嫌われる「悪い上司」と好かれる「良い上司」の違い

  • 更新 | 2021.11.06 公開
嫌われる「悪い上司」と好かれる「良い上司」の違い

「はぁ~、ほんとあの人にはついて行けない。」

上司に対する不満・不便・不遇・不快は、いたる所で聞こえてきますよね。

あなたも今の上司が、本当に良いのか悪いのか、判断が付かずに何か指標を探していると思います。

このページでは、「悪い上司」と「良い上司」の見分けを付けるためのチェックとして活用頂けると嬉しいです。

今まで5社を経験し、アルバイトから社会人まで約20年間の中で体験してきた、上司に対する情報を思い起こして書いています。著者:osugi

「悪い上司」と「良い上司」の定義とは?

まず初めに考えておきたいのは、「悪い上司」と「良い上司」とは、一体どんな存在のことを言うのか。

たとえばあなたが優しい上司を求めていたのに、実際は厳しいと評判の上司の下に配属させられた場合、希望とは違うのであなたにとっては「悪い上司」になりませんか?

逆のパターンもあるので、実は悪い・良いの判断軸は、人それぞれで違ってくるため、一概に「悪い上司はこんな人で、良い上司はこんな人のことを言います。」と言えないのが現状です。

また、上司自身も「理想の上司像」があるため、何を正解にするか非常に難しい。

しかしながら上司とは、部下を奮起・成長させ、その力を会社やお客様へ還元させることが求められているため、たくさんのことを同時に成し遂げていく必要がある。

臨機応変に変わり続けられる上司でなければ、この変化の激しい時代を乗り越えていけないため、上司に求められる要素は非常に多いのが現状です。

下記の「悪い」「良い」は、あくまでも一つの指標に過ぎませんが、あなたにも共通する事柄があるはずなので、見て頂けると上司を再評価できる指標にできると思います。

悪い・良い上司のチェック一覧

あなたの上司は悪い?良い?

上司がかかげる上司像と、あなたが思う上司像は違うと思いますが、それでも上司なのであれば、対応してほしい内容はたくさんあります。

すべてを対応するのは難しいですが、それでも部下としては期待している部分もあるため、40個ほど書き出してみました。

信頼関係の違い

悪い上司:部下のことを分かろうとしない
良い上司:部下に対して真剣に向き合ってくれる

信頼関係を一言で表すのは難しいのですが、一番は「心の繋がり」だと感じます。

たとえ厳しいことを言われても、そこに心の繋がりがあれば、上司の愛を感じて納得できますが、心が繋がっていないと全てに対して拒否反応しか出ない。

上司部下を単なる上下関係でしか捉えてない上司だと、仕事の成果でしか見ないため、心の繋がりをないがしろにして、結果的に信頼関係を築けていない場合も多いですよね。

評価の違い

悪い上司:部下の評価を横取りして全て自分の評価にする
良い上司:自分より部下の評価を高めようとしてくれる

上司の評価として、会社からは必ず、部下の成長具合を見られます。

そのため、部下の成長が上司の評価にもなってくるため、躍起になって頑張らせる。

しかし、自分は「部下に仕事をさせるのが仕事だ」と勘違いしている上司は、自分自身が頑張らずに部下の頑張りをすべて吸い上げ、自分の評価にすることしか考えていません。

そんな上司に付いて行きたくない、本来であれば部下の評価を高める行動を起こしてくれるものです。

報告の違い

悪い上司:強制、義務化、部下に自由度の無いコミュニケーションを求める
良い上司:部下を信頼して「報告」ではなく「相談」から入らせる

悪い上司の典型に、全て部下からのコミュニケーションを求めている場合があります。

上司は報告を受ける立場ではあるものの、部下からすれば報告してその内容をどうするのか?意味が分からなかったり、部下ばかりで上司からは大事な報告が降りてこないと、不満が溜まっていく。

上司起点で全てを考える人の場合、部下からは報告をもらって当然と考えていますが、それは間違った考えですよね。

報告させるなら、上司からも大事な報告をしてくるのは必要です。

人格(人間性)の違い

悪い上司:他部署やメンバーの悪口を平気で言う
良い上司:誰に対してもまずはリスペクトして配慮した言葉を使う

あなたの上司、もしかしたら悪口ばかりを言っていませんか?

たとえば仕事として他部署と仲良くしている風に見せていても、部下と二人っきりになったり、クローズドな場所では相手の悪口ばかりを言っている。

同じ会社のメンバーに対して、またはお客様に対してのリスペクトがなく、不快にさせる言葉を頻繁に使っている場合は悪い上司確定です。

フォローの違い

悪い上司:サポートもせず困っても部下の能力の無さを責める
良い上司:瞬時にサポートに入って解決へ動く

何かトラブルが起こったとしても、全て部下に対応させて上司が何もしようとしない。

たしかにトラブルごとに上司で出ていったら切りがありません。

しかしながら、困っている時に何もしないのは信頼を失うだけですが、それが分かっていない、気づいていない上司は、上司としての役目を放棄しているに等しいと思います。

スキルの違い

悪い上司:仕事ができないのに役職者になっている
良い上司:仕事ができる

年功序列でそのまま上がってきた、または退職者が続いて繰り上がって役職者になった。

こんな上司もたくさんいますよね。

上司として「仕事ができる」ことは最低条件の一つなのに、役職者に求められている能力が欠如している場合も。

ミス・トラブルの違い

悪い上司:何かミスをした場合は部下のせいにする
良い上司:自分の非を認めて解決を図る

自分のミスを誰かのせいにする上司っていますよね。

その多くが部下のせいにしたり、お客様のせいにしている。

過去の経験や成功体験があるからこそ、そこに縛られて自分の正当性ばかりを主張するような、上司にしてはいけない人が役職者になっている場合もある。

意欲の違い

悪い上司:自分の役職を守ることしか考えていない
良い上司:部下の昇進を常に考え続けている

上司は、給料も高め、権限もある、社内である程度自由にできる環境が揃っているため、居心地の良さを覚える場合も。

自分の保身に走って、変化も起こさず、今をずっと続けようとする上司って、あなたの上司のことではないですか?

意欲がない上司の元で働く部下は、不幸でしかありませんよね。

成果の違い

悪い上司:成果を出せない、または出し方を間違えている
良い上司:成果を出し続けている

がんばってるけど成果が出てない上司、または時代や状況に合わずに過去に縛られて成果の出し方を間違えている上司もいます。

たしかに過去の経験は貴重な情報ですが、それが今の状況に合うかわまた別のお話。

自分の枠から出られないのは、悪い上司とも言えますよね。

年齢の違い

悪い上司:年齢が上だと偉い
良い上司:年齢を意識しない

年齢が上だと、知識・権限など、全てが部下よりも格上だと勝手に思い込んでいる。

実際は部下の方が現場を知っていたり、知識量も豊富な場合があるので、年齢と実力はまったくイコールになりません。

年齢を使ったマウンティングするような上司は、悪い上司認定していい一つです。

変化の違い

悪い上司:変化をとことん嫌う
良い上司:変化を貪欲に楽しむ

何かを変えると、今までの経験や成功体験からくる安心感を得られないので、すごく拒否反応を示す上司っていませんか?

新しいことを提案すると「無理だよ」「できないんじゃない?」と、まず否定から入ってくる。

たしかにリスクヘッジは必要ですが、変化を嫌っている場合、保身ばかりを考えていると、部下から思われてもしかたありませんよね。

時間軸の違い

悪い上司:自分事ではないので後回しになる
良い上司:自分事だと感じて行動が早い

たとえば現場で起きている問題へ対処するため、上司に確認事項を送ったのに、なかなか返してこないことありませんでしたか?

上司はマルチタスクになり、たくさんの仕事を抱えていることも多いため、他が優先になって部下からの確認が後回しになることもある。

しかし、良い上司は部下の状況・心情への理解が早いため、自分事だと感じて回答・返答も早いです。

自信の違い

悪い上司:部下の自信を砕いて常に自分の下になるよう画策する
良い上司:部下の自信を付けさせて常に伸ばそうとする

常に指摘や否定をしたり、成功体験を与えない場合、典型的な悪いクラッシャー上司かもしれません。

上司が常に上の立場に居続けられるよう、部下が成長しないよう意図的にもっていく。

自信を付けさせない上司は、もしかしたら部下をコントロールしやすい状況作りをしている場合もあるため、気をつけましょう。

目標の違い

悪い上司:自分事にならない目標ばかりを押し付けてくる
良い上司:自分事になる目標設定を一緒に考えてくれる

年に数回、人事考課(給料査定)が行われますが、その時に評価する対象として目標設定が行われていますよね。

しかしその多くが、部下にとって自分事にならない、上司が勝手に決めたような、または会社都合の目標が設定されることも。

たしかに会社の意向は大事ですが、部下が最大のパフォーマンスを発揮するには、自分事になり主体的な行動へ移せる目標が必要なのに、部下の気持ちや状況を何も理解していないような目標が付けられてしまう場合も。

解釈の違い

悪い上司:自分の解釈でモノゴトを伝えてくる
良い上司:部下の理解度に合わせて解釈を合わせて伝えてくれる

多いのが、部下が理解できないような説明で、仕事を頼んでくること。

上司の経験・知識量であれば分かることも、部下からしたら分からないことも多い。

それなのに、上司が分かる独りよがりの説明ばかりをして、部下への落とし込みに失敗している場合もあります。

メンタルの違い

悪い上司:部下のメンタルを徐々に壊していく
良い上司:部下のメンタルを維持しながらパフォーマンスを上げていく

悪い上司の特徴に、部下のメンタル破壊を気づかず行っている場合があります。

毎回指示が曖昧、仕事を進めてくれない、仕事をする意味を見いだせない、仕事のやり方の押し付けなど、合わないマネジメントを行うことで、部下のメンタルはどんどん壊れていく。

無気力となり、ミスが続き、休みがちになったりと、上司が自身のせいだとは1mmも思っておらず、部下の「やる気がない」「取り組む姿勢が悪い」など内面ばかりを責めていく悪い上司もいます。

常識の違い

悪い上司:自分の常識が常に正しいと考えている
良い上司:状況によって臨機応変に変えていける

困った上司の一つに、自らの経験・知識がすべて正しいと勘違いし、自分の当たり前を相手も当たり前だと考えていることがあります。

人それぞれ常識やモノゴトへの考え方は違うのに、自分の当たり前を世界共通だと勝手に思い込んでいる状態。

このような上司は、結果的に回りを見ようとはせず、自分の枠から出られない狭い考えしか持てないため、部下の仕事がとてもやり辛い。

考え方の違い

悪い上司:合わない考え方はすべて排除する
良い上司:合わない考え方も素直に取り入れて総合的に考える

上司の考え方に合わないことは、すべて却下にする。

部下としては、これほどやりにくい仕事はありませんよね。

否定をするにしても、一度部下の声に耳を傾けてくれるのか、くれないのか、これだけでも部下からの見え方は大きく変わってきます。

行動の違い

悪い上司:決断できず行動になかなか移せない
良い上司:決断が早くて行動にどんどん移していく

早ければいいという話ではありませんが、事前の情報収集から意思決定、そして実際に行動へ移すまでが非常に遅い上司もいます。

心配性だったり、確実性を求めているため、行動へ移すまでのリードタイムが長くなり、逆にチャンスを逃している場合も。

上司の行動が遅くなれば、それは必然的に部下にシワ寄せがくるため、あなたが残業していたり仕事が終わらないのは、上司の責任かもしれません。

速さの違い

悪い上司:思考・決断・行動が遅い
良い上司:思考・決断・行動が早い

今は不確実性の高い時代なので、昨日の当たり前が今日では覆っている場合もあります。

そんな状況下では、素早い判断と行動が求められており、動く中でどんどん調整しながら進めていくのが大事。

悪い上司は、自分のタイミングでしか動けず、回りが駆け足で進んでいることに気づけないでいます。

喜びの違い

悪い上司:喜びや褒めるタイミングがズレている
良い上司:部下と一緒に喜び、欲しい時に称賛してくれる

たとえばチームで達成した目標に対して、労いの言葉もかけない上司もいますよね。(目標なんて達成して当然だと思っている上司もいます。)

他にも、何か功績を上げたとしても、今そのタイミングで褒めてほしいのに、年度末の個人面談などタイミングがずっと後に褒める。

部下がフィードバックとして欲しいタイミングではなく、上司のタイミングで喜ぶような間の悪い上司もいますよね。

休みの違い

悪い上司:部下をとにかく休ませない
良い上司:適度に休ませながら心と身体への気遣いを忘れない

体調が良い・悪いは、人間であれば周期的に訪れるので、常に元気なわけではありませんよね。

しかし、悪い上司の場合は、常に休み無しで動き続ける部下を求めています。

休む=悪のような思考を持っており、回りが疲弊しているのに気づいていない場合があります。

失敗の違い

悪い上司:チャンスを自分だけのものにする
良い上司:チャンスを部下へ与え続ける

何か失敗をしたら、そのまま「失敗」のレッテルを貼り続けて、使えない部下だと認識を改めない最悪の考えを持っている上司もいますよね。

他にも、美味しいところだけ上司が持っていくような、部下に対してチャンスを与えない場合も。

失敗を許容して、何度もチャンスを与え続け、部下の成長を促してくれる上司は少ないかもしれません。

継続の違い

悪い上司:一度始めたことをすぐに止める
良い上司:大事なことは続けて、悪いことはすぐ止める

何事も継続することは大事ですが、始めたと思ったらすぐに止めるような、辛抱できない上司もいます。

続けることだけが正しいとは言いませんが、悪いことはもちろん良いこともすぐに止めてしまう場合もある。

その見極めをせず、上司の判断軸の中だけで「止める」「継続する」を考えている困った上司の元で働いていると、振り回されて疲れてしまいますよね。

可能性の違い

悪い上司:可能性を限定させる
良い上司:さまざまな可能性を探しながら伸ばしてくれる

良い上司ならば、部下の出来ること・出来ないことを見極め、部下の希望を聞きながら仕事に取り組ませてくれます。

しかし悪い上司の場合、可能性を探ろうともせずに、単なる仕事として強制的に特定分野だけの仕事をさせる機械的な判断しかできない上司もいる。

仕事への窮屈感を感じて、部下の離反が増える上司の特徴とも言えます。

怒りの違い

悪い上司:すぐ怒る、理不尽に怒る、蔑む
良い上司:思いやりの心を持ち、次に繋がる指摘をする

部下として絶対避けたい人種の一つに、上司がすぐに怒る人がランキングとしても入るかなと思っています。

怒りからは何も生まれず、上司が気持ちよくなるだけ、部下はメンタルを壊すだけの、最悪なコミュニケーションでしかない。

上司にも冷静タイプ・感情的タイプなどさまざまいますが、その怒りを上司自身のために使っている場合、部下としてはたまったものではありません。

欲求の違い

悪い上司:チヤホヤされたい、権力を振りかざしたい
良い上司:承認欲求は求めない

役職を持つと、それだけで上下関係ができてしまうため、勘違いする上司も多い。

これは誰もが通る道かもしれませんが、やはり権限が強くなって、出来ることが増えると、その力を使って色々なことがしたいと思うようにもなる。

人の上に立つとは、ある意味気持ちがいいものであり承認欲求も高まるため、部下からチヤホヤされたいと思う場合もありますが、そんなものは仕事では一切何一つ関係ないものですよね。

学びの違い

悪い上司:自分では学ばず部下にばかり学びを求める
良い上司:まずは自分がもっとも学ぶ存在であるべきだと考えている

上司だからって、すべてのことを知っている、または学んできたわけではなく、足りないことだらけ。

しかし、役職が付くことで慢心を覚え、学ぶことを放棄してしまう上司もいませんか?

部下にばかり新しい情報を持ってこさせて、自分はそれを受け取るだけで、血肉にならないような仕事をしている上司もいます。

後悔の違い

悪い上司:後悔しないように行動へ移さない
良い上司:行動しないほうが後悔すると考えている

世の中のルールがすぐ変わる時代なので、正解を出し続けるのが難しくなりました。

それなのに「あの時~しておけばよかったんじゃない?」「ほら言ったじゃないか、こっちにすればよかったんだ」と、後付のように後悔をして、部下への非難が止まらない上司もいますよね。

失敗前提で、その失敗を繰り返し行動しながら調整してチャンスを掴んでいくのが大切なのに、後悔によって部下の気持ちも行動も止めてしまうストッパー上司もいます。

限界の違い

悪い上司:限界を勝手に決める
良い上司:限界を作らず挑戦あるのみ

勝手に部下ができる範囲を決めてしまい、枠に収めた窮屈マネジメントをしている上司もいます。

限界を勝手に作り、可能性を探らないのは、部下にしてみたらつまらない毎日でしかありません。

良い上司ほど、限界を作らず、挑戦しながら部下に模範を示しています。

基準の違い

悪い上司:他人に合わせすぎて基準が無いに等しい
良い上司:自分の中に折れない基準を持っている

何か判断をする際に、他人の意見でコロコロ変えるような、自分の意思がない、基準がない上司もいますよね。

過去の経験や、今まで培ってきた知識を使って基準を作り出しますが、そこに頼りすぎることはなく、現場や状況に応じて臨機応変に変えていけるのが良い上司の特徴。

その逆で、低すぎる基準を設けて、常に安心できるラインでしか考えられない、部下の成長機会を奪うような場合は悪い上司に分類されます。

リスクの違い

悪い上司:リスクを怖がりすぎて行動に移せない
良い上司:リスクは多少承知で挑戦させてくれる

さまざまな仕事はありますが、時にはリスクを少し負ってでも、進めたいプロジェクトもありますよね。

しかし、リスクを怖がりすぎて、または失敗した時の自分の立場を考えて、安全な仕事しか許可しない上司もいます。

無理にリスクを負う必要はありませんが、上司が保身に走っているなら話は別で、部下のやりたいことが前に進まなすぎて退職の引き金になっている場合も。

成功の違い

悪い上司:大きな成功しか成功と認めない
良い上司:小さな成功でも一緒に喜び成功と認めてくれる

たとえば、数千万円の大型受注をした場合しか成功と認めないなど、大きな成功でしか判断しない上司もいます。

良い上司ほど、小さな成功を見つけてくれて、常に部下のモチベーションを高めて、仕事へのやりがいを見つけ出してくれる。

上司が思う成功と、部下が思う成功にズレがあると、一緒に仕事をしていて苦しいだけ。

信用の違い

悪い上司:上司だから勝手に信用を作れていると思っている
良い上司:信用は1日で作れないことを知っている

上司と部下という上下間の立場を認識させた途端に、敬われる存在だと勝手に勘違いして、信用を得ていると思う上司もいます。

しかし実際は、そんな単純な話ではなく、日々の小さなコミュニケーションから徐々に、信用が高められていく。

部下からの信用づくりに手をぬている、または怠っている上司は、自分自身が表面上だけの上司だと思ってもいません。

素直さの違い

悪い上司:部下からの指摘に反論や自分の正当性ばかりを訴える
良い上司:素直に認めて次に活かす

「上司だから偉い」と言わんばかりに、何事も自分の決断・判断に間違いがないことを表現しようとする上司もいます。

しかし、状況によって決断・判断が間違うこともあり、部下から指摘を受ける場合も。

その時、素直に認めるのか、または正当性ばかりを訴えて、部下の指摘に耳をかさない上司もいますよね。

社内パフォーマンスの違い

悪い上司:頑張った、私はすごいと、優劣を表すパフォーマンスばかりが目立つ
良い上司:目立たないけど、部下のサポートをしつつ引き立て役になっている

あなたも経験があるかもしれませんが、「私が一番仕事をしている」「一番成果を出している」と、社内パフォーマンスばかり頑張っている上司いませんか?

確かに頑張ったプロジェクトかもしれませんが、それは一人で成し遂げたものではなく、部下のサポートがあったからこその成果。

まるで自分一人で成し遂げたような言い方ばかりをして、部下からの反感を買い続けている上司もいますよね。

孤独の違い

悪い上司:頼りにならない
良い上司:頼りになるし、上司以外にも頼りになる人を増やす場を作ってくれる

部下にとって頼れる身近な存在は直属の上司ですが、そもそもやることなすこと中途半端で、頼りにならない場合もありますよね。

または、部下に対して時間がとれないほど、無駄に多くの仕事をしていたりと、そもそもマネジメントをしようとも思っていない場合は、頼りたいのに頼れない部下のストレスとが溜まっていきます。

良い上司ほど、部下の求めに適度に応じながらも、上司自身ではなく他にも部下にとって気心の知れた人物を社内に作ってくれます。

こだわりの違い

悪い上司:自分のこだわりを押し通す
良い上司:状況によって臨機応変に変えてくれる

悪い上司の特徴に、自分のこだわりを反映させすぎて、自部署からも他部署からも嫌煙されている上司っていませんか?

その上長が、あなたの直属の上司だった場合、社内でも動きづらくなって仕事への影響も大きくなってくる。

上司はそれなりの仕事ができるからこそ、役職を持たされていますが、仕事への変なプライドのおかげで周りに迷惑をかけていることを微塵も感じていない場合もあります。

厳しさの違い

悪い上司:自分には甘く部下には厳しい
良い上司:自分に厳しく部下にも愛ある厳しさを出す

たとえば、上司は仕事をしている風でさぼっていたり、なのに部下には「働け働け」の指示のみ。

こんな酷い上司はあまりいないかもしれませんが、自分に甘いのに、部下の仕事に対しては厳しく接してくる人もいます。

良い上司ほど、自分自身が一番仕事をこなしながら、見本を見せてくれています。

苦労の違い

悪い上司:苦労はしたくない
良い上司:苦労は買ってでもする

作業が単純なことを効率化させたり、ツールを導入して生産性を高める動きなど、苦労をしなくてもいい仕事はたくさんあります。

しかし、自身が調べて身に付けないと深い思考ができなかったり、結果だけ渡されても見当違いの判断をしてしまう場合もある。

苦労への判断が悪くて、現場に的確な指示が出せない上司もいます。

立場の違い

悪い上司:上司が上、部下が下の上下関係でしか見てない
良い上司:共に仕事をするパートナー

分かりやすい悪い上司の特徴として、偉さを醸し出しているだけの上司もいませんか?

会社を離れれば、ブランドを外せば何の意味もないのに、ただ今の役職名にすがって誇張しているだけの上司。

役職維持ばかりに目を向けて、部下を共に支え合うパートナーだと認識していない、典型的な悪い上司もいます。

まとめ

40個ほど悪い・良いの違いを書き出してみましたが、あなたの上司はどのぐらい「悪い」に当てはまっていましたか?

簡単にまとめてみると、

  • 自分のステータスを誇示
  • 変化に応じない
  • 部下を下だと思っている

上司・部下と、言葉どおりの関係性でしか考えておらず、真のパートナーとして見ていないのが「悪い上司」の特徴と言えます。

このような上司の元では、転職(退職)が続いているのにもかかわらず、上司はちゃっかり残り続けているような状態。

負の連鎖が断ち切られておらず、これからも同じことが起こり続ける。

仕事はキライだけど、上司が好きならいいですが、仕事も上司も両方とも嫌いなのであれば、早めの脱出がいいかもしれません。

完璧で理想の上司なんて一人もいない

勝手な思い込みや願いを、今の上司に押し付けるのは違いますが、それでも上司としての役割を果たしていないのであれば、それは悪い上司と言われてもしかたありませんよね。

本来上司は、部下を「使う」のではなく、「伴走」しながら一緒に進んでいく役目を持っている。

独りよがりで自分だけしか見えていない上司の元にいると、本当に仕事が辛いだけなので、悪い上司・良い上司のチェックを行って、転職行動を少しずつしていくのもオススメです。

私自身も転職を数度行いましたが、その時々で上司が違ってきたのでまとめてみました。この情報が少しでもあなたのお役に立てられれば嬉しいです。著者:osugi

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