会社を「辞めそうな人」の特徴あるある

  • 更新 | 2022.07.17 公開
会社を「辞めそうな人」の特徴あるある

「あれ、なんかあの人って辞めそうな雰囲気出してるな。」

本人は隠しているつもりでも、辞める意思を高めた人は、普段と違う行動・言動を出してきます。

それに気づく人は気づきますが、気にしない人は気にせず過ごすので、退職報告を受けて初めて「え、辞めちゃうの!?」とあたふたする。

できれば事前に気づいて、フォローしたり悩みを聞いてあげたいですが、退職しそうな人の兆候・前兆はなかなか分からないものです。

私自身が会社勤めを15年以上してきた中から、会社を辞めそうな人の行動・言動をまとめて、あるあるを書き出してみました。そして辞めたい気持ちが少しでもあれば、ミイダスを使った市場価値診断がオススメです。著者:osugi

会社を辞めそうな人の行動・言動

会社を辞める人は、分かりにくいと思われがちですが、必ず何かしらのサインは発しているものです。

それを気づけるのか、気づけないのかは、こちら次第。

今まで辞めてしまった方を見てきた中で、特徴的な前兆をまとめていきます。

行動変容

急な休みや半休を取り出す

一番分かりやすいのは、面接・面談の時間を確保しようと、急な休みや半休が増えること。今までの業務やスケジュール感で仕事を進めれば、休みなどは特に必要ないのですが、自分の都合よりも転職・転社先の会社の都合に合わせて動くようになるので、急な時間確保が必要になってきます。通常業務をしていたら、その時間が確保できないため、休みや半休、または残業せずに定時後のすぐ帰宅が増えていく。分かりやすい特徴なのに、ここで「変だな」と思うのか、何も気にしないのかによって大きくフォロータイミングを逃すことになるので、一番気づいておきたい行動です。

いつもと違った服装をしてくる

これも急な休み・半休に続く話ですが、たとえば半休とセットで、服装が少しよそ行きのキッチリした服装になっていたら、いつもと違った場所に行ってきた、またはこれから行こうとしているサインです。遅刻+キッチリした服装も同じことで、少しでも相手企業に対して清潔感や信頼感を与えようと、見た目を整えようとする気持ちから、服装が変わっていく。今までTシャツだったのがいきなりワイシャツになったり、女性ならスカートだったのがパンツスタイルになったりと、見た目からの行動変化からも辞めそうな人が分かります。

意見を出していた人が急に何も発言しなくなる

いつも仕事に関わる意見を言っていた、上司やメンバーにもアドバイスも行っていた。それが突然、沈黙を通すようになったら、気持ちの糸が切れてしまった可能性もあります。たぶん、今まで孤軍奮闘で頑張ってきたのに、周りの協力が得られなかったり、思った成果が出せないことが続くと「何やってたんだろう…」と振り返って、急激にモチベーションが下がっていく。発言する意味を見失って、会社への居場所も感じなくなり、退職へと動き出している変化とみるポイントです。

その人が好きな話題なのに話にのってこなくなる

誰だって、自分が興味関心を持っていたり、知識があるからこそ会話できる内容に関して、ついつい口をはさみたくなりませんか?特に、趣味にしていることだったり、青春をささげてきた思い入れのある事柄については、その想いや気持ちを共有したくなるので、話したくなる。そんな毎日だったのに、いつしかその人が好きな話題なのに、話に絡んでこなくなったら、きっと何か悪いことが起きているサインだと思った方がいいです。好きな話題なのに入りたくない、会話に入れないくらい忙しい、入る気力すらない…状況は色々考えられますが、その人の気持ちや状況に大きな変化が起こっているのは間違いない。

時間のかかる仕事を引き受けなくなる

辞める決意を持つと、辞めることを第一優先にして行動するようになるので、手離れが悪い仕事を引き受けなくなる。長期的なプロジェクトだったり、ずっとお客様の対応をしないといけない仕事は、対応し続けると「辞める」という第一優先目標が叶えられなくなるので、気持ちにも心にもブレーキがかかるのです。他にも、途中で抜けると一緒に動く人への迷惑も考えて、最初から関わらないようにする配慮でもあります。仕事への拒否の姿勢が見られだしたら、内心退職を考えているか、もうすでに動き出している可能性が高い。

引継ぎや仕事を分散しだす

いつもその人だけが受けていたものや、属人化している仕事に関しては、どんどん周りに振ったり引継ぎや分散をしだす。まずは自分の仕事に余裕を持てなければ、転職・転社は難しいので、気持ちも行動も軽くなるように動いていきます。とくに引継ぎや移譲などが多くなっているなら、その人はすでに退職の意向を固めている。

1on1(個人面談)で覇気のない返事を繰り返す

上司と部下の関係性を作っていく意識がある会社においては、1on1(個人面談)が定期的にあると思いますが、その場で覇気のない返事を繰り返したり、心ここにあらずだと、上司との会話の必要性を感じていない可能性も。すでに退職へと動いているため、上司と会話する1分1秒がムダに感じて、ホンネを言えば「早く終わらないかな~」と思っている。また、どうせ離れるのだから、腹を割って話す必要もないし、これ以上自分のことを相手に話すのすら嫌だと思っていると、回答も返事も淡泊になっていきます。そこで気づければいいですが、「生意気だな」とかネガティブな感情しか読み取れない上司は、部下が辞めていくのを防げない典型的な上司かもしれません。

上司へ反論しなくなる

今までは、反論や噛みついてきたり、生意気なことも言いつつ、しっかりと発言してきた人が、突然人が変わったようにおとなしくなる。これは危険な兆候で、すでに会社にいる意味を見出せず、気持ちは次の会社へ移っている状態です。反論されているのはまだ、何かを良くしようと思っている、自分の意見とは違うからこそ、会話を通してズレを無くしたり健全な関係性を築こうとしてくれているのですが、それが無くなったということは意味を見出せなくなった可能性も。

極力周りとの会話を控えるようになる

会社を辞めたい人がなぜ、その行動を起こすようになったのかは、色々な理由がある。許容できないようなことが起きたり、積もり積もって我慢の限界を突破してしまった場合も考えられる。どんな理由にしろ、辞めたいと思った方の行動パターンは大きく分けて2つで、周りに辞める意思を伝えるか、まったく伝えずにこっそりと行動を起こして転職先を決めるかのどちらか。まったく伝えずにこっそりと進めたい方にしたら、何かの拍子に転職活動をしていることがバレるとやっかいだと感じるため、極力バレないよう話さないようになる。バレることでボーナスがカットされたり、上司との煩わしい面談が入ったりと、障害が増えることを嫌って、何も話さないようになります。

高が外れて周りとのトラブルが増えていく

もうこんな会社辞めてやる!と、緊張や我慢の糸が切れて、何も怖くない無双状態。いきなりトラブルが増えたり、言い合いをしたりして、周りとの関係性がどんどん悪くなっていく人もいます。結局は居場所がなくなり、転職先が決まらない状態だったとしても、先に辞めてしまう方も。

言動変容

自分が今後いない前提の話し方をしてくる

簡単に一言で言えば「身を引いていく」ことが分かる言動が多くなる。たとえば「次やる人はこれに注意した方がいいかもね」など、自分が次もやる、ではなくて、自分以外の誰かがやる前提の発言となっていく。この違和感に気づけるか、気づけないかで、フォローのタイミングが大きく変わってきます。すでに一線を引いてしまっている場合は、あとで何をフォローしても退職しか見えていないため、何も聞き入れてもらえない。身を引くような発言に気づいたら、ぜひすぐに気づいてあげてほしいです。

ネガティブな発言が増えていく

何も悪くないのに謝ることが増えたり、「~できない」「~無理だ」などネガティブな発言が増えていく。誰もが普段からポジティブ一択ではいられないので、ネガティブ発言も日常の一コマではあるものの、ネガティブ発言が続くのであれば、気持ちが上がらず落ちて這い上がれていない状態。単発なのか継続なのか、ネガティブ発言を注意して観察すると、その違いが分かります。辞めていく人の大半は、ネガティブ発言が継続する状況が多い。(私の経験上)

特定の「人」ではなく「会社」への愚痴が増えていく

転職・転社を考えるキッカケは、給料?待遇?そんな見え透いたものではなく、みんなホンネは人間関係の部分が嫌になって辞めていく。同僚・先輩・上司が嫌になって、最初は「辞めたいな」くらいの気持ちだったのに、そんな人たちを放置している会社側にだんだんと負の意識が向けられるようになります。〇〇さんが嫌~から会社が嫌~になるのは、辞める人の特徴的な思考の一つ。結局は、何もしてくれない会社に愛想をつかし、不信になり、そんな会社にいたくない気持ちが高まり、退職行動へと変化していきます。

他者変容

噂がまわってくる

会社を辞めたい人は、普段から人や会社に対する不平不満が漏れてしまいがち。まったく何も言わずにこっそり進める人もいますが、そんな不安をずっと自分の中だけにとどめておける人は多くなく、話してしまうことで楽になりたい衝動に駆られる。少なからず、誰かに話してしまい、そんな噂話がちらほら出てくるので、煙のないところに火は立たない。

会社を辞めそうな人の行動はみんな同じ

会社を辞めそうな人が分からない…気づかない…とよく言われますが、それはその人のことをよく見ていないだけで、必ず何かしらの行動・発言の変化が起きています。

もっと分かりやすく言えば、辞める決意を決めた人は、自分がいない前提で全て進めようとする。

今ではなく、もう先を見ているんですよね…。

今の会社に居続けることを避けたいあまり、行動もどんどん促進していく。

気づいた時点ではもう遅くて、あらかた転職・退社の活動終了時に辞めることが発覚、なんてことが多いのがあるあるです。

最後に。

会社を辞めたい人は、仕事をどうにかするより、辞めたい意識の方が強くなるので、行動・言動にも出てきます。(本人の意識とは違ってバレてしまう)

そして上司が一番に気づいてフォローしてあげることで「まだ頑張ろうかなと」と思い直せもらえればいいですが、正直そんなシーンは滅多にない。

上司こそ全然気づいてないのがデフォルトなのかなと。

何かが嫌になって辞めていくと思うので、引き留めるのは難しいとしても、少しでも話を聞いてあげるときっとその人の心が軽くなって救われる部分があると思います。

この「辞めそうな人のあるある」をまとめた記事を見て頂き、少しでもそんな予兆を感じた人を知っているなら、ぜひ声をかけてみてください。

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