会社を辞めるべきかどうか判断付かない時の7つのチェック

  • 更新 | 2022.07.20 公開
会社を辞めるべきかどうか判断付かない時の7つのチェック

「もう辞める!」と思った次の日は「まだ居てもいいかな」。

上司から怒られたり、だけどちょっとイイ事があると、まだ少し頑張れそうな気がする、こんな毎日の繰り返し。

だけど、このままいても給料も上がらず昇給も見込めない、楽しいと思えない仕事を続けていいのか、不安がどんどん大きくなる一方。

会社を辞めるべきかどうか、判断が付かない時のチェック項目をまとめました。

3度の転職をしてきた経験から、辞めるべき判断軸の参考にして頂けると嬉しいです。著者:osugi

会社を辞めるべきかの判断基準

どうしようもなく理不尽な仕打ちを受けたり、ヤバい職場ヤバい上司に囲まれていれば、辞めるべき判断は簡単です。

しかし、仕事環境もまぁまぁで、そこまで無理せず働けるものの、最近はつまらないと感じていたり、この先も今の会社にいていいのか不安に思うようになってきた。

辞めるべきか、それとも残って我慢すべきことに耐えればいいのか、まだ踏ん切りがついていない場合は、何かしら判断する指標があると便利ですよね。

3度の転職を行い、辞めてきた経験から判断軸をまとめてみました。

1. 残業をしたり休日まで対応したいと思えるか

判断
辞めることを考えたい:残業も休日対応も嫌だ
辞めない方がいい  :残業も休日対応をしてもいい

残業や休日など、プライベートな時間を削ってまで、本来は仕事なんてしたくありませんよね…誰だって自分の時間がほしいですし、心の平穏を保つためにも、自由に使える時間はほしい。

あなたの最近は、残業や休日なども仕事をしており、気が休まらない状態が続いていませんか?

自分の時間を仕事に使っていいと思えるか

誰かに強制されていたり、納期や目標達成のために、仕事を頑張る。

だけど「やらされている感」があると、自分の時間を削ってまでやっていることに、どんどん意識的・無意識的にも辛さを感じてきます。(なにやってんだろう…と)

そう思っていたら、またはそんな状況が続くようだと、先に心の限界を迎えてしまって、仕事すらできなくなる可能性だってあります。

あなたの時間を仕事に使っていいと思えないのであれば、今の仕事・会社が合わないのかもしれません。

会社だって日本だけでいっても数百万社あるのですから、辛いことを続けるよりも、会社を辞める判断をして、次に向かって動き出す方がオススメです。

2. 仕事が「やるべきこと」になっていないか

判断
辞めることを考えたい:やるべきこと
辞めない方がいい  :やりたいこと

毎日の仕事をこなし、求められた対応・成果を出すことで、私たちはお給料を受け取っています。

生活をするために、生きていくために、欲しいものを買うために、「やるべき」なのが仕事だと思っている。

義務感による仕事は続かない

仕事はもちろん続けないとお金はもらえないので、生活を整えるためにも、やっておきたいことです。

しかし、思考停止なのか、恐怖感なのか分かりませんが、いつしか仕事は「やるべき」こと、義務感で対応していませんか?

周りからの期待に応えようと、または課せられた目標に挑戦しようとして、無理に頑張っているから「すべき」だと思ってしまっているのかもしれません。

確かに生きていくためには、お金を稼ぐ仕事をする必要はあるのですが、義務感による仕事は窮屈さを生んでしまい、どんどん心が疲れて、仕事すらできなくなる場合もある。

3. 家族や友人に今いる会社を心から勧められるか

判断
辞めることを考えたい:勧められない
辞めない方がいい  :勧められる

お給料もたくさんもらっている、仲間にも恵まれている、そして何より仕事が楽しい。

それなのに、心から自分の会社を誰かに勧めたり、入ってもらいたいとは思えない。

心から思えないことは言えない

誰だって、嘘をつこうと思えばできます。

しかし、それが自分にとっての大切な人だった場合、騙してまで何かを勧めることはしません。

あなたが今の会社を勧められない場合、どんなに仕事が楽しくても、待遇が良くても、心からの信頼や喜びを感じられていないと言えます。

条件で職場を決めることも一つの方法ですが、結果として心が向くものとは逆方向に進んでいるため、苦しくなっていくだけです。

4. 「嬉しい」より「辛い」が口癖になっていないか

判断
辞めることを考えたい:嬉しいことが多い
辞めない方がいい  :辛いことが多い

気を付けていたとしても、あなたの心は正直です。

どんなに隠しても、バレないようにしても、言葉の一つ一つに、辛さがにじみ出てくる。

言葉は心の叫び

私たちが何気なく話している言葉、自然に出てきているように思っても、実は全ての言葉は「心のフィルター」を通して吐き出されています。

そのため、ポジティブならプラスを感じる言葉となり、ネガティブならマイナスを感じる言葉が出てくる。

あなたが最近、口癖のように発している言葉は何ですか?

もし、ネガティブな要素を含んだ言葉ばかりが出てきているなら、心の限界を示すサインの可能性があります。

5. 会社が自分の居場所だと感じられているか

判断
辞めることを考えたい:自分の居場所を感じない
辞めない方がいい  :居場所があると感じる

周りにたくさん従業員さんがいても、チームを組んでいても、上司が常に付き添ってくれていても、会社に行きたくないと思うことはありますよね。

ここに居ていいのか?そんな漠然として不安も感じるようになってきたら、あなたの心が迷子になっている可能性があります。

居場所が見つからない

ミスが続いてしまったり、先輩や上司に意地悪されると、感情が一気に高ぶって「もうこんな会社辞めてやる!」と投げ出したい時もありますが、帰って寝て翌日になったら、そんなことはケロッと忘れてしまう。

それならいいのですが、いつまで経っても会社に慣れず、人にも慣れず、自分が本当にここに居ていいのかすら疑わしく思ってきたら、会社があなたの居場所になれていない。

常に不安を感じて、心が落ち着かない状態が続くため、ミスが続いたりトラブルが起こったりと、仕事の不調が続いてしまいます。

居場所がないと感じるのであれば、そこはあなたがいるべき会社ではないのかもしれません。

6. 仕事内容よりも給料の低さに目がいっていないか

判断
辞めることを考えたい:給料が低すぎると感じる
辞めない方がいい  :仕事内容が楽しい

なんでこんなに仕事をしているのに、給料が上がらないのか。

その会社で仕事をする意味よりも、自分がやったことに対する成果の低さばかりが気になってしまう。

仕事の楽しみよりもお金が気になる

お金は大事、稼ぐことは大事、儲けることは大事、何も意地汚くありません。

働いた分、または成果を上げた分は、しっかりと給料といった形で還元されると不安は感じないのですが、そこのバランスが崩れると一気に会社への不満となる。

仕事をする意味は1人1人違いますが、1日8時間、私たちは人生の多くを仕事に費やしているため、給料以外も充実しないと、やっていけない精神状態になりやすい。

それなのに給料の不安ばかりを感じる会社では、今後もその不安は消えることはないため、不満・不信が高まっていき、結局は辞める選択肢になる確率が高いと言えます。

7. 職場の雰囲気は好きだけど上司だけ嫌っていないか

判断
辞めることを考えたい:職場も上司もムカつく
辞めない方がいい  :職場も上司もいい関係

チームとしても働きやすくみんなが助けてくれる。

だけど、上司だけがどうしても好きになれない。

上司への不信感が限界突破

仕事も楽しい、職場の雰囲気も悪くない、過ごしやすい環境ではあるものの、上司が話しかけに来た時点で一気に沸点が高まる。

イライラしたり、一言しゃべるだけでも時間がもったいないとも感じてしまう。

生理的に無理だったり、嫌味な上司であれば、付き合いたくないのですが、上司だからこそ仕事で必ず接点が生まれてしまいます。

上司が嫌いなだけ…なら別に退職・転職・転社を勧めることはしませんが、それも上司の入れ替わりが発生する可能性があればの話。

ずっと同じポジションに居続け辞めずにいる上司であれば、この先も状況が改善するキッカケはありません。

我慢するのか、自分からもっといい環境を目指すのか、そのタイミングだと言えます。

なんで辞めるべきか判断できないのか?

7つの判断基準(チェック項目)をまとめてみましたが、これはあくまでも基準の一つに過ぎません。

どうしても、人それぞれ価値観が違い、状況も違うのでそりゃ迷うのは当然のことだと思います。

たとえば友人に「上司がパワハラで~」と話したら「そんな会社辞めた方がいいよ」と言われても、いやちょっと迷っているんだよねと回答をしてしまう。

その会社にかけてきた時間、または上司や先輩に良くしてもらった経験、仕事が楽しいと思っていた時間など、思い入れはその人にしかわからないので、どうしても判断が鈍ってしまう。

思い出と不安の板挟み

今後のことを考えれば、職場を変えて進んだ方が心も体も元気で進めるのに、いい思い出や嬉しい思い出が多いと、どうしても非情になり切れない。

自分が辞めたらあの人が困るのではないか、上司が悲しむのではないか。

他にも次の職場でやっていけるのか、自分のスキルは他でも通用するのか。

そういった不安が先立ってしまうと、さらに判断が鈍っていきます。

辞めたいと思ったキッカケを思い出す

突発的に「辞めたい!」と思うことは誰だってありますが、勢いに任せた転職・転社は失敗する可能性も秘めています。

そのため、本当に辞めていいのかを考えるために、まずは冷静になって「辞めたい」と感じた出来事を思い返してみたり、今の会社に居続けることのメリット・デメリットを書き出してみる。

まだふわふわと判断基準が明確ではないからこそ、辞めた方がいい?辞めない方がいい?と迷うので、自分の状況を可視化することから始めてみるのがオススメです。

そうすると、辞めるべきかの判断基準に当てはまるものが出てきたり、違う会社にいった方がいいと強い気持ちを持って判断できるようにもなる。

今のまま心がグラついていると、仕事のミスも増えてしまったり、集中できずにスピードも遅くなる場合もあるので、まずはあなた自身の辞めたい気持ちを書き出して、一つ一つひも解いていくと、この先の進み方が見えてくるのではないでしょうか。

道が見えたときに、転職・転社となればそれを選び、まだ居た方がいいなら辞めずに残って続ける。

誰かに選ばされるより、自分で選んだ方が納得感があって、また頑張れると思います。

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