「会社を辞めたい!」
そう思ったら、さっそく転職サイトへ登録して面談・面接を繰り返していきますが、自分では気づかれていないと思っても、実は周りにはバレバレの状況。
同僚・部下・先輩であれば、まだ気持ちを分かってくれることもありますが、たとえば上司・会社(社長や人事)にそのことがバレてしまったら、不利になるのはあなた自身。
転職活動がバレてしまった場合、そして何が要因・原因となってバレてしまうのか、転職3回を経験してきたことを振り返ってまとめてみました。著者:osugi
転職活動がバレると、どうなるのか?
ぼく自身も含めて、社会人経験15年以上を振り返ってみれば、みんな転職活動は、こっそり始めていることが多かったです。
だって、バレたら引き留めにあったり、社内の待遇が悪くなることが目に見えている…。
しかし、自分では周りに気づかれていないと思っていても、気づいてバレて、面倒な事態に巻き込まれている方も。
実際に転職活動がバレてしまった場合はどうなるのか。
① 上司との面談が繰り返される
当然上司は、あなたのことを手放したくないので、辞めようとしている原因をどんどん聞き出そうとします。
聞き出しながら原因を解決、または潰していき、あなたが会社にいてもらえるような環境作りをしようとする。
この話だけなら待遇がよくなる、見直されると、ポジティブな意見としてとらえることもできますが、改めて考えてみてください。
「辞める!」もしくは「辞めたい!」と言わなければ、あなたの仕事状況や身の回りを改善してくれない上司・会社にいても未来はない。
だからこそバレてからの面談は、あなたにとってよくない状況になると言えます。
② 仕事量が減らされる
辞めると分かったのであれば、大きな案件、大事な仕事を任せてもらえなくなります。
たとえば、単純作業などあなたがやらなくていいことをやらされる。
転職前に、スキルアップやキャリア形成の道を閉ざされてしまう可能性も。
会社としては、いつ辞めてもらってもいいような状態に持っていこうとするため、仕事量を減らしにかかりますが、次の転職先で不利になることも考えられるため、バレることは不利益を生む場合もあります。
③ ボーナスが減らされる
これが一番キツイ…。
実際にぼくの身の回りで起こったことですが、転職とボーナス時期が被った人の中には、ボーナス半減を食らってしまった方もいました。
賢い人は、きちんとボーナスを満額受け取ってから退職届を出して去っていきますが、先にバレてしまうことで金額を減らされる。
会社の考え方にもよりますが、ボーナスを今までの対価として払ってくれるとこならいいけど、今までの対価+これからへの期待として払っているような会社であれば、転職・退職するなら期待の部分が無くなるので、金額を下げる。
これからも頑張ってもらえるわけではないので、支払う道理もないよね、っていう考え方です。
だからこそバレた時の不利益が甚大ではない…。
転職活動がバレやすい行動
バレると何の得にもならない転職活動ですが、思った以上にバレやすい行動をみんながしています。
ぼくが今、同じ会社で10年以上在籍していますが「あ、この人辞めるな」と思った方の大半が、そのあと辞めていったので自称「辞める人が分かる人」と思ってます。
些細な変化から感づく人は、社内に必ず存在しているため、どんな行動でバレやすいのか確認頂くのもオススメ。
服装の変化
ものすごく分かりやすい、むしろ「転職活動しています」と言っているような行動があります。
それは服装の変化。
今はリモートによるweb面接があるので、直接会社へ訪問しないで転職活動を進めることもできますが、最終面接や場合によっては「人」を見たいと感じるので、訪問を要請してくることもある。
そうなると必然的に、直接伺う必要が出てくるので、自分の印象が悪くならないように、面談・面接官と会っても大丈夫だと思える服装でいきます。
本人はムダな面接はしたくない、少なからず意気込んだり勝負をかけにいくので、服装もそれに合わせて変わってくる。
どんな変化でバレるのか?
今まで:ラフな服装
活動中:キッチリした服装
男性だとTシャツがポロシャツに、女性ならひらひらスカートがスラックスになったりと、清潔感・できる風な服装になります。
普段から色んな着回しを楽しんでいる方なら、コーデを変えることに違和感を感じさせませんが、そうでなければ服装の変化=心境の変化=行動の変化となって、周りにバレてしまう。
転職活動をしていることがバレる一番の原因は服装の変化です。
休暇取得の変化
休暇の取り方は、転職活動していることを、周りに悟られてしまう原因の一つ。
通常であれば週5日が仕事をする日としてスケジューリングされていますが、急な休暇申請は何か変化を知らせる合図にもなっている。
たとえば半休が多くなったり、残業せずにすぐ帰るのも同じことです。
そこに加えて、予定になかった、または聞いていなかった休暇申請を突然出してくる場合は、転職活動の確率が高い。
なぜ休暇申請で転職活動がバレるのか?
有給があれば、それをいつ使おうが本人の権利なのでいいのですが、やはり休暇申請の仕方でバレてしまう。
それもそのはず、転職活動を行っていれば、自分の都合ではなく、転職希望先の企業に合わせて時間を作っていく必要があるため、急な時間確保が必要になってくる。
だからこそ、予定していなかった休暇申請が出されたり続いて、それがキッカケとなって社内へ行動変化による転職活動を悟られてしまうのです。
非情に賢い人はリモートワークを活用した転職活動をする
バレやすい休暇申請をしたくないのであれば、リモート面接&リモートワークの合わせ技を使います。
在宅仕事であれば、いつリモート面接になっても対応ができるため、賢い人ほどバレにくい行動をとろうとしています。
業務内容の変化
仕事をしていれば、ある程度似ているような業務内容を繰り返していきます。
一定の作業フローがあって、その一部を任される、または指示を出したり、新たな業務フローを作っていく場合もある。
しかしながら、転職活動を意識しだした人、またはすでに活動をしている方は、転職活動に対する時間確保がもっとも優先されるため、こんな変化が起きてきます。
仕事に時間をかけなくなる
転職活動は、それはもう大変なエネルギーを消費するので、いつも通りの仕事をしながら進めていくのは非常にしんどいもの。
そのためか、ちょっとでも今の仕事を楽にしようとして、対応する業務内容に変化が起きてきます。
- 複雑ではなく単純な仕事を好むようになる
- 手持ちの仕事を少なくするため分散する
- やっているフリをするようになる
自分はもう抜ける人間だと意識が強まると、今の業務に身が入らなくなって、無理をしなくなっていく。
今までは100%または120%かけて頑張ってきたものを、80%や50%くらいまで落として、無理をせずこなせる仕事を選ぶようになっていきます。
これまでの仕事量・難易度よりも、低い業務を好むようになってきた人は、心境の変化を見抜かれて転職活動がバレやすくなります。
言動の変化
普段私たちが言葉にすることの多くは、自分の状況・心境と密接にかかわっている言葉が発せられています。
たとえば、ちょっと仕事やプライベートで悲しい出来ことがあればネガティブを含んだ言葉がでてきやすい。
これは、今その時の感情フィルターを通って言葉が出てくるため、感情にマイナスを帯びていれば、マイナスを含んだ発言になるからです。
なぜマイナス発言により転職活動がバレるのか?
あまりマイナス発言と転職活動に関連性を感じる方が少ないと思いますが、実はめちゃくちゃ密接に関わっています。
たとえば、組織内でマイナス発言を繰り返す人の多くは、日ごろからうっぷんや不満を溜めこんでいる状態。
仕事がうまくいかない、上司・部下・同僚とうまくいかない、今の給料に満足してない…など、常にマイナス感情を発生させる状況が続いています。
転職のキッカケになることの多くは、仕事・人・環境に対する不満からであり、マイナス発言は転職活動の予備軍として認識されやすい。
あなたも経験があると思いますが、辞めていく方の多くは何かしら会社の不満を口にしていませんでしたか?
マイナス発言が多くなる方は、転職へ意識が向きやすくなるため、活動している、または活動中だと悟られやすいのです。
人間関係の変化
普段仲がよかった同僚が、いつからかよそよそしくなってきた。
他にも、いつも元気な部下・後輩が、急に元気がなくなったり、話そうとしなくなってきたのは、何か心境の変化があったから。
人間関係の変化は、転職活動をしている合図の可能性もあります。
心境の変化で関係値も変化してくる
たとえばあなたが、会社を辞めようと思って相談できる人がいればいいですが、そうではなかった場合どうしますか?
冒頭にも書いたように、転職活動がバレることの不利益は非常に大きいので、出来ることならこっそりと転職先を決めて、そして自分の状況が悪くならない状態で辞めたい。
我慢できずに誰かへ話してしまった…それを「内緒にしてね」と言ったとしても、一度言えば人の口に戸は立てられないので、いつからか噂として、または感のいい人は気づいて噂が立ってしまう場合も。
そうなると、自分の状況を守るためにも、誰にも話さないよう意識されるため、周りとの距離感が遠くなったり壁が作られたり、人間関係に対する変化も起きてくる。
大きな変化ではないけど、転職活動をしている人は以前と違う心境になっています。
SNSの変化
今の時代であれば、SNSの変化でも感づかれてしまいます。
普段から楽しそうな、ポジティブ投稿していた方が、急に投稿を休んだり、愚痴やマイナス発言を含んだ投稿が多くなってきた場合、何かしらの心境変化があったとみるべき。
「言語の変化」のところでも書いたのですが、人間誰もが感情にしたがってそのまま言葉を発しています。
マイナス発言が多くなれば、心にはマイナス感情が渦巻いており、一過性であればいいですが続く場合は仕事・プライベートに影響を及ぼしても不思議ではありません。
うまくいかないことは続くもので、負の感情が可視化されている方は、転職・退職予備軍として、周りからも認知されてしまいます。
実際に転職活動をしようと思ったら、さらに行動にも出てきてしまうので、なおさらバレやすくなってしまう。
転社・転職サイトの利用ミス
意外と気づきにくいのは、転社・転職サイトによる利用ミス。
利用ミスと表現しましたが、ここからバレるのはかなり確率としては低いものの、絶対ではありません。
多くの転職サイトでは、求職者が今いる会社に活動がバレないような仕組み・配慮をしてくれているため、そこから直接自分の会社にバレることはないです。
しかし、こんなケースでバレてしまうことも。
登録情報によって気づかれてしまう
転職サイトの中には、自分のプロフィールを入れたり、口コミを書いてりするケースが多いです。
たとえばプロフィールの中に、今所属している会社と、どんな仕事をしているのか書いてあったり、口コミとして書いた内容の中に、社内の人間であれば誰が書いたか分かるような内容を書いてしまった場合。
社内の人事や採用に携わる人間、上司・社長・チームメンバーなどが目にした時に、求職者の名前は直接見れなかったとしても、その内容からあなたの存在にたどり着かれてしまうこともある。
確率としては低いものの、あなたを特定できてしまえる情報を、転職サイトに書いたことでバレてしまう可能性があることは認識しておかないといけません。
転職活動がバレないようにするには?
転職活動がバレるタイミングは、あなたが思っている以上にたくさん存在しています。
- 服装の変化
- 休暇取得の変化
- 業務内容の変化
- 言動の変化
- 人間関係の変化
- SNSの変化
これらのどれもが、あなたと転職活動を結びつける情報となってしまう。
こっそり進めたいとしても、どこで誰に感づかれてしまうか分からないため、結論としてはいずれバレてしまう可能性はあるということ。
それでもバレずに進めたいのであれば、あなた自身があまり動かない状態で転職活動を進めるのが効果的です。
下記は昔から多くの人に使われてきた、マイナビエージェントさん。
エージェント利用は、あなた自身が転職活動を直接進めるのではなく、エージェントが代わりにあなたを売り込んで進めてくれるため、時間の多くを奪われずに転職活動が進められる。
もちろん、誰かにお願いするのではなく、人生の中で大切なことの一つなので、全て自分で選び進めていくのもいいですが、状況的に考えて時間もなければ、自分の売り込みも難しい場合、エージェント利用は強力な味方になってくれます。
転職サイトと合わせて、エージェントを間に入れた転職活動で、社内バレを防ぐのもオススメです。