最近、仕事でミスばかりを繰り返したり、モチベーション的にも下がっている場合は、周りの目がすごく気になりませんか?
そんな悩みを同僚などに話すと「そんなことないよ」と言われつつも、被害妄想だと思われたとしても気になるものですよね。
とくに自分の昇給・昇進が進まないのに、周りばかりが評価されているなら尚更。
直接誰かへ聞きにくいなら、下記の簡易チェックを使ってみましょう。
自分では「仕事ができる人」と思ってたとしても、案外周りからの評価が低い場合もあって、自分と他人の評価は大きく違うことは、改めて意識してもらうのがいいかもしれません。著者:osugi
そもそも仕事ができない人とは?
「仕事ができない」って、実はすごく難しい言葉だなぁと思っています。
例)営業仕事ができない人とは
Aさんの定義:数字を取ってこれない人
Bさんの定義:日報などの報告制度が低い人
Cさんの定義:いつも深夜まで残業している人
仕事ができないとは、特定の対象を表すのではなく、人それぞれの価値観によっても変わってくる。
この前提を理解していないと、自分が思う「仕事ができない」と相手が思う「仕事ができない」にそもそも違いが生まれて、一生分かり合えませんし解決もできない。
性格・能力・身体による評価は間違い
「自分って仕事ができないんだろうか…」こう悩んでいる方の中には、こんな言葉を上司や同僚から言われたことがあるかもしれません。
「あなたは優柔不断だからミスするんだよ。」
「〇〇さんはできたのに、あなたはできないの?」
「体形も維持できないから仕事できないんじゃない?」
性格がこうだから、能力が不足してるから、身体などあなたの内面を引き合いに出されて、怒られたり注意されたりマウントを取られたり。
しかし、このどれも評価としてはまったく正しくなく、仕事のできるできないには関係ありません。
仕事は個人で動いているようで、必ず誰か複数人と連携しながら一緒に行うもの。
また、会社と同じ目標を目指しながら日々仕事をするなら、組織・仕組・制度など、むしろ仕事の仕方や関わる人との人間関係が大きく影響してきます。
あなたがもし、性格・能力・身体を引き合いに出された批判を受けて不安に思っているなら、気にしないでください。
原因はもっと別のところにあります。
それじゃ、仕事ができないとは?
確かに個人的なことが影響して仕事が進まない、成果がでない場合もありますが、全てを個人へ押し付けるのは間違っていると思っています。
1人1人顔も性格も体系も違うのと一緒で、やれること・やれないこと・好きなこと・嫌いなこと・得意なこと・苦手なことが違ってくる。
たとえば、
Aさんは文章を書くのが得意
Bさんは電話をするのが得意
もし、AさんがBさんに対して「文章もっと上手くなりなよ」と言っても、Bさんはそもそも苦手としており、得意なAさんが何か教えてくれたとしても、それはAさんだからこそできる方法を教えているに過ぎず、Bさんとしては理解できない・実践できない、単なる押し付け情報にしかなってない。
個人間でどうにかするのが仕事ではなく、会社としては誰か個人だけに頼る俗人的な進め方は危ないので、本来であれば仕組みとしてみんなが一定レベルの仕事ができる状態にしなくてはいけません。
それなのに個人に頼った仕事はそれだけで危険。(そもそも採用時点で超優秀な人が毎回入ってきてくれるわけじゃないので仕組が必要)
何が言いたいかと言えば…あなた自身が「仕事できない人」なのではなく、「会社として仕事ができる環境が作れていない」ということ。
この考えを元に、仕事ができない人にはどんな特徴があるのかチェックしてみましょう。
原因1:評価の高い人材の仕事方法をそのまま教え込まれている
あなたの周りになぜか評価が高くて、昇給・昇進を繰り返している人っていますよね。
同じ時期に入社したのに…後から入社してきたのに…気づいたら、いつの間にか自分の上司になっていた、こんなことも。
評価の高い人は、その人だからこそ、成果をあげられる方法を見つけられた、または会社のやり方に合ったからこそ、グングン伸びています。
合わない教え方による犠牲者が生まれている
評価の低い人は「仕事ができない」わけではなく、その人に合わない方法で教えられていたり、能力を発揮できない状態にさせられていることも多いです。
- 教える方が自分のやり方で無理やり教え込もうとしている
- 教えてもらう方の意見や感情を全て無視している
当然、人によって理解が早い内容もあれば、遅い内容もあります。
今、評価の高い人がたとえば別業界にいって、同じ仕事の仕方をすれば、きっと成果もでずにダメ人間扱いされてしまう場合だってある。
今の環境・知識だからこその状況に過ぎない
自分の仕事スタイルは、その環境だからこそ、または自分自身の経験や知識があるからこそ出来ることであって、他の人が真似しようとしても、または真似させようとしてもうまくいきません。
もし、自分だからこその方法で相手に教えても、同じように出来ないのは当たり前だと言えます。
あなたが「仕事できない」と思ってしまっているのは、あなたに合わない方法で教えられている影響がすごく大きい可能性も。
解決方法
あなた自身が納得していなかったり、たとえば教えてくれる人との信頼関係がなく、何を言われても信じられない場合もあるかもしれません。
そんな場合は、その方法が合わないと割り切って、あなただからこそ出来る方法を見つけていくのが一番。
進めやすい方法にアレンジしながら、自分なりの方法を見つけ出し、少しずつ成果を出していくのがオススメです。
会社内で、身勝手なことができない場合はフリーランス・副業マッチングサービス【Anycrew】などを使って、外部で試していくのも方法の一つ。
原因2:心理的安全性がない職場
少し今の職場を思い出して頂きたいのですが、あなたの職場はこんな状態ですか?
- お願ごとはすぐに聞き入れ実行してくれる
- 困ったことがあればすぐに報告や相談ができる
- 信頼できる人が上司になってくれている
- 陰口や悪口を誰からも聞かないし誰も言わない
- 無理やり仕事を押し付けてくる人はいない
他にもあるのですが…全部クリアしていないなら、心理的安全性と呼ばれる安心した職場環境になっていますが、2つ以上当てはまらないものがあれば、職場環境の悪化が見受けられます。
職場環境の悪さはパフォーマンスを落とす原因
たとえばタバコを吸いにいってなかなか戻ってこない人がいたり、いつも誰かとおしゃべりをして作業が進んでいない、こんな人もいたりしますよね。
自分から直接注意するのが難しい状況であれば、上司や上の人に報告・相談しますが、結果として何も対応してくれない。
私自身の経験から言えば、毎回パワハラが起きてて人材も定着していない特定部署があったので、改善の相談をしてみたものの、何も対応してくれなく失望した経験があります。
他にも、気軽に相談できなかったり、精神的なストレスを感じずにはいられない職場では、誰もがパフォーマンスを落としてしまう。
あなたの能力関係なく、確実に悪い状態が繰り返されています。
安全性を感じられない職場は無駄なコストがかかる
安心して仕事ができないと、みんな疑心暗鬼にもなる。
- 上司が逐一報告を求めてくるようになる
- 他人の成果を貶すような言葉が飛び交う
- 怒られないように無駄な根回しをする
- 退職者が続く
周りを信じられない環境だと、連絡・報告・相談・確認・作業など、一つ一つの仕事に対して余計な力も入り、時間もかかり、結果として成果を出すための時間が奪われてしまう状況になります。
あなたが「仕事できない」と感じているのは、あなた自身のせいではなく、心理的安全性を感じられない職場が原因かもしれません。
解決策
心理的安全性を向上し、維持するには、並大抵の努力では難しいと言えます。
そもそも、会社の昔からのルールが影響していたり、役職者などマネジメントする側の無能によって発生していることもある。
あなた自身がその職場がものすごく好きで、本当にどうにかしたいと考えているならいいですが、すでに心理的安全性がないのであればそんな気持ちはないかもしれませんので、部署移動や転職などを視野にいれて考えてもらうのが、一番の解決かもしれません。
それほど、職場の心理的安全性を向上・維持させるのは後からでは難しいのです。
原因3:会社の方針や仕事スタイルがアップデートされていない
2019年に始まった令和から、一気に世界的な情勢変化によって、私たちの仕事環境は大きく変わってきましたよね。
オフィス出社 → 在宅仕事(テレワーク・リモートワーク)
ハンコ → 電子印鑑
紙書類 → ペーパーレス
など、代表的なものを出しましたが、急激に仕事スタイルの変化がどの会社さんでも起きて、時代へ対応する目まぐるしい日が続いています。
常に新しいことを取り入れながら仕事をするのが前提となりましたが、中には旧態依然の仕事のやり方をずっと続けている会社さんもいる。
時代の乗り遅れが従業員へ重くのしかかっている
あなたが普段行っている仕事、実は無駄が多いと感じたことはありませんか?
- 毎回同じ情報を2個も3個も同じツールに入れている
- わざわざ人の手で仕分けをしている
- 出社で行き帰り2時間以上も使っている
とくに出社時間を無駄と感じてる方も多くて、今ではテレワーク・リモートワークがあるか、これが転職先を検討する一つの要素にもなっています。
自分たちが今まで使っていた時間に対する意識がガラリと時代と共に変わってきましたが、会社によっては「うちはまだいい」と判断を先延ばしにしていることもある。
周りはとっくにデジタル化を進めていたり、従業員のことを思って改善しているのに、自分の会社・職場はずっと昔ながらの仕事スタイルを守り通している。
仕事の仕方を変えてくれない上層部の責任は大きい
あなた含めて現場は疲弊しているのに、それを見ようともせず、ただ自分たちが楽をしたい、分からないことはしたくない。
そんな意識で凝り固まっている上層部のもとで働いていると、一向に仕事の仕方は平成またはそれ以前のまま。
無駄な仕事ばかりが増えて、結果として時間が圧迫され残業が続いてしまうような状況にもなります。
経営層の判断が遅い、または判断能力がないと、すべての負担は現場に来ます。
解決策
仕事内容、または業界によっては、仕事内容を変えられないこともあるかなとは思っています。
しかし、仕事の仕方については検討の余地が十分あるのに、そこに手を入れないようであれば、思考停止な経営層であるため、今後にも期待はできません。
本当はもっとあなた自身、仕事ができる人なのに、飼い殺し状態にされてしまっているため、今の会社だけで考えるのではなく、副業や転職なども視野に入れて頂くのがオススメです。
最後に。
結論としてはあなたが「仕事ができない」のではなく、「会社が仕事ができない」が正しい認識かなと思っています。
個人に頼った経営ではなく、会社として人材を本当に活かせる状態を作るのが本来の姿。
あなたが「仕事できない」と感じているのは、あなた自身のせいでない可能性の方が高いため、このページで3つのチェック内容をまとめてみました。
まじめな人ほど、ついつい自分のせいにしてしまいがちですが、そうではなく会社そのものが原因の可能性を知ってほしいと思い書いてみました。この情報が少しでもお役に立てられれば嬉しいです。著者:osugi