辞めたいな、と思った翌日には、まだ居てもいいかな。
仕事をしていると、正直こんな気持ちの繰り返し。
しかし、中には気持ちが下がりっぱなしで、本当に転職や職場を変えた方がいい症状が出てしまっている方もいます。
今まで15年以上の社会人経験の中で、辛そうに仕事をして、結果的に転職の道を選んだ方々の特徴を書き出してみました。
もし、あなたがこの特徴に何個も当てはまっている場合、精神・肉体のどちらか壊してしまう一歩手前かもしれません。しかし、すぐ辞めるのが怖い場合は、ミイダスなどで市場価値の診断をしておくのがオススメ。著者:osugi
- 目次
- 転職を考えた方がいい人とは?
- 特徴1:何も悪くないのに謝ることが日常になる
- 特徴2:大丈夫?と聞かれて大丈夫と答えてしまう
- 特徴3:何度も改善を申し出たのに何も変えてもらえなかった
- 特徴4:決められない上司の元で働いている
- 特徴5:理不尽な上司のもとですべてを否定される
- 特徴6:上司や会社の都合で目標が決められている
- 特徴7:同僚や会社の成功を喜べない
- 特徴8:一刻も早く帰りたいと思い時計ばかりを見る
- 特徴9:考えたくないのにプライベートな時間も不安で仕事を考えてしまう
- 特徴10:「これが会社の文化だから」とあきらめの境地に達している
- 特徴11:何をするにも迷惑をかけていると感じてしまっている
- 特徴12:目の前のことばかりで先のことまで考えられなくなっている
- 特徴13:気持ちにブレーキがかかって本気になれない
- 最後に。
転職を考えた方がいい人とは?
目標達成ができずに怒られたり、求められていることが高すぎて自分では到達するのが難しいと思うことが多かったり。
自分の希望・気持ち・スキルよりも、会社の都合に無理やり合わせられて、働かせられている人もいます。
お給料のために…頑張っている同僚のために…など、働かないといけない理由がいくつもあると、辞めるなんて考えすら、考えてはいけないと思ってしまう。
しかし、どこかで無理をして、精神的なストレスを抱えてしまい、溜めこみすぎたストレスのせいで体にも影響が出てきてしまった。
結果として、その後働けなくなってしまう方もいます。
もし、お金を稼がないといけない人であれば、心と体への悪影響のせいで、働けなくなってしまったら本末転倒です。
下記に書くことは、今まで心や体を壊す一歩手前、または壊れていたと思われる人の特徴を集めたものなので、あなたに当てはまる項目があれば、転職を考えて頂く方がいいかもしれません。
特徴1:何も悪くないのに謝ることが日常になる
これは同い年の同僚(エンジニア)に起きたこと。
私の会社は日報を送る習慣があるので、終業時には1日の仕事内容や学んだこと・感想などを書いて送信しているのですが、いつからか同僚のAさんが「すみませんが~」「申し訳ないのですが~」と必ず謝る文章を入れていることに気づきました。
Aさんとは部署も違うので、普段からの様子を見れてないためすぐ変化にも気づけず…。
心配になり直接聞いてみたら「先々週から飯も喉を通らなくなった」と、心への負担が大きすぎて、すでに退職の意向を決めていたあとでした。
確かにAさんにばかり仕事が回され、大変なのが分かっているのにもかかわらず、会社は人員補充もしない。
いつも夜遅くまで一人で対応していたり、時には突然サーバートラブルがあって深夜や休日対応を求められたりして、優しくまじめなAさんは対応してくれていた。
案件の難易度も上がってきているのに、ずっと一人で対応していた凄腕ですが、もう気持ちの糸が切れて、次を目指していることを知りました。
普段からネガティブなことを言わない人だったのに、もう気持ちがどうしようもなく落ちてしまい、ネガティブから這い上がれなくなってしまったんだと思います。
今は絶賛、転職活動らしく、いいところが見つかることを願うばかりです。
特徴2:大丈夫?と聞かれて大丈夫と答えてしまう
これは、他部署と混合チームで動いていた時のSさんのこと。
社内のいくつかの部署から人員が招集されて、一つのプロジェクトを進めるチームが結成されました。
Sさんはその中の一人で、優しくまじめで周りが頑張っているからこそ、自分も「やらなければ」と強い気持ちを持っていた方でした。
しかし、業界未経験だったり前提の知識がない中、毎日たくさんのお客様との商談に向き合いながら、一つ一つを丁寧に対応されていましたが、何か様子がちょっとずつおかしくなっていった。
話を聞くと、エネルギードリンクが欠かせなくなり、家に帰ったら疲れすぎて床で眠ってしまう、休日も気力がなく何もできなくなった…。
Sさんは営業担当をしてくれていましたが、心に相当な負担を感じていたらしく、話を聞いている間に涙ぐむ場面も。
とくに「大丈夫?」と聞かれることが多かったらしいのですが、期待を裏切ってはいけない、迷惑をかけてはいけない、そんな思いが強かったようで「大丈夫です」と必ず答えていたようです。
精神的に無理をし続けた結果、もう仕事ができない状態まで追い込まれてしまい、退職へと進んでいきました。
特徴3:何度も改善を申し出たのに何も変えてもらえなかった
これは、チームのため同僚のために動き続けたYさんのこと。
Yさんはライティング系の業務を担い、部署の中でもエースとして活躍していた方です。
チームの誰かが困っていれば手を差し伸べ、難しい案件を率先してやり、信頼も売上もトップ。
その上、上司がパワハラ常習者だったので、メンバーを守るために改善を申し出たり、時には社長まで言ってくれていた。
しかしながら、何度も行った訴えや改善の申し出は何も聞き入れられず、結果的に踏みつぶされていました。
結果として、上層部への信頼を無くし、社長への不信感から、会社そのものへの嫌悪感に繋がり、ずっと退職の機を伺いながらタイミングが来て転職していきました。
特徴4:決められない上司の元で働いている
これは、動画クリエイターのMさんのこと。
ある新規事業のメンバーとして参加したMさん、動画クリエイターとして事業に関わる動画から、お客様への取材動画など、幅広いクリエイティブを担当してくれていました。
将来的になりたい、目指したいものがあったため、今は修行という形で日々業務にあたってくれていましたが、さらに上のレベルの動画制作を学べる環境ではなかったため転職を希望。
しかし、当時の上司が新たな新規事業開発へ誘い、Mさんを引き留め。
Mさんも経験になると思って承諾し、新しい事業開発へと進めていきましたが、当時の上司が言葉はうまいのに何も決められない人だったので、Mさんの頑張りの全てが中途半端に止まっていた。
もっと上に行きたいMさんに対して、上司がその全てを止めてしまったため、気持ちと行動のギャップ、または焦りからか心の変調をきたして、会社にも来れなくなってしまった…。
そのまま退職となりましたが、上司でのせいでMさんに無駄な時間を使わせてしまったのが原因。
特徴5:理不尽な上司のもとですべてを否定される
これは、クリエイター職のSさんのこと。
Sさんはコンテンツを作るクリエイター職として正社員で入ってきて、イラストなども描けてかなり期待された存在。
そのSさんの上司になったのが、社内でも有名な理不尽上司と、さらにその上がパワハラ上司。
このハラスメント上司2人のもとに配属されてしまったがゆえに、毎日肯定されるのではなく否定され続け、精神的ストレスを溜め続けてしまった。
上司二人は拘りが強い、と言えば聞こえはいいですが、役職者に与えられた権限を権力だと勘違いし、何を言っても許されると考えていた人。
何が正解なのか、自分は存在していいのか、自己否定が続く環境が続いたことで、出社すらできなくなっていきました。
ハラスメント上司を駆除しなかった会社に対して、他従業員からの信頼は落ち、その後も周りでは退職が続く部署に…。
特徴6:上司や会社の都合で目標が決められている
「今期、会社はここを目指していきます、そのため各部署では会社が目指す場所に到達できる目標を設定してください。」
だいだいは会社の目標があり、それを達成するために各部署の目標、そして個人ごとの目標が決められます。
会社に所属している以上、ここは避けられませんが、上司は会社の目標達成に貢献できないと査定が低くなるので、なんとか部下に対して目標を達成させようと躍起になる。
上司が自分のことばかり考えていると、部下の気持ちや状況を何もかも無視して、または「あなたのため」だと言い聞かせながら都合のいい解釈を植え付け、自分の評価を上げるために目標設定が行われます。
自分が何をしたいのか、どうなっていきたいのか。
本人の意向を無視して頑張らせようとすれば、結局動いていく中で少しずつ違和感を感じ、心と行動がズレて、それが心理的なストレスとなって体も動かなくなっていく。
ご飯が食べられなくなったり、朝起きるのが嫌になったり、はたから見れば「甘え」だと思われることもありますが、本当はすごく深刻な状態になっている場合もあります。
私は目標設定の失敗によって、会社を去っていった人を見てきた側なので、本当に目標設定問題は会社が取り組むべき不だと感じています。
特徴7:同僚や会社の成功を喜べない
同僚や会社の成功・成長を喜べない場合、素直じゃないと言われたり、自分のことだけ考えてるんでしょ?と思われることもあるのですが、実はそれほどに心の余裕が無くなっている状態かもしれません。
人のこと、会社のことに無関心。
別に会社に入ったからといって、「〇〇さんが好き」とか「会社大好き」とか言わなくてもいいですが、そうだとしても会社・人に対して何も感情が動かなくなっている場合は、心の休憩が必要なサインです。
そのまま無理して普段通り仕事をしたとしても、限界をすでに超えている、または超えそうな状態では悪化しかねません。
転職・退職・求職・部署移動なども含めて、環境を変えるキッカケを作って頂くのがオススメです。
特徴8:一刻も早く帰りたいと思い時計ばかりを見る
1日の業務時間は約8時間だとして、日に10回以上は時計を見て「まだ終わらないかな」と時間が過ぎることを願っていませんか?
仕事がつまらない…予定があるから…確かに何かしら仕事以外の用事に意識を持っていかれていると、早く業務時間が過ぎることを願います。
しかし、予定・用事があるからといって、そんな状態が続いていれば、他の要因も考えなくてはいけない。
毎日上司に怒られていたり、お願いしたことをやってもらえなかったり、日々のストレスが行動となって表れている可能性も捨てきれません。
時間を気にする機会が多くなってきたら、心の休憩のサインだと思って、心身をリラックスさせる必要があるかも。
特徴9:考えたくないのにプライベートな時間も不安で仕事を考えてしまう
仕事は仕事、プライベートはプライベート。
きっちり分けて毎日を過ごしたい方もいらっしゃると思いますが、そんな人が明日の仕事を不安に思うあまり、仕事のことばかり考えてしまう状況は、悪い兆候が出ています。
残務は誰でもありますが、通常は業務時間内である程度は片付けて帰りますよね。
大量の仕事があって終わらない…責任が重すぎて怖くてしかたがない…またミスすると怒鳴られるから避けたい…。
仕事の不安が抱えきれないほど多くなりすぎて、自分の中でストレスを溜めておけるバケツが許容量を超えてしまっている場合は、仕事以外の時間も全て不安によって仕事に意識が支配されてしまう。
支配された意識から逃れるには、一度いっぱいになってしまったストレスを吐き出すしか解決策はないので、転職など環境を変えることを考えなければいけない状況だと思います。
特徴10:「これが会社の文化だから」とあきらめの境地に達している
まだ数週間や数カ月であれば違いますが、数年単位で同じ会社に所属している人ほど、会社の文化や風土を身に染みて感じているはず。
何だかわからない社内ルールがあったり、長年いる人の方が発言力が高まっていく構図があったりと、どんどん会社環境を窮屈に感じるタイミングがきます。
もしそのタイミングで「この会社はおかしい」と意識を保ち続けているのか、または「これが会社の文化だからしかたない」とあきらめモードに入っている場合、あきらめる=ネガティブな感情が付いて回ってくるため、せっかくのスキルや能力も半減してしまって、思ったように仕事ができていない場合も。
本当はもっと評価されるべきなのに、あなた自身が低評価だなと感じているなら、環境が合っていないのかもしれません。
気持ちの持ち方はパフォーマンスに大きな影響を与えるため、本来受けるべき評価を得るために、転職もやむなしです。
特徴11:何をするにも迷惑をかけていると感じてしまっている
特に悪いことをしているわけではないのに、何かをする度に「ごめんなさい」と発してしまったり、ちょっと相手に手間をかけてしまった、またはかけていないのに「迷惑かけちゃだめだ」と、不安を感じている場合はかなり心が疲れている証拠です。
これ、優しくてまじめで断れない方にホント多くて、全てを自分のせいにしてしまう癖?を持っている方に頻発する現象。(今までの経験上)
何をするにも辛そうな顔をしている…。
本当はそんなでもなかったのに、だんだんと心の余裕がなくなってくると、迷惑をかけることを極端に恐れて全ての行動が怖くなってしまう。
一種の強迫観念?
この状態でも、周りに信頼できるメンバーがいる、上司がいる、のであればいいですが、誰も助けてくれない環境だとそのまま仕事を続けるのは難しいかもしれません。
私の経験上だと、どこかで気持ちの糸が切れて、いきなり出社もできなくなったり…極限まで我慢することの弊害が多いと感じています。
いつも何かに誰かに謝っているのであれば、高確率で転職のサインだと思われます。
特徴12:目の前のことばかりで先のことまで考えられなくなっている
少し考えれば、ちょっと先の未来は見えてきますよね。
たとえば、上司に確認をしてもらうのは時間がかかるから、早めに提出をする。
しかし心の余裕がない状態だと、ちょっと先のことを考える時間も惜しくなり、今この時間を何とか解決したい意識に支配されるため、もう何も考えられません。
目の前のことばかり追っていますが、頭も回っていない状態なので、どんどん作業や判断スピードも落ちていき、結果として全てがどんどん後ろ倒しになる不のスパイラルが発生。
正常な思考ではないため、ミスも多くなり怒られることが増え、それがさらに心理的ストレスを増やします。
冷静になって、きちんと考えられる時間、その余裕すら感じられない状態だと、あなたの仕事環境は悪化の一歩を辿っている可能性大。
どこかのタイミングで休養を取るか、転職など気持ちと環境の切り替えが作れるキッカケを作っていきましょう。
特徴13:気持ちにブレーキがかかって本気になれない
誰だって、思いっきり走るのと、ゆっくり歩くのでは、ゴールに到達する時間は違いますよね。
それと同じことが仕事でも起きています。
- 誰かに怒られる恐怖
- ミスをするかもしれない不安
- 信頼できる人がいない
他にもありますが、心にブレーキをかける要因がたくさん発生していると、進みたくても進めない状態が続いてしまう。
本当はもっと先を目指したいのに、ブレーキがかかり実際は進めていない。
気持ちと現実のギャップが広がりすぎると、心のズレを大きくさせて精神的な負担が溜まっていく。
精神の不調が体にも影響して、どんどん行動すらも出来ない状態に落ちていきます。
もし、あなたが今現在、不完全燃焼だったり、心のブレーキによって本領が発揮できないと感じている場合は、環境を変えないと今の状態がずっと続くことにもなります。
心のブレーキは転職のサインだと考えてもいいのかなと思っています。
最後に。
円満に辞めていった方もいれば、やはり精神・肉体になにか不調が発生して、辞めてしまう方が割合として多かったです。
不調が発生する方の多くは、
- まじめ
- 優しい
- 断れない
改めてまとめたことで、この3つの特徴があることに気づきました。
まじめに頑張っている方ほど、過度な期待に応えようとしてしまうので、そういった長所が逆に悪影響になっているのではないかなと思っています。
人生の1/3は仕事だと言えるほど、多くの時間を仕事に私たちは使っています。だからこそ、仕事で使う時間は人生で有意義な時間にした方が心にも身体にも嬉しいですよね。転職を先延ばしにして心・身体を壊してしまう前に、あなたの一歩を踏み出すキッカケとなる情報になれれば嬉しいです。著者:osugi