人の目も気にせず、得意だと言えることのハードルを下げていきましょう。
「得意なことがない」と思っているのは、他人との比較で見つけようとしているからであり、本来それは不要な考え方です。
あなた自身が満足できる「得意なこと」だけに集中すれば、きっとすぐに「得意なこと」が見つかるので、比較せずあなたの内面と向き合って頂くのがオススメです。
得意なことが今ないと思っている人ほど、ゆっくり成功していく。
あなたが今、得意なことがないと思っているなら、それは見えていないだけと言っておきたいです。
それは、人生を振り返れば行動・思考してきたとんでもない回数が存在しているため、その中に自信をもって言えることが一つはあるから。
たとえば無いと思っていても、これから作ることだって可能です。
強みが一つでも見つかる、または作れれば、その自信があなたを変えてくれる原動力になるので、焦らずゆっくりと自信を作っていけるといいかもしれません。