「周りからどう思われているのか不安…」
「やりたい仕事を受けさせてもらえない…」
「自分ではやってるつもりだけど給料が増えない…」
会社に入り仕事をしていると、どんどん不安なことが増えていきます。
入ったばかりだとあまり感じにくいのですが、時間が経てば経つほど、特に自分自身が周りからどう思われているのか分かってくる。
その中でも「仕事できない人」のレッテルを貼られてしまっている場合、何もかもがうまくいかない。
しかし、本当のあなたはこんなものじゃないはず。本当の価値を確認できるミイダスで、市場価値を調べてみるのもオススメ。
私自身は社会に出てから15年以上ですが、3度の転職の中で「仕事ができない人」だと思われている方ほど、待遇も給料も人間関係も悪くなることを見てきたので、その経験をもとに情報をまとめてみました。著者:osugi
- 目次
- 自分の当たり前を相手の当たり前だと思っている
- 0か100、黒か白かでしか考えられていない
- 同じミスを何度も繰り返す
- 言われたことだけに集中してしまう
- 次の予測が立てられない
- やりたくないことを後回しにする癖がある
- やってもらえることが当たり前だと思っている
- 急ぎの返事ほど後回しにする
- 質問されたこと以外で返答する
- 内容をよく読まずにズレた回答をする
- 仕事が合っていないだけかもしれない
自分の当たり前を相手の当たり前だと思っている
相手を『イラッ』とさせる頻度が多いのが、自分の当たり前を相手の当たり前だと勝手に思うこと。
押し付けと言ってもいいかもしれません。
業界用語の例:アジェンダ
☓ 知らない人に言っても伝わらない
○ 知ってる人に言えば伝わる
上記はすごく単純な例ですが、自分が普段使っている言葉を、相手も知っていると思い込み使っても、相手は知らない場合もある。
相手はその用語が分からないまま話が進められて、配慮されていないと感じイライラもする。
大事な時間、無駄にしたくない時間なのに、分からないことを言われ続けるのは苦痛でしかない…。
もしこれが、大事なプレゼンや商談の機会だったら、信用は簡単に落ちますし、信頼はしてもらえません。
用語に関わらず「私たちの場合はこれが当たり前」というものがあっても、相手にとっては当たり前ではないことがほとんどです。
当たり前とは、自分や自社など狭い範囲のものであって、広い範囲のものではないため、当たり前の押し付けは「仕事できない人」のレッテルを貼られやすい。
0か100、黒か白かでしか考えられていない
何かを判断する、または決めるときに、極端な考え方になる方も、付き合いづらい=柔軟性がないと思われ「仕事ができない人」認定されてしまう。
例:話し合いの中で決めごとがある場合
☓ 自分の意見が通らないから承認しない
○ 自分の意見とは違うけど理解できる部分があるから承認する
思考が極端になっており、0か100、黒か白、悪いか良い、と何もかも完全にはっきりと☓○で区切ってしまう方っていませんか?
確かに悪い良いをはっきりさせたいところですが、実際には黒か白かのような単色ではなくグラデーションになっており、その間には別の解決策がたくさん隠されている場合がある。
そこを見ようとせず、極端な意見や判断ばかりしていると、一緒に仕事をしたくない人だと思われやすい。
結果として、チームを崩壊させたり優秀な人と一緒に仕事ができないだけでなく、協力者がいなくなってくるので出せる成果も小さくなっていく。
周りから仕事の低評価を受けて、給料だって下がっていきます。
なんでも正しい答えを出せるわけではないので、お互い歩み寄りながら、考え続けて最善を探していく姿勢が求められます。
同じミスを何度も繰り返す
ミスは悪いことではないですし、むしろ失敗を経験だと思って、重要視している会社もあります。
人間誰だって、手違いやちょっとしたズレで失敗することがある。
しかしながら、単純なことだったり、何度も同じ場面でミスし続けるのは、本人が成長していないと思われて「仕事ができない人」のレッテルを貼られてしまう。
ミスが悪いのではなく、ミスしたあとの思考・行動に変化が起こせていないことに、周りからの落胆があります。
誰だって、成長を感じない人には興味を示さなくなってくる。
あきらめられてしまったら、人間関係も悪くなり、結果として減俸などを受けることにも。
言われたことだけに集中してしまう
世の中には、さまざまなタイプの方がいますよね。
- 変化のない状態で力を発揮できる人
- 変化が起きやすい状況ほど力が発揮できる人
何か指示されて、それを完璧にこなせる人もいれば、状況が変化しやすいほど自ら考え行動できる人もいる。
どちらも社会にとっては必要不可欠な存在ではありますが、今の世の中的に変化に遭遇する頻度が高まってきているため、同じことをやり続けることの価値が下がっています。
よく「指示待ちの人」と称されますが、会社としては指示出しのコストを考えたり、指示待ちだと成長していないと判断しやすい。
欲を言えばみんなが自ら考え行動してくれる方が、会社としては嬉しいので、そういった方を優遇する傾向があります。
会社が何を求めているのか、もっと深堀すれば「社会」が「お客様」が何を求めているのか、柔軟に迅速に対応するためには、言われたことだけに集中してしまう方では力不足になってしまう。
令和の時代は、変化への対応力が求められています。
次の予測が立てられない
質問されたことに対して、きちんと回答をしたのに、追加で何度も質問を受けたことはありませんか?
例:何度も質疑応答をしてしまうケース
Aさん:明日ってどこにいけばいいですか?
Bさん:駅の改札です。
Aさん:何時ですか?
Bさん:15時です。
Aさん:何かもっていくものがありますか?
Bさん:特にありません。
求められた情報を伝えることは正しいのですが、その情報を受け取った相手は回答をもとにして、別の行動を起こそうとします。
そうなると必然的に新たな疑問が生まれるので、追加の質問が発生しますよね。
質問する側も当然、次の予測をしないまま単発で質問していることも悪いですが、回答する側が先読みして一度で必要な情報を出していれば、無駄な回答をしなくて済む。
質問する側、回答する側、どちらも何度も質疑応答することで仕事ができないと感じやすい。
パッと、求めている情報を、簡潔にまとめてくれる人ほど仕事ができると感じやすいのは世界共通だとは思うので、質問を受けた際に「次はこうだな」と予測して、回答に組み込むのがおすすめです。
やりたくないことを後回しにする癖がある
仕事のパフォーマンスはスキルや経験だけでなく、心理的な感情も影響してきます。
例:心理状況で違うパフォーマンス
仕事が遅い:ネガティブな感情がある
仕事が早い:ポジティブな感情がある
やりたい仕事だと、気分もワクワクして乗っているため、集中しやすく作業スピードはもちろん、アイデアもわんさか生まれやすい。
しかし、やりたくない仕事だと、そもそもがネガティブな感情を含んでいるため、思考も行動にもストッパーがかけられやすく、何もかもが遅くなってくる。
やりたくない仕事を後回しにすると、パフォーマンスが落ちた状態で進むので、結果として終わるのも遅くなり、ギリギリになって焦る、そしてミスをする。
こんな悪循環が起こってしまいます。
仕事が遅い、ミスをする、が続けば社内的な評価が低くなるのは当たり前ですよね。
やりたくない仕事を後回しにする癖がある方は、注意が必要なのかなと思います。
やってもらえることが当たり前だと思っている
会社で働いていれば、仕事の多くはたった一人で完結できるものではないと身にしみますよね。
例:仕事の関連性
・制作・開発がプロダクト制作
・営業が契約
・経理が社内処理
・人事が採用
・総務が会社運営
など、さまざまな立場の方が一緒になって、働いている。
当然、自分が対応できる範囲の仕事はしますが、そうでないなら別の方が担当することになり、あなたも相談した経験が何度もあると思います。
しかし、中には「私は仕事ができるんだ」「役職が上なんだ」と、横暴な態度で仕事を他の方へ投げている方も見かける。
そもそも、自分の仕事以外は、他の人がやってくれるのが当たり前だと思っていると、そこに敬意を払わず当然という意識で仕事を求めてしまう。
受けている側としては、やらされ仕事だと感じたり、物言いや態度にイライラを募らせて、受けたくなくなります。
だんだんと、後回しにされたりして、結局は自分の仕事の質を落とすことに繋がっている場合もあるので、社内で回っている仕事を当たり前だと思わず、感謝を忘れないことが大切なのかなと思います。
急ぎの返事ほど後回しにする
お客様からメールなどで質問されたら、あなたならどうしますか?
パターン1:質問内容へすべて的確に回答できる状態になって返信
パターン2:一旦は内容を受け取ったことに対して返信
状況次第でどちらのパターンもあり得るのですが、質問をしてきた相手の心理から考えると、パターン2の返信のほうがいいと思っています。
なぜかというと、回答を待たされれば待たされるほど、送った側は「見てもらっているのか?」「まだ返信はないのか?」とフラストレーションが時間経過と共に増えていく。
ちょっとしたことですが、たとえきちんとした回答は後になるとしても、連絡を受けて内容を確認していることだけは返しておいたほうがいい。
ここを待たせすぎて、炎上したりトラブルになっている方を何度も見てきました…。
普通の会話にすれば、投げかけているのに相槌も何も反応もないのと一緒で、気分は悪くなりますよね。
メールなど、質問の返事も同じで、まず返答するのがおすすめです。
質問されたこと以外で返答する
質問されたことに対して、質問で返す方がいますが、たとえ相手が誰であっても止めたほうがいい。
感覚的に言えば「無視」されているのと一緒だからです。
例:進捗確認の質問
Aさん:納期近くなりましたが進捗はどのくらいですか?
Bさん:素材がほしいのでいただけませんか?
Aさん:(あれ質問の回答がない…)
と、質問側は聞いたことが返ってこないことで、
- 無視された感がある
- コミュニケーションがとれない人だと感じる
- 今後の仕事が不安になる
すべてをマイナスとして受け止めます。
つまり、仕事ができない人だと相手に思われるということ。
そうなれば、次の仕事は依頼してもらえませんし、途中でトラブルになったとき、相手はストレスを溜め込んでいるため一気に炎上もしてしまう。
百害あって一利なしなので、かならず質問されたことに対する回答をしてから、別質問を行うのがいい。
内容をよく読まずにズレた回答をする
最近はチャットなど返答が早くなるコミュニケーションツールを使う機会が多くなってきました。
メールも即返答によって温度感が高められるため、どの媒体でもそうですが早い返答が求められています。
早く返そうとする意識が強すぎたりすると、内容をよく読まずに冒頭のみで勝手な解釈・判断をして、相手にとって的はずれな回答をしてしまう場合も。(これ、私自身が何度もしてしまっていること…)
結果として、間違えた回答の訂正だったり、間違った回答による相手のミスを誘発して修正するために無駄なコストもかかってしまいます。
ズレた回答をするだけで、自分も相手もゴールから遠ざかってしまうため、返答する際は一呼吸おいて、よく理解してから返答する意識を持つのが大切です。(自分への戒め)
仕事が合っていないだけかもしれない
仕事ができない思考・行動をしている方もいますが、それは直せばすむこと。
しかし、そもそも今の仕事が合ってない場合は、どうがんばっても仕事でいい結果が出しにくい状態になっています。
例:考えることが得意なタイプ
☓ 外回りの営業
○ 経営企画
例:すぐ実行に移したいタイプ
☓ 大企業の長い稟議
○ スタートアップの即意思決定
例:コミュニケーションがうまいタイプ
☓ 一人でもくもくと作業する仕事
○ 他メンバーと協議しながら進める仕事
憧れや好きな仕事だったとしても、自分自身の特性にあっていなければ、辛くなっていくだけの方も。
仕事との相性が合っていないと、たとえ違う会社で同じことをしたとしても、結果が出せずにどんどん心の病みを深くしてしまいます。
会社ではなく仕事内容が合わないのであれば、転職を考えることもおすすめです。