仕事では自分ばかりが大変な思いをしている。
自責の念が強いと「自分が悪いんだ…」そう思ってしまいがちですが、実はあなたが大変な状況になっている原因が他にある場合も。
その原因として多いのが、ズルい上司の存在。
頼りにしていた、いつも気にかけてくれた、だけど分からないように上司は楽をしているかもしれないので、そんな時に見分ける共通点をまとめてみました。
今たいへんなのは、あなたのせいじゃないかもしれません。そして、あなたはそんな上司のもとで働いていい人材ではないかもしれないので、ミイダスを使った市場価値診断で、本当の価値を確かめておくのもオススメ。著者:osugi
- 目次
- 発言の最後にマウントを入れてくる
- 現場の実情を上司の上席(周り)には違う内容で報告している
- 発言力があるからこその発言を繰り返す
- 外回りに行って直帰、朝は訪問予定からの出社
- 毎日予定がパンパンに入っている
- いつも資料作りで忙しそうにしている
- 最後に。
発言の最後にマウントを入れてくる
見分けにくさ:★☆☆
あからさまな事はせず、言葉使いも丁寧で、優しいのですが、発言の最後にこんな特徴はありませんか?
「前職何してた?私は前も部長してたんだけどね。」
「今後はミスしないように。やっぱり私が見てないとだめだね。」
「今月売上達成おめでと。私は君くらいの時は2倍売り上げたよ。」
共通するのは、
- 過去の実績を入れてくる
- 上の立場を示そうとしてくる
上下関係を分からせようと、上司が自分自身の立場を守ろうとする発言が入ってくる。
これのどこがズルい上司に繋がるかと言えば、だんだんと弱い人間、または上司がいないと何もできない感覚になり、上司の都合のいいように使われる関係性が出来てしまう。
特に会社という狭い世界の中においては、役職が社内の力関係を示すバロメーターにもなっているため、はっきりとその意識が埋め込まれると、細かい疑問も抱かなくなり、思考力が奪われてしまうんです。
あなたの仕事が大変な理由、知らず知らずのうちに上司がやるべき仕事を回されている可能性あり。
見分け方
見分け方は簡単で、あなたが上司と話していてイラっとしないかどうか。
自慢や虚勢は、意外と無意識で感じ取っており、感情的なモヤモヤが発生します。
もし、毎回上司と話してて「つらいな~」と感じているのであれば、自然とマウントを取ってくる上司だと判断してもいいかもしれません。
現場の実情を上司の上席(周り)には違う内容で報告している
見分けにくさ:★★★
私自身が実際に体験したことですが、昔の上司が現場で実際に起こっていることではなく、嘘の報告をし続けてたことが発覚。
あまりネガティブなことを報告したくないのは、気持ち的には分かるので、ちょっとした違いならよかったのですが、まるっきり実情と合っていない内容に変えて報告されてた…。
たとえば、現場を実際に回しているAさんがいて、上司の報告では上司自身が現場を回していると報告。
現場は直接、上席と話す機会も少ないので、この事実を確かめずらい状況です。
見分け方
報告内容がそもそも実情と違っているのであれば、こんな状況になっているはず。
あなた:評価は上がらず給料据え置き
上司 :評価は上がり給料UP
たとえあなたの方が仕事をバリバリこなし、実績も出しているのに、評価・給料が上がらないのであれば、給料査定や評価報告の際に、成果が盗まれている場合も。
おかしいと思ったら、直接上司のそのまた上の上司に一度、今までどのような報告が上がっているのか聞いてもらうのがお勧めです。
発言力があるからこその発言を繰り返す
見分けにくさ:★☆☆
社内の雰囲気としては、フラット(平等)だと言っているものの、やはり役職または社歴によって、発言のしやすさは変わってきます。
発言しやすい:役職が上、社歴が長い
発言しづらい:役職が下、社歴が短い
この暗黙の雰囲気は、どうしたって醸し出される。
たとえば社内で公然と怒っている人、文句を言っている人、嫌味を言っている人、このような方々は言える立場・環境だから、そんなことが言えるわけで、ある程度「言っても許される」と思っている方々。
あなたの上司が「怒りっぽい人なんだよね」と性格に難があるからと片付けていたこと、実は立場を利用して言える人だからこその発言だととらえることもできる。(ズルい!)
見分け方
見分け方は簡単で、上司が怒り・不平不満をすぐ口にしている場合は、立場を利用しています。
直接言わずとも、たとえば影ながら悪口を言っている場合も同じ。
外回りに行って直帰、朝は訪問予定からの出社
見分けにくさ:★★★
かなりズルい方法なのですが、お客様先への訪問をうまく活用して、楽をしている場合があります。
私の以前の上司がそうでした…。
- 朝は頻繁に訪問予定からの昼出社
- 夕方は外回りからの直帰
上司のスケジュールには、お客様名と訪問内容が入っているため、何も疑わなければ予定通りの訪問をしているはず。
発覚したのは、共通のお客様に対して訪問予定を入れていたので、気になりお客様へ聞いてみたら「訪問?何のこと?」と、そもそも空予定を入れていることが分かりました。
その日は何食わぬ顔で昼出社してきた上司ですが、それからは上司のスケジュールは一切信じないと決めたのです。
見分け方
見分け方はすごく難しいですが、訪問報告を詳しく書いてもらい、その後の進捗を追っていくのがいいかもしれません。
会社によって訪問時の報告フローは違うと思うのですが、報告内容とその後のプロジェクト進捗を確認すれば、乖離が見つかって空予定だと後からですが気づくこともできる。
毎日予定がパンパンに入っている
見分けにくさ:★★★
普段忙しそうにしている上司ですが、その忙しさは本当でしょうか。
たとえば普段使っているスケジュール管理ツールを見れば、上司の予定も確認できると思うんですが、予定の仮押さえや具体的な稼働が入っていない予定ばかり入っていませんか?
- 忙しさの演出
- 他の人から予定を入れられないように
特に、上司の稼働状況を知らない人から見れば「忙しそうだね」と思われて、ついつい遠慮が入ってしまいます。
上司からしたらあるかもわからない仮予定で、自分のスケジュールを守っている状態でもあり、そのしわ寄せはあなたに回ってきます。
見分け方
仮予定がびっしり入っていても、その予定と上司の行動を近場で確認できるなら、一致しているかあなた自身で確かめられます。
もし一致していなかったら、上司の上司へ伝えたり、何らかの対策はとれるので見極めは可能。
いつも資料作りで忙しそうにしている
見分けにくさ:★☆☆
上司は会社から「役職」を与えられた存在なので、そのポジションに該当する役割をこなします。
役割の一つに、周りへ状況・成果を報告する業務があり、資料作成が頻繁に入ってくる。
しかし、単純な報告をするための資料を一つ作るのに、あなたの上司は1日も2日も時間をかけていませんか?
大切な報告資料になるのは分かりますが、資料を作ることが目的ではなく、重要なポイントを他者へ伝えるための資料なので、無駄に制作時間がかかっては生産性が低い。
いつも資料作りで忙しそうにしている上司、それが仕事だと思って一生懸命やっていますが、実は楽をしていることにもなる。
見分け方
見分け方も簡単で、資料作りで1日の大半を過ごしているなら、楽をしている上司だと思っていいかなと思います。
目的と手段が入れ替わっている場合、本来やるべき仕事があなたや誰か別の人に回されて大変になっているのも、見分けポイント。
最後に。
ズルすぎる上司の特徴として、6つを書き出しましたが、実はこのほとんどが前の上司のことを思い出して書き出したもの。
当時は全然分かっておらず、むしろ「イイ人だな」「頼りになるな」と思っていましたが、だんだんとメッキが剝がれていき、最終的にはその上司から離れられるよう社内調整して、別の業務へ移った経緯があります。
解決方法も、これらの事実を確かめたうえで、上司のさらに上司へ直接話を聞いてもらい実現。
ずっとズルい上司の下にいる必要もないので、行動を起こせるなら、徐々に動いていくのがいいかもしれません。
ズルすぎる上司に気づいていない人は、改めて見分けるポイントとして、このページの情報を使ってもらえると嬉しいです。著者:osugi