ここでいう言葉の選び方は、コンテンツのテーマとなるキーワードの選び方ではなく、コンテンツ作成時の言葉の選び方の情報となります。
キーワードの選び方も大事ですが、言葉の選び方を選んだのには理由があります。
それは、コンテンツの質を高く低くするのも、言葉の選び方が関係してくるからです。
コンテンツは情報をただ単に詰め込めばいいワケではなく、言葉を選び、情報を相手に伝えなければいけません。
- 伝えた
- 伝わった
同じ「伝える」ですが、大きな差があります。
この差がコンテンツマーケティングで大きな成果となって返ってくるため、「伝わった」を目指すために見てほしい内容となります。
言葉選びがなぜ、コンテンツの質に関係してくるのか
コンテンツマーケティングにおけるコンテンツ作成をするために、大事なポイントが3つあります。
- キーワード(テーマ)を選ぶ事
- 顧客を理解する事
- 自分の体験・経験を織り交ぜてオリジナリティを出す事
他にも大事なことはありますが、この3つを外さなければ、コンテンツマーケティングに必要な、質の高いコンテンツを作れることが多いです。
しかし、内容はいいものの、文章の節々に表れる言葉が、検索ユーザーをないがしろにしたような言葉が使われていた場合、情報は100点なのに、言葉の選び方のせいで1点になる事もあります。
コンテンツ作成は、ただ単に情報を集めて入れればいいワケではなく、情報と言葉を繋げて、ユーザーさんへ届けて「伝わった」を実現させるもの。
もしコンテンツを人に例えた場合、
教科書(情報)を感情なく無機質に手渡す人(言葉)
教科書(情報)を笑顔で分かりやすく説明しながら手渡す人(言葉)
この2つは、コンテンツとしては同じですが、使われている言葉によって印象を大きく変えています。
どちらが楽しく情報を受け取り、さらに情報を心に刻めるかと言えば、二人目の方。※ もしかしたら、一人目の方の方が好きな方もいるかもしれません…。
このくらいの違いが、言葉選びで出てきます。
コンテンツは情報の集合体ではありますが、そこには書き手の想いや感情が宿っている。
そして、検索ユーザーも情報を求めて見にきてくれているが、文章から書き手を想像し、信用できる人の情報なのか、自分と合う人が書いているのか。
誰かとの繋がりを無意識に求めている。
コンテンツには書き手が宿るので、読み手は無意識に書き手と繋がろうとしているんじゃないかと思っています。
もちろん、その情報に書き手の顔写真やプロフィールがあればより書き手を意識できますが、やっぱり一番は文章から書き手を想像すること。
その書き手が、冷たい態度をとったり、嫌味ばかりを言ってきたら、誰だって敬遠したくなりますよね。
コンテンツは情報だけではない、言葉の選び方も重要なんだよと、私が思っているポイントがここにあります。
コンテンツに対して最適な言葉が選べないのは、顧客理解が不十分だから。
コンテンツの質を”100″にも”1″にもするのは言葉選び次第ですが、言葉を選ぶのはそんなに難しいことではないと思っています。
例えば、
怪我をしてしまった方にかける言葉は?
食べ過ぎでお腹を痛めてしまった方にかける言葉は?
冷や汗ダラダラの本当に苦しんでいる姿を見て、状況を理解した上で「ダッセーな」「バカじゃない?」とは言えないですよね。
友達として、大切な人として、築いてきた関係性がある中で、そんなことは言えないと思います。
しかし、関係性もなく無関心の場合や、恨み・妬みなど負の感情を持っている場合は、言えてしまうかもしれませんが、言われた方は心が傷つきます…。
何が言いたいかというと、コンテンツ作成をする際には、相手に関心を持ち、状況を理解し、その状況に最適な言葉を使ってあげるということです。
怪我をした方に「痛いですね」ではなく「大丈夫ですか?」と心配が伝わる言葉を使う。
この思考が有るのと無いのでは、コンテンツの質が大きく変わるという事です。
コンテンツの質を高める言葉の選び方
コンテンツの質を高める=最適な言葉選び。
これは重要なポイントです。
コンテンツの質を高めるために注意しておきたいポイントをいくつか書き出したので、見てもらえると嬉しいです。
言葉選び:初級編
コンテンツの質を高める言葉選びの初級編、基本とも言えるのは、相手が求めている言葉を使うという事。
それはなぜか、人は1人では生きられない、そして承認欲求を持つから。
普段からずっとそのことを考えているわけでは無いと思いますが、誰もが無意識に、他人との繋がりを求めています。
褒められると嬉しい。
心配してもらえると嬉しい。
気づいてもらえると嬉しい。
世の中のみんながお互いに無関心で成り立っていれば、今の人類の発展はなかった。
人類…大きく出てしまいましたが、要は自分のことを気にしてほしいんだと思います。
気にしてほしいから、相手をよく観察する、
気にしてほしいから、小さいことも見逃さないようにする。
これは無意識のことなので、普段から表立って出てきているワケではないですが、自分が相手を気にしているという事は、相手も同じだという事。
だからこそ、相手が求めている言葉を使う。
これが言葉選びの基本だと思います。
言葉選び:中級編
相手が求めているからって、どんな言葉を選んでもいいわけではないと思っています。
嫌い、あっち行って、絶交よ
好き、こっちに来て、一生親友ね
言葉にも様々グループがあり、その中でも人に負の感情を抱かせる言葉(ネガティブ)と、幸の感情を抱かせる言葉(ポジティブ)の2つが大きく影響します。
言い換えれば、「嫌われる言葉」と「好かれる言葉」。
コンテンツを1人の人に置き換えた場合、ずっと嫌な言葉を発している人と、友達になったりもできないし、付き合っていけないと思いませんか?
正直私も距離を置きたいです…。
逆に、ずっと笑顔で幸せな言葉をくれる人や楽しく会話ができる人とは、ずっと一緒にいたいと思います。
読み手は言葉から書き手を想像しています。
言うなれば「コンテンツ=人」このような図式にもなる。
コンテンツを人だと考えれば、その人が発する言葉がものすごく影響してくることが想像できますよね。
ずっと嫌なことを言ってくる人と一緒にいては、自分の心も荒んでしまう、これがコンテンツマーケティングにおいては致命的。
なぜなら、リピーターが作れないから。
それに、嫌われる言葉ばかりを使うと、妬み・恨みといった負の感情が生まれやすく、それが口コミ(炎上)となって広がる。
良い口コミより、悪い口コミの方が拡散力が強い。
BtoCでもBtoBでも、事業のためにコンテンツマーケティングをしている会社などは、悪い口コミが広がる仕組みを作っていると、あとで取り返しがつかないこともあります。
言葉選びの中級編は、「嫌われる言葉」「好かれる言葉」の見極めをしっかり行うということでした。
言葉選び:上級編
相手が求めている言葉を使いたいですが、そこには、あなたの本心から出た言葉が必要になります。
本心?はて?
あまり意味が分からないかもしれないですが、私は言葉選びにはその人の本質が表れると思っています。
負の感情を抱いていれば、嫌われる言葉が出てきやすい。
幸の感情を抱いていれば、好かれる言葉が出てきやすい。
その人のメンタル状況によって、生み出される言葉が違ってきます。
言葉を選ぶというのは、自分の中から生み出された言葉を表に出している行為。
例えば、ゴミ問題について、本当は無関心だったり汚いという感情を持ったままコンテンツを作っている時、その感情が生み出される言葉にそのまま影響してくるため、無意識のうちに非難したり蔑んだりする言葉が選ばれてしまいます。
しかし、あなたが本心でゴミ問題に取り組みたいと思っていれば、非難や蔑んだりする言葉は生まれてこず、ポジティブな言葉を自然に選べる。
自分に嘘はつけない、「言葉」は「あなたの本心」でもあります。
もし無理矢理、本心とかけ離れた言葉を使おうと思えば、きっと本心とのギャップに疲れて、心が疲弊してしまうかもしれません。
言葉選びの上級編は、あなたの本心から出た言葉を選ぶという事。
それが、コンテンツの質をさらに高めるものとなります。
この記事を見てくれたあなたへ
言葉だけで全部を説明できるわけではない。
言葉にも限界があると思います。
そのために、補足として図やイラストが入って、さらにコンテンツの質を高めていく。
しかし、言葉の全てがコンテンツの土台になっているため、土台をどうやって頑丈な作りにするかでコンテンツの魅力が大きく変わってきます。
言葉には力があるから、コンテンツの質が”100″にも”1″にもなる。
そんなお話でした。