退勤したあと、または家にいる間中も「大丈夫かな…」と心配になる毎日。
仕事の不安が消えない・止まらないこともありますよね。
そのままだと精神衛生上よくないので解決したいですが、何が悪いのか分かっていないと、何も考えられずただただ不安が増えていくだけ。
そんな時こそ、まずはしてほしいことをまとめました。著者:osugi
不安発生のループを理解すること
まず、仕事に対する不安がなぜ発生するのか、または発生しやすいのか、原理を知っておくと解決が早まるかもしれません。
ここが分からず、やみくもに「不安」「心配」「怖い」などのネガティブ感情だけが増えていては、心が耐えられません。
まずは不安がなぜ生まれるのかを簡単に見ていきましょう。
例:他者からの抑圧による不安
1. 高圧的な態度をとられる
2. 仕事上へたな行動はとれない
3. 我慢するしかない
我慢が続くことによって、潜在的な記憶にびっしりとこびりついた「負」が植え付けられて、なかなか取り除けなくなります。
例:学びに対する不安
1. 現場でトラブルだらけ
2. すぐに解決しないといけない(知識を学ぶ時間はない)
3. すぐに解決してくれる人は周りにいない
4. 自分でなんとかしなければいけない
5. 誰にも助けてもらえない状況
6. 焦り、できず、ミスを誘発
誰にも助けてもらえない状況で、自分1人でなんとかしないといけない場合、ゆうちょに時間をかけて学んでいられないので、とにかく精神的な負荷をかけて解決しようとする。
学びと不安は紙一重。
例:目的意識の欠如による不安
1. 自分が求めていない仕事をさせられる
2. 仕事の目的を見失う(または分からなくなる)
3. とにかく進めようとやみくもに動く
4. 抜け出す糸口がないためさらにはまる
仕事の多くは、自分の中から出てくるエネルギーを活用してこなしていきます。
自分が好きなまたは興味のある仕事であればエネルギーは出やすいですが、好きじゃない、興味もない仕事であれば、そのエネルギーを無理やり出さないといけないので、言ってしまえば心を削っている状態。
それが続けば、精神的な安定性が失われて、不安が生まれやすい状態にもなります。
不安探しは書き出すことから
漠然とした不安、実はそれって考えているようで、考えられていないからこそ、不安だけが大きくなっている状態かもしれません。
みんな未知のことや、自分が知らないことは怖いと思うのが当たり前。
それであれば、どんなポイントから不安が生まれているのか見つけてみればいい。
方法としてオススメしたいのが、私もよくやっている書き出すこと。
とにかく自分が思ったことを書き出す、感じている不安を書き出す。
今までふわふわしている、しかしトゲトゲもしている不安を可視化することによって、だんだんと不安の正体がつかめてきて、分からない不安が消えて落ち着きも取り戻します。
日記などでもいいですが、言葉の一つ一つに、あなたの不安が宿っていくため、自分の不安を知るキッカケにもなる。
不安の質
あなたが今感じている不安、それはどんなタイプの不安でしょうか?
① 突発的に発生した不安
② 長年蓄積された不安
タイプの違いで、不安の質も変わってきます。
① 突発的に発生した不安
- たまたまミスをしてしまった
- たまたま怒られてしまった
- 急に状況が変わった
普段であれば、あまり起きなかった現象がたまたま発生してしまっている状況。
突発的な不安は、いつも感じていないことなので、一気に不安メーターは上昇しますが、熱しやすく冷めやすい状態でもあるので、ひとたび事象が解消できれば不安は消えていきます。
その時だけの不安なので、解決できれば学びにもなりつつ、そこまで引きずることもない。
② 長年蓄積された不安
- 職場に嫌な人がいる
- ずっと自分の能力値以上の仕事を求められている
- やりたくない仕事をやっている
逃げたくても逃げられず、必ず「人」「仕事」の問題が付いて回ってくる状態。
避けたいのに、向こうから近づいてくるものでもあります。
消えたと思ったら、またすぐにやってくる不安は、継続性を帯びているため、クギを撃ち込まれているようにどんどん深い所に不安が溜まっていく。
掘り返したくても、キレイにしたくても、どんどん溜まっていくため、もう自分の力だけでは取り出すこともできない。
やっかいなのは「突発的」ではなく「蓄積された」不安
あなたが今、仕事に対して感じている不安の中で、やっかいなのが蓄積された方の不安。
たとえば、食べ過ぎて付いてしまった脂肪は、すぐに燃焼させてキレイさっぱり消え去ることができないように、見えない不安の蓄積は、そう簡単には取り除けない。
常に、あなたを不安にさせている「人」「仕事」が身近にあることで、溜まりに溜まっている。
こんな状態では、不安が消えないのも、止まらないのも必然です。
不安が消えないなら場所そのものを変える
簡単に言えば「転社」「転職」となりますが、自分にとって不要な「人」「仕事」が、今の会社にいる限りついて回ってくるのであれば、その場所を離れのが一番の解決方法。
もし嫌な上司・先輩がいて、ずっと辞めなさそうであれば、その不安は消えることはない。
転社も転職も簡単なことではありませんが、あなたの心・体は一つしかありません。
それに反して会社は、何百万社ある。
今の会社に居続けることが、そもそも選択の間違いだったとしたら、まずは思い切って転職サイトを眺めてみたり、職種診断などを行って、次に向かって一歩踏み出すのもオススメです。