仕事をしていれば、時にはやりたくない「そんなの無理だよ」と思う内容もあったりしますよね。
それでも拒否権がなければ、無理をしてでもやるしかない。
しかしながら、無理を続けていれば、いずれは心も体も壊れて、働けなくなっては元も子もなくなってしまいます。
責任ある仕事をしないためには?どうすれば避けられるのか?
自分を守るためにも、責任ある仕事をしないで済む方法を、少しでも知って頂けるようまとめてみました著者:osugi
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責任のある仕事とは?
責任とは、自分自身がやらなければいけないことであり、仕事に置き換えると、どんなに大変な状況であっても、最後の最後までやり切ることを指します。
責任が発生しない仕事より、世の中の仕事の多くは責任が発生する内容の方が多い。
・期日がある → 期日までに終わらせなければいけない
・仕事を頼まれた → 対応しなければならない
など、別に大きな仕事ではなくとも、ちょっとした仕事でも責任が加えられます。役職を持てば役職に応じた責任がさらに加わってくる。
本当に私たちの身の回りは責任を負うことだらけ…。
責任が重いと感じる仕事一覧
責任が重いと感じる仕事はたくさんありますが、その中でも特に多いと感じる7個の仕事を書き出してみます。
時間:短納期の仕事
判断:判断の誤りで大きな損害を被る可能性のある仕事
人数:複数人と関わり進めていく仕事
能力:今の能力で達成できるか分からない仕事
物量:量が多すぎて途方もない時間がかかること
期待:難易度が高いのに成果を求められている仕事
予算:動かす金額が大きすぎる仕事
要素は色々あるのですが、この中でも仕事においては「期待」の部分が、ものすごく責任が重い仕事になりやすい。
たとえば、クライアントから過度な期待をされ、さらに社内からも期待をされ、両方から期待という名の重圧をかけられている場合は、非常にしんどい状況です。
仮にやってみてダメでも、自分だけが被害を受ける分には、責任なんて感じませんが、そこに第三者が加わり期待度が高まるほど、責任を感じるようになる。
第三者(横軸) × 期待度(縦軸) × 影響範囲(奥行) = 責任の重さ
責任の重さは、自分のせいではなく、周りの影響によって膨れ上がる仕組み。
責任を感じにくい仕事一覧
逆に責任を感じにくい仕事も一定数、存在しています。
- 自分だけしか関わらない仕事
- 大勢の中の1人の仕事
- 期待度の上限が低い仕事
- 品質ではなく対応時間を求められている
- 複雑ではなく単純な仕事
みんなで全く同じことをやったり、特殊なスキルも必要なく、誰でも実行可能であれば、責任の追及が分散するので、重くは感じません。
特別なものを求められないからこそ、無難にやりすごせる仕事は責任がとっても軽くなります。
なぜ責任を負うのが怖いと思うのか?
「責任」この言葉を聞くだけで、イメージ的にも重さを感じますよね。
さまざまなシーンで使われていて、
- 責任を取って結婚する
- 責任感が強い人はリーダーに向いている
- 住宅ローンの返済は責任が伴う
など、仕事以外でも責任という言葉は、みんな大好きです。
しかし、これがプライベートにおける「責任」であれば影響範囲も狭くて軽いのですが、仕事となると関わる人も多くなるので、他者からの重圧をかけられやすい。
仕事で発生する責任には怖さが発生しやすい状況なのです。
「責任」を1人のものだと感じると怖さが膨れ上がる
責任には悪いイメージが多いけど、実は成長するには欠かせない要素であり、責任を感じるからこそ何かを達成したときに、喜びを感じたりもします。
しかし、責任を1人だけで背負う場合は、たった1人でその重さに耐えないといけないので、簡単につぶれてしまう。
ここで回りのメンバーや、上司が一緒に頑張ろうとしてくれる、その姿や気持ちを受け取ると、頑張ろうとも思えますし、1人じゃない感じも生まれて、責任の重さが分散していきます。
あなたが責任を怖いと感じているなら、たぶん1人で全部を背負わないといけないことが分かっているから。
メンバーも上司も助けてくれない、社内の人間関係が作れていないからこそ、その怖さをより感じているのかもしれません。
一度過剰な仕事で心も体も壊しかけた、壊した経験がある
仕事による疲れは、きちんと睡眠をとり、食事をして、気分もリフレッシュすれば、大抵取り除けたりします。
しかし、心に受けた傷やダメージは簡単には抜けずに、ずっと残り続ける。
あなたが一度、過剰な期待を受けたり、ミスによる叱咤などを受けて、心が委縮してしまっている、トラウマがある場合も、責任の重さに拒否反応が強く出ている可能性もあります。
責任の重さは誰だって克服できない
どんなに仕事ができる人でも、物量に押しつぶされて壊れてしまうこともある。
どんなに明るい人でも、過剰な仕事を強要されれば、心がマイナスから這い上がれなくもなる。
誰だって一歩間違えれば、責任の重さに耐えられなくなって、普段通りにできなかったり、メンタルの不調が出てきてしまいます。
そんな綱渡りの状態で、仕事の環境が構築されていると考えると、改めて思いましたが私自身もすごく怖さしか出てきません。
責任から逃れたい四文字熟語もある
「責任転嫁」という四文字熟語を聞いたことはありますよね?
責任を自分以外の誰かに押し付けたり、なすりつけたりして、自分の心を軽くすることを指します。
こんな熟語があるくらい、責任逃れをしたい状況は多いということ。
責任が給料に反映しない
あなたがもらっている給料は、会社に求められた成果に応じて受け取っていますよね。
生み出す価値が大きいのであれば高いけど、価値が低ければ給料が低い。
責任が重い:給料が高い
責任が軽い:給料が低い
こういった図式にもなるのですが、こんな状況もあなたが怖いと思っている部分ではありませんか?
責任が重い:給料が低い
責任の重さ・大きさが給料へ何も反映されずに、ただただ無理をさせられている。(世の中間管理職がこんな状態)
仮に給料をもらえればモチベーションとしても上がりますが、責任だけもらっても、やっぱり納得できない。
そういった反発も、責任ある仕事がしたくないと感じる要因もありそうです。
責任ある仕事をしない状態にするには?
仕事のほとんどには責任が付きまといますが、それでも責任を回避する方法は存在し、これは逃げではなく、自分の心と体を守るためには必要な対応。
責任を持たされず、自分が働きやすい環境を作るための方法をまとめてみます。
何でも仕事を引き受けない(一旦考える)
職場に行って、仕事をしていれば、必ずチームや組織から「これをやってほしい」と相談を受けたり、依頼されるシーンがあります。
優しくてまじめなあなたは、気前よく引き受けてしまうかもしれませんが、その場ですぐに引き受けずに、一旦持ち帰ってください。
よくよく考えてみると、今の仕事をやりながら依頼された内容を対応すると、何かしら無理をすることになるかもしれません。
たとえば、どんどん仕事を受けてしまった場合、一つ一つは小さいけど、一気に仕事の責任である「納期」が多くなり、責任だらけで抜け出せなくなる可能性も。
すぐに引き受けずに、無理をしなくても対応可能なのか、または引き受けたことで芋づる式に別の仕事(責任)が入ってこないかを見極める必要があります。
自分のペースを保つ
責任ある仕事の多くは、時間も量も多くなり、品質だって求められてくる。
もし一つでも受けてしまった場合は、あなたが普段通りにできる仕事環境を壊してしまって、無理が必要になる場合も。
自分のペースを保てる状態を常に作ることで、仮に責任が重い仕事がすぐにきても対処できるようにしておきます。
どんな仕事にも責任は発生しますが、それを溜めこむのか、すぐに片付けられるのか。
これで責任の重さは段違いに変わってくるため、いつでもすぐに責任ある仕事が終わらせられる状態を作っておきましょう。
周りに協力者を増やす
1人で抱えきれない責任ある仕事が、突然舞い込んでくる可能性があります。
そうなった時のため、周りに協力者を作っておき、人間関係を良好にしておく。
すると、責任ある仕事がきてしまったとしても、頼れる誰かがいることで、責任に対する重さが軽くなったり、手伝ってもらい早く片付けられることで、責任に押しつぶされることもなくなります。
普段からの人間関係の良さが、結果的に自分を救ってくれることになる。
自分ではなく他者を上に立たせる
役職が上に上がればあがるほど、責任は比例して大きくなります。
これ以上、責任ある仕事を受けるのがしんどいと感じるのであれば、自分ではなく周りの誰かメンバーへ意識が向くように、他者を上に立たせる作戦も効果的。
あなたの昇進や昇給スピードは下がりますが、その分責任の軽さを手に入れて、心も体も健康な状態で仕事が続けられるようになります。
断る勇気をもつ
いつも頼みを聞いてくれる人は、どんどん頼まれてしまう、または頼む側が無自覚に責任の重い仕事を気軽にふってくる場合もあります。
常に引き受けるのではなく、時にはきちんと断る勇気も持ってもらう。
「あ、この人は断れる人なんだと」と認識されれば、気軽に仕事を回すのではなく、本当にあなたにやってもらうべき仕事なのか。
頼む前に考えて依頼を出してくれるようにもなる。
頼まれっぱなし、言われっぱなしをやめて、断れる人になりましょう。
最後に。
責任ある仕事はしたくない、怖いと思うのは誰だって同じですが、事前の経験などによっては、異常に怖がってしまう場合もあるかもしれません。
また、本当は断りたいのに断れなかったり、理不尽な責任を押し付けてくるようなヤバい職場であれば、せっかくあなたが頑張ったとしても、不必要な責任ある仕事がどんどん回されてくる場合も。
本当に今の職場にいていいのか、少しでも疑問を持つようであれば、職場環境を変えるしかないので、転職・転社を考えるキッカケだと思って、進んでもらうのもオススメです。